(がん予防とおすすめ食材リスト付き)
(がん予防とおすすめ食材リスト付き)
食とがん予防
「食べ物は薬である」という理念は、がん予防においても極めて重要です。WHOや世界がん研究基金(WCRF)は、がん発症リスクの3〜4割が食生活や生活習慣に関連すると報告しています。日々の食事の選び方が、がんを遠ざける第一歩なのです。
がん予防に役立つ食材リスト
1. 大豆製品(豆腐・納豆・味噌など)
- イソフラボンには抗酸化作用やホルモンバランス調整作用があり、乳がんや前立腺がんリスク低下と関連する報告があります。
- 発酵食品である納豆や味噌は腸内フローラ改善にも寄与。
2. 緑黄色野菜(ブロッコリー、ほうれん草、にんじんなど)
- βカロテンやルテインなどのカロテノイドは、酸化ストレスによるDNA損傷を防ぎます。
- 特にブロッコリーなどのアブラナ科野菜にはスルフォラファンが含まれ、解毒酵素の働きを高めることが知られています。
3. トマト
- リコピンが豊富で、強力な抗酸化作用を持ちます。前立腺がんリスクの低下と関連する報告があります。
4. きのこ類(しいたけ、舞茸、エリンギなど)
- βグルカンが免疫機能を高め、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性をサポート。
- 免疫力低下を防ぎ、がん細胞の増殖抑制に役立つとされています。
5. 緑茶
- **カテキン(EGCG)**は強力な抗酸化作用を持ち、発がん物質の働きを抑える可能性があると報告されています。
- 日本では疫学的に、緑茶をよく飲む人の一部のがんリスクが低い傾向が観察されています。
6. 魚介類(特に青魚:サバ、イワシ、サンマなど)
- **オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)**には抗炎症作用があり、慢性炎症を抑えることで発がんリスクを下げると考えられています。
7. 全粒穀物・雑穀
- 白米や精製パンではなく、玄米やオートミール、雑穀を取り入れると食物繊維が豊富に摂れます。
- 食物繊維は腸内フローラを整え、短鎖脂肪酸(酪酸など)を産生し、大腸がんリスク低下に寄与します。
まとめ
無添加で自然に近い形の食材を選び、以下を意識することががん予防の基本となります。
- 抗酸化物質を多く含む食品(野菜・果物・緑茶・トマトなど)
- 腸内環境を整える食品(食物繊維・発酵食品・きのこ類)
- 炎症を抑える食品(魚介類・全粒穀物・大豆製品)
日々の食卓こそが、がんを遠ざける「最良の薬箱」です。小さな選択の積み重ねが、健やかな未来をつくります。