コンピュータ総合学園HAL 名古屋校 / 昼間部4 年制課程ゲーム制作学科
進級制作展(HEW)金賞
HAL Event Weekという、5人ぐらいのチーム(全員プログラマー)でゲームを作り、HAL3校で一番を決める祭典。その一番の賞。 自分たちが作ったのはラビラビという既存の2Dパズルゲームのコピー...ではなく、リスペクトだった。プログラマーというのは、考えるよりも早いところ手を動かしたい存在なので、企画にあまり時間をかけたく無いというところで、既存のゲームをパクろうという話になっていた。 チーム編成については、一つのチームが強すぎるのも良くないということで、教官によって能力的に平均になるようにチームメンバーが決められた。 自分はリーダーを務めたがスケジュール管理とかはせず、当たり判定の実装や、マップ用のデータ配列を作成など簡単な作業だけメンバーに任せてあとは自分で突っ走っていた。こうした良くないマネジメントをしてしまっていたのは自分が無知だったせいもあるが、当時は皆gitの概念を知らず、USBを介してソースコードのやり取りをしていたため、あまり大きなタスクを割り振ることができなかったということもある。 自分がコードに注力していた分、他のメンバーは当時の自分が苦手としていたところの穴を埋めてくれた。例えば教官への定期的な進捗報告は他のメンバーがやってくれていた。当時の私は自分が話すことが苦手な人間だと思い込んで、やる前から他のメンバーに頼み込んでいた。同じように最後の大詰めの実機をプレイしながらの教官への発表も全て他のメンバーがやってくれた。自分の反省するところではあるが、これのおかげでよかったこともあった。チームの中で分業が進むことでお互いをリスペクトする文化が生まれ、チームは終始とても良い雰囲気だった。私はメンバーに先生と呼ばれて崇められていた半分イジられていたが、自分も面倒なことを嫌な顔ひとつせずにこなしてくれるメンバーのことを心から尊敬していた。リーダーが自分の弱みを認めてメンバーに頼ることも大事なことなのかもしれない。 ともかく、こうして自分が大元の土台を作って、各メンバーが1個ずつステージを作ってゲームは完成した。この後は作ったゲームを展示して、そのそばで突っ立って、他の全学年の生徒が遊びに来るのを、操作説明とかしてゲームをプレイしてもらってやり過ごすイベントがあり、そこで良いFBがたくさんもらえたのも良い経験だった。