クリ二ドール
「欧米版の縫いぐるみは、顔が恐いので日本人の感性に合ったプレパレーション用ぬいぐるみが欲しい」都内病院で働く病院の方が発した、この言葉から『クリニドール(クリニック+ドールの合成語)』が生まれました。 プレパレーションとは、小児患者に病気や治療の説明をし、子ども自身の頑張る力を引き出すことで不安や恐怖を軽減することを指します。欧米版の縫いぐるみの顔デザインに悩みを抱えているこのエピソードを聞いたことで、デザインには、それぞれの国の感性に適したものが求められていることが見えてきました。日本人の感性に合ったプレパレーション用ぬいぐるみとは、どんなデザインなのか。この疑問を研究のテーマとし、2011年7月~12月にかけて、調査、試作づくりを行い、『クリニドール』を制作しました。