東京大学大学院 / 総合文化研究科 広域科学専攻 広域システム科学系 博士後期課程
博士論文:人工社会における流行の発生
もともとAIを構成するニューラルネットワークの研究を行っていましたが、脳の構造にヒントを得て、人と人のネットワークの中でどのように情報が伝わっていくのかをモデル化し、社会モデルとして研究を行っていました。現在行動経済学と呼ばれる人の非合理的な行動(限定合理性)をモデルに取り込むことで、シミュレーション上で社会の振る舞いに近づけることができるのではないかと考え研究を行っていました。 正直なところ、それまでは人の感情はある種のノイズだと思っていたところがありましたが、研究を通じて、感情が社会を社会たるものにすると気づいたのです。