前職の取引先から、いまだに連絡が来る理由
前職の取引先から、いまだに連絡が来る理由
退職や異動をした後でも、以前の担当者へ取引先から連絡が入ることがあります。
担当者が変わること自体は、どの会社でも起こることです。
しかし、その後も前任者へ問い合わせが続く状態は、お客様にとっても会社にとっても望ましい状態とは言えません。
退職後も組織は動き続けています。
後任者が決まり、さらに担当者が変わっている可能性もあります。
そのため、前任者が現在の窓口を把握しているとは限りません。
だからこそ、問い合わせは前任者個人ではなく、会社の正式な窓口へ集約される仕組みが必要です。
前任者が会社の窓口になり続けてはいけない
退職や異動をすると、「前に担当してくれていた人だから」と連絡が入ることがあります。
でも、それはお客様が悪いわけではありません。
以前案内された連絡先へ問い合わせているだけだからです。
問題なのは、退職や異動をした後も、その個人連絡先が窓口として残ってしまっていることです。
前任者が問い合わせを受け続ける状態は、会社として健全とは言えません。
担当者が変わるたびに、個人へ依存する組織になってしまうからです。
担当変更の方法に正解はありません
取引先への担当変更のご挨拶については、会社によって運用はさまざまです。
前任者と後任者が一緒にご挨拶へ伺う会社もあります。
後任者のみがご挨拶する会社もあります。
そのため、「この方法が正しい」と一概には言えません。
大切なのは、誰が挨拶へ行くかではなく、
担当者が変わっても、お客様が迷わない状態を作ることだと思います。
引継ぎで見直したいこと
担当者が交代するときには、
・ホームページ・求人サイト・SNSなど、Web上の担当者情報を更新する
・個人の電話番号やメールアドレスを削除する
・問い合わせ窓口を一本化する
・名刺やメール署名を変更する
こうした運用を行うだけで、お客様が前任者へ連絡してしまうケースは大きく減らせます。
引継ぎとは、業務を教えることだけではありません。
お客様が自然に新しい窓口へたどり着ける状態を作ることも、大切な引継ぎの一つです。
連絡先も「仕組み」の一つです
もう一つ大切なのは、お客様へ案内する連絡先です。
個人の携帯電話や個人メールアドレスを窓口にしていると、担当者が異動・退職した瞬間に、その連絡先自体が属人化してしまいます。
一方で、
・社用携帯
・代表電話
・部署専用の固定電話
・代表メールアドレス
・お問い合わせフォーム
など、会社として管理する窓口であれば、担当者が変わっても運用を継続できます。
お客様は担当者個人ではなく、会社と契約しています。
だからこそ、窓口も「会社の資産」として設計しておくことが重要です。
私が構造を見る理由
私は会社を批判したいわけではありません。
担当者が変わることは、どの会社でも起こります。
だからこそ、人が変わるたびに個人へ頼るのではなく、担当者が変わってもお客様が迷わない仕組みを整えていくことが、会社の信頼につながると考えています。
人を責めるのではなく、構造を整える。
担当者が変わることを前提に仕組みを作る。
それが、お客様にも、現場にも、会社にも優しい組織づくりではないでしょうか。
人は異動し、退職します。
だからこそ、人が変わることを前提に仕組みを作る。
それが、お客様にも、現場にも、会社にも優しい組織づくりだと私は考えています。