やりたいことが一歩前進 採用ブートキャンプが船出しました
Facebookグループを使いながら仲間集めをはじめ、ゆるゆると始動していた点在するHRパーソンを私がハブになって繋ぐ仲間の輪「採用ブートキャンプ」が10月1日からの会費制有料コミュニティの開始をきっかけに本格的にスタート。そのキックオフを福岡で行ってきました。
福岡の会場にお集まりいただいたのは14名。主には地元福岡で活躍する人材領域の方で、採用コンサルタント、求人代理店の営業、障碍者雇用や外国人雇用の事業を興しているオーナー社長、採用領域ではなく離職防止や組織活性のコンサルタント、人材や組織の可能性を磨く育成支援事業の社長、新卒採用領域で学生起業している人、とまあジャンルが多岐にわたっていて、まさにやりたかった「バーティカルなタワマン状態で個別成長したHR領域を繋いで大きな輪を作る」ことが実現できました。小さい輪ですけど、やれるんだという実感を持つことができました。
東京からたまたま出張で福岡に来ていた媒体社の方や、大分の運輸業セミナーで講演を聞いていただいたタクシー業界の人事の方もわざわざお越しいただけ、本当にうれしい限り、感謝感激です。
イベントはトークセッションと全体でのディスカッションの二部構成で実施。ゲストにはベネッセからIndeedを経験し今は人材採用支援の事業を行っていらっしゃる株式会社ジコウ代表の平田一茂さんをお招きして、株式会社AaaS CEO 岡村聖太郎さんのファシリテーションとともに、「AIやIndeedが壊して作る採用世界の未来」について語りあかしました。
素敵だったのは、司会者とスピーカーがしゃべってそれに対して質問を投げる、といった流れで始まった場が温まっていくにつれて、会場からも常に誰かがしゃべっている状態になり、パネルに無いテーマを投げかけて話していくなどで、あっという間に予定していた90分が終了。予想をはるかに上回る盛り上がりで採用ブートキャンプを船出させることができました。
では、その採用ブートキャンプとは何か?
私が長年やりたいと思っているのは「東京と地方の地方のHR情報の差を埋める」「専門特化が強すぎてタコツボ状態でたくさんの事業者がつながらず仕事をしているその垣根を壊す」この二点。特に東京とローカル地域の情報格差が大きい現状を是正したかったんですよね。
リクルート時代に「はたらいく」という地元優良企業の採用を成功させるためのツールを作って全国の営業パーソンたちと「布教活動」のような立ち上げ営業を行ったとき、地元企業だけでなく各地のHRパーソンの情報不足が顧客の採用課題解決を遅らせる原因のひとつであると気づきました。採用のインフラがインターネットに置き換わっているのに紙媒体で募集を行っている。それは商品がなかったのも理由ですが、顧客対峙するHRパーソンにインターネットやWebマーケティングの知識がないから怖くて案内できないことの方が大きかったりするわけです。
東京だと頻繁にある勉強会やコミュニティなどで先端情報を手に入れる事は比較的たやすいものの、ローカル地域にはそんな機会すらない。オンラインで勉強会に参加しても、常時会話できる人がいないから、日々の仕事に追われて忙殺され忘れていく。電話を片手に「採用のご予定はないですか?」「応募来ましたか?」という電話に明け暮れる。それでいいのかと。(いや、いいわけない)という想いから、だれもやらんのやったら気づいちゃったから何かやるか、と考え始めたのが独立が少し軌道に回り始めコロナも落ち着きだした3年前。求める人がいる場所に行って情報共有・学び合いの場を作る。そう頻繁に行けないならオンラインや動画やらを駆使して情報が届く体制を作ればええやないかと。
それでできたのが、このオフライン+オンラインで「学びあい」「教えあい」「繋がりあう」採用ブートキャンプです。ただどうせやるなら、集まって飲んで終わり、だけでは面白くないので、ここに発信と実利をつけていこうとちょっと企みました。5月に書籍を出版いただいた金風舎の香月登さんにはコンテンツを使った新たな発信スタイル(コンテンツ販売も考えていく)を提供いただき、同じような形態で1,000人以上の経営者のビジネスコミュニティFlatierを運営されている人つなぎの魔術師 大村和彦さんにはFlatierを使って顧客開拓の “きっかけ” 構築にも全面協力していただくことになり、広がりが見えてきました。ハイブリッドな形で全国各地のHRパーソンが「学びあい」「教えあい」「繋がりあう」ことができる場として、出版以降にブートキャンプ立ち上げを準備し、4カ月たってようやく船出ができました。
