明治大学 / I-AUD理工学研究科建築・都市学専攻 国際建築都市デザイン系 小林正美・田村順子研究室
世界の建築教育空間〈解体新書〉作成 - 建築家により設計された建築学科棟に関する研究
堀口徹教授の研究を協力する形で、学部3年時に取り組んだプロジェクト。 以下は、研究報告の内容を抜粋している。 建築家が設計した建築学科棟から代表的なものを10~15棟程度選定し、対象となる建築学科棟の空間構成、教育カリキュラムと使われ方、建築プロジェクトとしての実現手法、そして設計者の思想を言説、図面、画像資料、現地調査、関係者へのインタビューにより体系化し、建築教育空間が時代とともにいかなる変容を遂げてきたのか、そして現代における建築教育空間のあり方について知見を得ることをめざす。 研究対象14件の中から、新築、増築、リノベーションに満遍なく、偏りが出ないように、比較的近年に竣工したものから建築学科棟6件を選定。モデリングデータ制作には、教育効果も念頭においた資料整理を行うため、ゼミ生(4年生6名)ひとりにつき一棟ずつ担当を割り振って作業を行なった。モデリングには「Rhinoceros」を用いている。 まず、インターネットや文献から対象となる建築学科棟の平面図、断面図、立面図を収集し、そのデータを参照しながら建築学科棟を立体的に把握するために3Dモデリングを行なった。規模の大きな建築学科棟も多数あり、全てをモデリングするのは容易でなかったため、重点的にモデリングする空間を絞り込んだ上で作業を行うべく方針を見直した。