津田塾大学 学芸学部 国際関係学科
中国のハンセン病快復村でのワークキャンプ
大学2年生の夏と秋、中国・南寧のハンセン病快復村(かつてのハンセン病患者の隔離政策によりつくられた村で、現在も快復者の方々が生活を送っている村)にて村人と中国人の学生と共に10日間生活を共にし、村の居住環境を整備するワークキャンプに参加しました。 ここで私は肩書きに囚われず、壁を作ることなく接してくれた村人と学生に出会い、カテゴリーの中に収まらないただ一対一の同じ人間として関わり合うということを学びました。渡航以前、私はハンセン病について学び、中国について、また他のマイノリティ問題に関心があったことから、「自分は偏見・差別なんてしない」と思い込んでいました。しかし、村人と学生に出会い、自分が抱いていた“中国人”のイメージとのギャップを感じたことから、自分自身が無意識のうちに偏見を持っていたことに気が付き、無意識のうちに私たちは誰かに対し偏見を持っており、差別する側は認識していないところから差別は起こっており、無自覚に誰かを傷つけているということに気付かされました。このことをきっかけに、差別に自覚的になること、人と関わる際にバイアスに囚われず、ただその人として関わり合うという視点を持ち、差別という課題を考えています。