徳島県立脇町高等学校 / 硬式野球部
硬式野球部 - イップスの経験
イップスという珍しい運動障害を発症し、送球動作中にのみ意図しない筋肉収縮を起こすようになり、特に近距離への送球においては、日を追うごとに思い通りに投げられなくなっていきました。自分の守備が引き起こすチームへの悪影響を最小限にとどめたいと考え、ポジションを送球機会の多いショートから近距離への送球機会が少ないセンターに転向して仲間にカバーしてもらい、私は攻撃面の技術を磨くことに専念しました。結果的には中学時代よりも打率が飛躍的に向上し、3番打者としてチームに貢献できるようになりました。 中学時代までは守備に自信のあった自分が、症状のことを知らない相手チームや観客から笑われることは特に辛かったですが、それでも「自分がチームにとって貢献できる部分を伸ばそう」とポジティブに努力を継続できた日々は、人生で最も精神的に成長した期間となりました。今では精神的に負荷がかかることがあっても、「あの頃に比べたら全然大丈夫!」と思えるので、今となってはこのような珍しい経験ができて良かったと感じています。