埼玉県北部の農業法人で修行! / やっぱり農業がやりたい!学生時代の熱い思いを胸に農業の世界へ。
マネジメントで栽培面積を約4倍に
入社当初より、弊社の経営理念により年々耕作放棄地・遊休農地の借り受けが増えてまいりました。 その中でも営利企業として毎年利益を上げていかなければならないという中で、今までになかった様々な取り組みを提案実現することによって栽培面積を着実に増やしてまいりました。 主に私が行ったものとしては ・管理作業の機械化、効率化 ・出荷計画の策定 ・人材のマネジメント の3点です。 まず、管理作業の機械化とは今まで使っていた機械を見直し、乗用管理機という1人で3人分の仕事ができる機械を導入したり、GPSの導入によりより正確で効率的な仕事が誰にでもできるようにしました。 効率化に関しては、1枚ずつ場所と条件が異なる畑を定期的に見回り、状況を把握して作業の優先順位付けを行い、社員やパートアルバイトさんに人員配置・作業指示を出すようにしていました。 次に出荷計画の策定についてですが、入社当初は各品目の栽培面積も少なく、出荷予定日からの逆算という指標がなかったのですが管理面積が年々増えていく中でマネジメントが難しくなり、策定を提案しました。 具体的に「これくらいの時期にはこれくらいの人数で出荷作業ができるので、それに合わせて作業を逆算する」ということです。 農業は天候にも左右されるので計画通りとはいきませんが、ある程度の作業計画を立てておくことで作業の進捗状況や目安を把握することができ、当時に比較すると面積が増えている割には効率的かつロスが少なくなったと思います。 3点目は人材のマネジメントです。 弊社ではゼネラリストを育成するという観点から誰が何をするか、ということは固定化されておらず、皆が色々な仕事をしています。 色々な仕事ができて経験を積めるのが良いところですが、その中でも適切な作業指示・人員配置ができるようにならないと仕事が上手く回りません。 全体の作業の進捗状況を把握して、常にバランスが偏らないような最適な人材配置、作業指示を行い、社員のみでなくパートアルバイトさんにも情報の共有を徹底しました。 その結果、入社して数か月の人でも状況を把握する方が多くなり、こちらから直接指示を出さなくても自主的に行動してくれる方が増え、良い管理の波ができたと思います。 また特に新入社員に対しての接し方には気を使いました。 職業柄なのか、新人に対して高圧的であったり、必要以上に厳しい方もいる中で人材の定着は企業が発展していく礎と考えています。 まずは会社に慣れてもらうことを筆頭に「注意はしても怒らない」教育方法を意識しました。私自身、働いていて上司に何度も怒鳴られて辞めていく人を見てきたので、これは徹底しようと思いました。 また調子が悪そうな社員に対してはこっそりと事情を聴いたり、愚痴を聞いてあげたりしてあまり社長や社員との悪い壁を作らないように気を付けました。 結果として、今では社員のみならずパートアルバイトさんの隔たりなく何でも話し合える関係性を築くことができたと感じております。このような良い関係が、日々の仕事にもチームワークを生み効率的に仕事ができていると思います。 実績で見ても私より後に入社した社員の方々は定着率もよく、年数も重ねるうちにスキルアップして企業利益に貢献できていると思います。 以上、大きく3点の政策によって今まででは厳しかった栽培面積4倍を実現することができました。