THE FIRST TAKE / 企画、クリエイティブディレクター、アートディレクター、映像監督
「日本経済新聞」清水恵介インタビュー掲載
2023年5月1日掲載 「コロナが変えた芸術」 すし詰め会場もう古い?「熱狂」生む新しい距離感 社会を挙げての新型コロナウイルス対策に追われた3年間は文化芸術のあり方をも大きく変えた。従来の常識が通じない混乱と不安の向こうに、新しい創作のかたちが見え始めている。 象徴的なのが一発撮りの歌唱や演奏を見せるユーチューブチャンネル「ザ・ファースト・テイク」だ。コロナ前の2019 年11月に始まったが、20年5月に公開されたYOASOBIの「夜に駆ける」が同曲の人気に火をつけるなど、コロナ禍で大きく成長した。 清水恵介クリエイティブ・ディレクターは「顔の表情や手の動きのまで近くで見られる生々しさ」を大事にしていると話す。 一発撮りの緊張感は時に現実のライブよりもミュージシャンに肉薄するかのような錯覚を与え、静かな興奮を生む。