(上記のものが採用ブートキャンプの概念図です。
月一回の勉強会(集い?イベント?)実現したいことは、細分化され多岐にわたるHR知見の横展開。かつ概念的・総論的な高尚な話だけでなく、明日から使える実践的な「ライフハック」と深い「専門知識」を提供する機会です。福岡でも「私がコンサルした企業で~~」「ご支援している求職者が~~」などのリアルなケーススタディが飛び交いました。そして聞くだけの参加ではなく、収集つかへんくらいの勢いで会話しあう。オンラインでは難しいからどうやって実現させようかとは思っていますが、少なくともリアルでは、登壇者がティーアップしたことを参加者がワガゴトとして語っていけば、聞くだけの話ではなくなるので、テーマがより大きな知見としてお互いを高めあうことにつながる。
HR領域の専門家それぞれが持っている知見や経験、飲み屋で語られて、次の日に「あれ、なんやったけか、でもなんかええ話やったな」と断片記憶で終わりがちなベテランの昔話や面白おかしい武勇伝も、その背景に潜む思いや原理原則に立ち返れば、それはお金を出しても買えない価値ではないかなと。リクルートの時のイノベーションは飲み屋かタバコ部屋で生まれると、平成の頃にはよく言われていました。それを、シラフの場で、集まりやすいところで行えたら素敵やん、と思っています。それをこの採用ブートキャンプのイベントで形にしたい。
あと、できる限りオンライン開催ではない形で毎回行えるようにしたい。採用ブートキャンプは全国各地のHRパーソンが「学びあい」「教えあい」「繋がりあう」のコンセプトに則って、参加者自らが登壇して教えあうことも積極的に進めていこうと思っています。福岡の次は広島、つぎは金沢、その次は仙台、京都や名古屋、札幌や那覇でもやりたい。要は行きたいだけでもありますが、専門家の輪、情報を求める人たちの輪を全国につなげて、少なくともみんなの目の前にいる顧客が、採用や離職や育成で悩むことが減る世界にしたいと思っています。
今後のセミナー開催予定
まずはオンライン、オフラインを織り交ぜたセミナーを、最低月一回の開催していきたいと計画しています。東京のHR情報を持っている人をいきなり現地に呼ぶのも調整が難しく。現地の人に登壇してもらう会と、織り交ぜていこうと思っています。
次回は『これからのHRパーソンに必要なAIとLLMOの知識と実践』というタイトルで、企業や個人にAI活用を指導している株式会社Loophole Japan代表の加藤じゅういち氏と、LLMOマーケティングに詳しい株式会社ナレッジホールディングス 代表の道川内知氏をお招きし行います。
11月中旬でオンラインでの開催で考えています。
・生成AIを使った社内業務のBPO
・LLMOを使った採用集客 対策の考え方と進め方
・生成AIを導入する時の注意点とツールの目利き方法
などを、講演、トークセッション、質疑応答の時間で構成していきたいと思います。
以降は、育成就労が始まる外国人雇用、障碍者雇用、レゴシリアスプレイを活用した実践的な組織活性、インナーブランディング×アウターブランディング、オウンドメディアを活用した採用マーケティング、くすぶった社内人材をよみがえらせるハイブリッドサービス、離職防止テクノロジー、などの事業を興している参加者の方々やゲストに語ってもらう予定で調整を行っています。
HRパーソンの皆さん、人事の皆さん、ご興味あれば、ぜひお気軽にご連絡ください。コミュニティ参加だけでなく、そんな場があるなら登壇してプレゼンしたい!という情報提供側のサービス事業者のみなさんもウエルカムです。まずはお友達から、お待ちしています。
お問合せ先
緩やかに進めている採用ブートキャンプ『HR情報のたまり場』Facebookグループはこちら。プライベートグループなのでリンクが飛ばなければ、以下のワードをコピペ検索いただくと探せるはずです。または私にメッセンジャーかLinkedinを飛ばしてもらえるとありがたいです。
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