金属製品製造会社 / 営業技術
BPR戦略を推進
<概要> リーマンショック以降、主要取引先がなかなか機能せず設備稼働率が全体の5%、社員のモチベーションが低下している状況から、7ヵ月の活動で設備稼働率を85%まで向上。毎月の利益率平均が -14.3%だった状態から最終的な当期純利益を8%残して黒字化させることに成功。 【主な担当】 作業者 兼 営業担当として、市場調査と新規営業を実施し、BPRの概念をベースに不況に強い改革戦略の立案、独学で身に付けたNCマクロプログラムを使った製品立ち上げを実施。 <詳細> 【目的・目標】 ・利益率UPに向けた抜本的改革 ・従業員のモチベーション向上 ・利益率が高い高付加価値な製品開発 【課題】 ・特定の取引先への依存度が高く、他の取引先も業種が同じ。景気の波が似ている ・”やらされている感”を感じ、従業員のモチベーションが低下。 →景気の波が似ており、業種多様性が実現できていないことがボトルネックと判明。 →主体性を発揮しやすい環境作りが必要。 【目標達成戦略として以下を実施】 ①新規開拓する為にSTP戦略などの見直しを行う。 ② ニッチかつ多用途な製品、大手が避けるロット生産品、他社が手を出せないマクロプログラムを使った超高精度な高付加価値製品に絞った新規開拓を提案し推進。 ③戦略内容を全社員に共有する説明会を開催し従業員の意見をすり合わせる。 ④提案BOXを設置し全ての提案内容に手当てを付与。 【改革中に起きた問題】 従来のやり方を捨てると思った従業員は、抵抗感や不安感から改革に否定的な意見が噴出。 → 「従来のサービスは大切に継続する」「新たなターゲット開拓の必要性がある」「利益率を上げないと赤字脱出できない」ことなどを1人1人説明しコミュニケーションをとる。 当時の工場長や営業部長の協力もあり、社内一体となって活動することができました。 反発があるのは従来の内容に誇りをもって取り組んでこられた方の証拠だと思っているのでだからこそ大切にするべき考えています。 → 現状を当たり前と思わず、「固定概念に囚われない考え方」「物怖じしない性格」が身に付きました。 → 会社の危機を仲間と一緒に乗り越えた経験から、「仲間との協力関係の重要性」「現状を悲観しない精神力」が身につきました。 【成果】 ・従業員が積極的に提案を行い、評価される事でモチベーションがアップした。 ・社内設備の稼働率を5%から85%まで向上。 ・ 毎月の利益率平均が -14.3%だった状態から7ヵ月の活動で最終的に当期純利益を8%残して黒字化を達成。 【学んだ点】 本質的なボトルネックを認識する分析力と、良い循環を生む仕組み作りを学びました。 私の強みである諦めない粘り強さを活かすことができたので、エンジニアとしてもユーザーの本質的な課題解決ができるようにデータや分析を行い、ユーザーが心から納得できる提案をしていきます。