大阪大学大学院 / 情報科学研究科 マルチメディア工学専攻 博士後期課程
共著:DNSSEC トランスポートオーバヘッド増加に関する解析 | IPSJ SIG Technical Reports 2005-CSEC-28
DNSSEC は現在 DNS(ドメイン名システム)認証の事実上の標準となるべく再設計の段階にある。DNSSECではすべての RRset(リソースレコード集合)にデジタル署名を付けなければならないため、UDP トランスポートでのペイロード長が大きく増える.本論文では,実トラフィックのサンプルに対する DNSSEC プロトコルに基づいたシミュレーションを行うことで、 DNSSEC の署名および関連する RR(リソースレコード)が引き起こすペイロード長の増加の影響について解析する。 シミュレーションの結果は、additional records を含む DNS 応答のペイロード長のうち、IPv6 の MTU(最大送信単位)による現実的な制約である 1232 バイトを越えるものは,サンプル全体のほぼ 30%に達することを示している。 著者:力武 健次, 野川 裕記, 田中 俊昭, 中尾 康二, 下條 真司