外国企業・産業の調査とアナリストレポートの作成
山一證券時代は、日本の大手証券会社で唯一の、日本語ネイティブで組織された外国企業の調査部隊という立ち位置を存分に生かし、日本人顧客向けの、日本語による外国企業情報の提供を、日本国内とニューヨーク事務所にて実施しました。現地スタッフのレポートを日本語に翻訳して提供している他社には真似のできない、タイムリーできめ細かい情報提供は大いに喜ばれ、ニューヨーク時代には情報提供の見返りとしての売買注文(サンキューオーダー、現在は禁止行為ですが)を山一NY支店として10年ぶりに頂いたほどでした。 山一の外国企業調査部は、当初から国別ではなく産業別で担当していたことも特色で(他社は国別)、これにより少人数ながらグローバルな業界動向の理解や情報の蓄積では業界随一のレベルを誇り、郵政省(郵貯)の資産運用部から調査事業を受託していました。ちなみに私は、エンタメ業界から始まり、自動車と金融を除くほとんどの業種の担当を持ち回りで経験。中でも長かったのは化学/医薬セクターでした。NY時代には、S.ジョブスが戻る半年前のドン底のアップルを訪問し、「必ず復活すると信じている」とIRチーフに「預言」したのはここだけの話。 私の、現在に至るまでの調査力・分析/洞察力・幅広い業界知識は、この時代の経験がベースとなっています。