私自身、決して恵まれたスタートを切った人間ではありません。 幼少期は家庭の事情により、日々の生活にも困るほどの極貧状態で育ちました。 将来の選択肢が多く与えられていたわけでもなく、 進学先も、県内では「底辺」と言われる高校を卒業しています。 当時の私は、特別な才能があるわけでもなく、 誇れる実績や肩書きがあるわけでもなく、 ただ漠然とした不安と焦りを抱えながら日々を過ごしていました。 振り返ったとき、そこにいたのは何者でもない自分。 自分の価値を証明できるものが、何一つない自分でした。 それでも、心の奥にひとつだけ消えなかった想いがあります。 「このまま終わる人生だけは、絶対に嫌だ」という野心です。 成人後、私はスキルも経験も人脈もない状態で社会に出ました。 頼れるものは何もなく、何をすれば正解なのかも分からないまま、 ただ目の前にある挑戦に手を伸ばし続けるしかありませんでした。 当然、失敗の連続でした。 結果が出ずに否定されることもあれば、 自分の選択を疑い、立ち止まりそうになったことも一度や二度ではありません。 それでも、挑戦をやめなかった。 失敗を重ねながらも、少しずつ自分の居場所を作ってきました。 その積み重ねの先に、事業を立ち上げ、成長させ、 多くの仲間とともに挑戦できる今があります。 この経験があるからこそ、私は人の可能性を信じています。 今はまだ何者でもなくても、環境と覚悟次第で、人は何度でも変われる。 だからこそ、夢に向かって挑戦しようとする人の「最初の一歩」を、 本気で支えられる存在であり続けたい。 ただ仕事を紹介するのではなく、人生の転機に寄り添い、 その人が前に進むための伴走者でありたいと、心から思っています。 この事業は、過去の自分への問いであり、 これから挑戦する誰かへの約束でもあります。