Yellow Arrows
大学の授業の一環で、大学での喫煙マナー改善プロジェクトを作り出す。 教授から「なんでもいいからNGOを考えてみる」という指令を与えられ、 大学構内のタバコのポイ捨てをフォーカスした。 喫煙所が数十カ所あるにもかかわらず、キャンパス内にはタバコの吸い殻がたくさん落ちていた。さらに分析を進めると、喫煙所の灰皿近くに一番吸い殻が集中していた。 最初はタバコのポイ捨てをなくすには全面禁煙にすればいい!と無茶なことを考え、 ドラマの事件現場に貼られるような、黄色いKEEP OUTと書かれたテープを、 全ての喫煙所に貼ろうとしたが、大学側から怒られてしまった。 また、喫煙者には喫煙する権利があるとも考えるようになった。 そこで、その現状を喫煙者、非喫煙者に知ってもらい、 認知を変え、行動変革を促す取り組みを考えるようにした。 その際頭にあったのは前述のKEEP OUTの黄色、そしてテープ。 それらを使い、黒いアスファルトに落ちているタバコのポイ捨て一つ一つに、 黄色いテープで矢印を貼り、どれだけ落ちているかを認知。 そしてその矢印の方向を全て喫煙所の灰皿をめがけておくことによって、 目線の変革、行動の変革へとつなげることができた。