お気に入りのノーマルマップ生成方法と比較
3Dオブジェクトに質感を加えたい、ポリゴンを増やさず凹凸感を表現したいときに使用されるノーマルマップですが、それに使用する画像を作成する方法をまとめました。
目次
ノーマルマップとは?
ノーマルマップ画像を生成する方法【2選】
NormalMap-Online
Photoshop×NVIDIA Texture Tools Exporter
比べてみた
Photoshopでノーマルマップ画像を生成する方法
1.Photoshopをインストールする
2.プラグインをインストールする
3.画像をノーマルマップ化する
4.DDSファイルをpng画像として書き出す
完成
ノーマルマップとは?
ノーマルマップとは、平らな面に凹凸があるかのように見せる手法です。
本来、凹凸感を表現するにはポリゴンを増やして凹凸を作り、そこに陰影がつくものなのですが、陰影情報が入っている画像を使い、モデル表面の法線(normal)を変化させることでポリゴンを増やさずに凹凸を表現することができます。
ノーマルマップ画像を生成する方法【2選】
NormalMap-Online
NormalMap-Onlineは画像からノーマルマップ、ディスプレイスメントマップ、オクルージョン、スぺキューラー画像を調整して書き出してくれる便利な無料サイトです。
Photoshop×NVIDIA Texture Tools Exporter
PhotoshopにNVIDIA Texture Tools Exporterというプラグインを導入する方法です。このプラグインは画像の圧縮、キューブマッピング、ミップマッピング、ノーマルマップなど様々な機能が入ったプラグインとなっています。
以前はPhotoshopのデフォルト機能として、ノーマルマップ画像を生成する機能がありましたが、2024年7月をもって削除されてしまいました。ですのでこういったプラグインを使わないとPhotoshopではノーマルマップ生成ができません。
比べてみた
NORMAL MAP ONLINEとPhotoshop×プラグインにて作成したノーマルマップを比較してみました。同じキューブオブジェクトに同じ設定のノードを適用しています。
若干NORMAL MAP ONLINEの方がガビガビ感(端の処理がシャープが強い)が出ていますが、拡大しないと気付かない程度です。
Photoshopを持っていない方、サクッとノーマルマップ画像を作りたい方はNORMAL MAP ONLINE
Photoshopを持っている方で、高解像度のノーマルマップ生成がしたい方は、Photoshop×プラグインを使用することをおすすめします。
これから詳しくご紹介しますので試してみてください。
Photoshopでノーマルマップ画像を生成する方法
1.Photoshopをインストールする
Adobeのサイトから好きなプランを選んで購入し、Photoshopをインストールします。
2.プラグインをインストールする
Photoshopをインストールしたら、こちらでプラグインのインストーラーをダウンロードします。
ダウンロード欄に2種類表示されているうちの右側、Adobe Photoshop Pluginと書かれている方をダウンロードしてください。インストーラーなのでダウンロードファイルの場所はどこでもいいです。
ダウンロード先のファイルを開き、インストーラーを起動します。
起動したら、英語でいろいろ出てきますが、Next→I Agreeをクリックし、画像の画面が表示されたら、Browse...をクリックしてファイル場所を指定します。指定したらInstallをクリックします。
!!重要!!
この画面で必ずAdobe Photoshop 2025のプログラムファイルの中にあるPlug-insというファイルを選択してください。間違った場所にインストールしてしまうとプラグインが正常に動作しません。
インストールが終わったらPhotoshopを開き、メニューバーのヘルプ→プラグインについてにNVIDIAの名前があるか確認してください。
3.画像をノーマルマップ化する
無事プラグインがインストールされたら、いよいよノーマルマップの生成です。
適当な画像をPhotoshopで開き、メニューバーのイメージ→カンバスサイズで画像サイズを調整します。今回は1024px×1024pxに設定しました。
メニューバーのファイル→コピーを保存をクリックし、DDSを選んで保存します。
すると新しくウィンドウが表示されるので、Image TypeをNormal map:Tangent Spaceに変更します。凹凸の高さの指定は下のScaleから調整できます。お好みで調整したら右下のSaveをクリックしてください。
4.DDSファイルをpng画像として書き出す
先ほど生成したノーマルマップ画像をPhotoshopで開きなおすとこのようなウィンドウが表示されます。
同じ個所にチェックを入れ、OKをクリックします。
そうすると、ノーマルマップ画像が表示されるので、メニューバーのファイル→書き出し→書き出し形式からpngで保存します。透明部分のチェックボックスは外した方が容量が小さくすむので忘れずに外しましょう。
完成
作成した画像をBlenderで適用してみました。凹凸感や陰影がしっかりついているのに横から見ると平らになっていますね。
今回ご紹介したものは手順が少し複雑にはなりますが、
- 高解像度でノーマルマップ画像を生成できる
- psdファイルを残しておけば納得がいくまで高低を再度調整することができる
という利点があるのでおすすめです。他にも便利な機能があるプラグインになっているので、よかったら触ってみてください。