こんにちは、本田教之です。最近、システム開発の仕事をしていてふと感じたことがあります。それは、**「コードを書いているときに、自分の心もシステム化している」**ということです。
エンジニアとして、システム開発に取り組んでいると、どうしても目の前のタスクに集中しがちです。バグを修正したり、仕様書とにらめっこしたり、時には寝る間も惜しんでコードと向き合うことも。しかし、ふと気づいたんです。これって、実は自分の思考や感情を「整理している」作業でもあるんだな、ということに。
システム開発という仕事は、まさに**「複雑なものをシンプルにしていく作業」**だと言えます。与えられた要件に基づいて、システムの設計をして、コードを組み立て、問題があれば改善していく。その過程が、私たちの頭の中で行われる「問題解決」と似ていると感じることがあります。
たとえば、ある機能を作るためには、まずその目的を明確にし、次にどんな手段で解決するかを考え、最後に実装してテストを行う。この「問題→解決→実行」のサイクルは、日々の仕事だけでなく、私たちの思考のパターンともリンクしています。自分が直面する問題や課題に対しても、無意識のうちにこのプロセスを繰り返しているのです。
最近、システム開発の合間に、改めて自分の「心の状態」を意識することが増えました。特に忙しい日々が続いていると、心の中にたくさんの雑音が入り、何が本当に重要なのかを見失いがちです。でも、システム開発と同じように、**「心も整理してシンプルにする」**ことが必要だと感じています。例えば、忙しくて疲れたときこそ、無理に新しいアイデアを出すのではなく、少し立ち止まって「今、何が必要なのか」を見極めること。
あるプロジェクトで、クライアントの要望に応えるためにシステムを大幅に改善する必要がありました。そのとき、頭の中がごちゃごちゃになってしまい、どう進めれば良いか分からなくなった瞬間がありました。しかし、そこで立ち止まり、心をリセットする時間を作ったんです。静かな時間の中で、無駄な情報を取り払って、必要な部分だけを抽出していく。それが結果的に、最良の解決策を見つけるための大きなヒントになりました。
思うに、**「システム開発の作業=心の整理」**というアプローチは、どんな職業でも通じるのではないかと感じます。忙しい日々の中で、自分の心の中にある「タスク」を整理し、不要なものを削除して、今本当に大切なものに焦点を当てる。これこそが、私たちが成長し続けるために必要な「心のプログラム」なんじゃないかなと。
このように、仕事の中で自然と自分の心の状態も整っていく感覚を味わうことができるのは、システム開発ならではの面白い一面です。プログラムを書くことが、単に「技術的な作業」ではなく、心の整理や自己成長の一環であると感じる瞬間、エンジニアとしてのやりがいを強く実感します。
最後に、もしあなたが今、心の中でモヤモヤとしたものを抱えているのであれば、それを一度「コードにする」ことを試みてみてはいかがでしょうか。問題を整理し、解決策を見つけて、それを実行していく。そして、最終的には自分自身がリセットされ、また新たな一歩を踏み出せる。システム開発のように、あなたの心もまた、シンプルに整理できるかもしれません。