施工管理 × BIM の連携が現場にもたらす5つの革新**
施工管理 × BIM の連携が現場にもたらす5つの革新**
オリエンタルヒルズ株式会社
代表取締役社長 晴山佳須夫
施工管理とBIMは、これまで別々の領域として扱われることも多くありました。
しかし近年、「施工管理 × BIM の連携」 が建設DXの中心になりつつあります。
理由はシンプルです。
BIMは現場で使われてこそ価値が最大化するからです。
今回は、施工管理とBIMの連携を図解しながら、
現場で何がどう変わるのかをわかりやすく解説します。
◆ 図解①:施工管理 × BIM の全体像
以下のような構造で情報が流れると、
施工管理とBIMは一体となって機能します。
┌──────────────┐ ┌───────────────┐
│ 設計(Revit等) │ BIM連携 │ BIM 360 / ACC │
│ ・3Dモデル │────────→│ ・図面管理 │
│ ・数量情報 │←────────│ ・施工情報共有 │
└──────────────┘ 干渉情報 └───────────────┘
│ │
▼ ▼
┌──────────────────────────┐
│ 施工管理(現場アプリ・ダッシュボード) │
│ ・進捗入力 → BIMモデルに反映 │
│ ・写真報告 → BIM属性と紐づく │
│ ・是正指示 → モデル上で位置情報と連動 │
└──────────────────────────┘
┌──────────────┐ ┌───────────────┐
│ 設計(Revit等) │ BIM連携 │ BIM 360 / ACC │
│ ・3Dモデル │────────→│ ・図面管理 │
│ ・数量情報 │←────────│ ・施工情報共有 │
└──────────────┘ 干渉情報 └───────────────┘
│ │
▼ ▼
┌──────────────────────────┐
│ 施工管理(現場アプリ・ダッシュボード) │
│ ・進捗入力 → BIMモデルに反映 │
│ ・写真報告 → BIM属性と紐づく │
│ ・是正指示 → モデル上で位置情報と連動 │
└──────────────────────────┘
BIMが「図面」、施工管理が「実行」。
二つが同期することで、現場は“最新情報の一元管理”が可能になります。
◆ 図解②:施工管理情報がBIMに統合される仕組み
【現場で発生する情報】
▼
[写真] [進捗] [出来形] [安全指摘] [是正内容]
▼
【現場アプリが自動で整理】
▼
【BIMモデルに紐づけ】
・部材ごとに進捗反映
・位置情報と写真を関連付け
・工程の遅れを可視化
▼
【本社・管理者が可視化(BIM 360)】
【現場で発生する情報】
▼
[写真] [進捗] [出来形] [安全指摘] [是正内容]
▼
【現場アプリが自動で整理】
▼
【BIMモデルに紐づけ】
・部材ごとに進捗反映
・位置情報と写真を関連付け
・工程の遅れを可視化
▼
【本社・管理者が可視化(BIM 360)】
これにより、
- 現場で集めたデータ
- 設計段階のBIMモデル
が 一本の情報線で結ばれる ことになります。
◆ 図解③:BIM連携で実現する「4D施工シミュレーション」
┌──────────┐
│ 工程表 │(MS Project / Primavera)
└───────▲────┘
│連携
▼
┌───────────────────────┐
│ 4D BIM(時間 × 3Dモデル) │
│ ・工程の可視化 │
│ ・未来の現場シミュレーション │
│ ・遅延リスク予測 │
└───────────────────────┘
┌──────────┐
│ 工程表 │(MS Project / Primavera)
└───────▲────┘
│連携
▼
┌───────────────────────┐
│ 4D BIM(時間 × 3Dモデル) │
│ ・工程の可視化 │
│ ・未来の現場シミュレーション │
│ ・遅延リスク予測 │
└───────────────────────┘
施工前から、
- どのタイミングで何の工事があるか
- どこに干渉リスクがあるか
- どこで職人の動線が重なるか
といった未来の現場を“視覚的に確認”できます。
◆ 図解④:施工管理 × BIM の最強効果(5つの革新)
① 最新図面と現場情報の不整合が消える
Revitで更新 → BIM360 → 現場アプリへ同期
Revitで更新 → BIM360 → 現場アプリへ同期
図面差し替えミスがゼロに。
② 進捗管理が“見える化”される
現場で入力 → モデル上に色分け表示
現場で入力 → モデル上に色分け表示
現場監督の頭にあった情報が共有資産に。
③ 手戻りリスクが激減する(Navisworks干渉検出)
施工前に衝突検出 → 再設計 → 現場入り
施工前に衝突検出 → 再設計 → 現場入り
④ 原価・数量のブレが小さくなる(5D BIM)
数量自動算出 → 見積精度向上
数量自動算出 → 見積精度向上
⑤ 安全管理がモデルベースで統一される
危険エリアをBIM上で可視化 → 注意喚起
危険エリアをBIM上で可視化 → 注意喚起
◆ 図解⑤:施工管理 × BIM 連携の導入ロードマップ(最短モデル)
【STEP1】図面管理のクラウド化(BIM 360 Docs)
↓
【STEP2】現場アプリで施工管理(進捗・写真・指示)
↓
【STEP3】Revitモデルと施工データを連携
↓
【STEP4】Navisworksで干渉チェック
↓
【STEP5】4D / 5D BIMへ拡張
↓
【STEP6】維持管理(FM)まで含めた統合BIMへ
【STEP1】図面管理のクラウド化(BIM 360 Docs)
↓
【STEP2】現場アプリで施工管理(進捗・写真・指示)
↓
【STEP3】Revitモデルと施工データを連携
↓
【STEP4】Navisworksで干渉チェック
↓
【STEP5】4D / 5D BIMへ拡張
↓
【STEP6】維持管理(FM)まで含めた統合BIMへ
“いきなりBIM全面導入”は失敗しやすいため、
段階的アプローチが最も成功確率の高い方法です。
◆ 結語:施工管理 × BIM の連携は「現場の言語」を変える
BIMは、設計のためだけの技術ではありません。
施工管理と結びついた瞬間、
企業全体の判断スピードと品質が次元上昇します。
- 現場
- 設計
- 経営
が同じモデルを見て意思決定できる。
建設DXの未来は、ここから始まります。
オリエンタルヒルズ株式会社は、
施工管理とBIMをつなぐ“現場起点のDX”をこれからも支援してまいります。