■ Introduction by Yuki
こんにちは、ZEROGRAの創業メンバーで人事の中元(Yuki)です。今回もインタビューを通じて、メンバーの価値観や想いに触れ、相互理解を深めるための記事をお届けします。
今回は、ZEROGRAの新規開拓を担う「Acquisition」でリーダーを務めている橋本(Taichi)に話を聞きました。
最前線で企業様の採用課題と向き合い、自チームだけでなく組織全体の事業成長を牽引する頼もしい存在です。
ZEROGRAに入社するまで、いわゆる“安定”した道を無意識に歩んでいました。しかし、将来の家族や自分の人生を見つめ直したとき、「会社という看板がなくなったとき、自分は一人で生き抜いていけるのか?」という強い危機感を抱き、まったくの未経験から創業期のZEROGRAへと飛び込む決断をします。
彼が安定を捨ててベンチャーへの挑戦を決断したリアルな背景や、入社直後に味わった「何もできない」という挫折と悔し涙。そして、そこから泥臭く這い上がって見つけた「自分たちの仕事が提供する本当の価値」について、深く掘り下げて対話しました。
「自分の人生のハンドルを、自分で握りたい」「未経験から圧倒的な成長を遂げて、顧客に本質的な価値を提供できるプロになりたい」――そう考えている方に、確かな勇気と気づきを与える内容になっています。ぜひ最後までお読みください。
■「安定」という思い込みからの脱却。
Yuki: TaichiとWantedlyなどでこういう形でお話しするのは初めてになるかと思います。少し過去を振り返りながら、現在や未来にフォーカスを当てて、話を聞いていければと思っています。まずは簡単な自己紹介として、ZEROGRAに入社してから今に至るまで、簡単に教えてもらえますか。
Taichi: ZEROGRAに入社してからの経歴ですが、入社してもうすぐ2年になります。2年前の9月1日に入社して、まずはCAからスタートしました。
Yuki: 夏に決断してくれたんですよね。そうでしたね。
Taichi: そこからしばらくYukiさんのもとでCAとして転職支援に従事していましたが、12月13日からRAに職種転換することとなりました。当時はCAのつもりで入社していたので、急なシフトチェンジで当初は何をするのか、あまりわかっていませんでしたが、そこから今日に至るまでRAとして採用支援に従事してきました。そして今年の4月から3チーム体制になり、主に新規開拓を狙うAcquisitionチームに任命され、現在までチームリーダーを務めさせてもらっています。
Yuki: なるほど、了解です。今の体制についても色々と聞いていきたいのですが、時間軸を少し前に戻して、新卒での1社目はどんな会社に入ったのかを教えてもらえますか。
Taichi: 1社目はバルブの製造メーカーです。簡単に例えると、蛇口を開いたら水が出るような、中の開閉する弁を作っているメーカーで、最初は品質管理として入社しました。
Yuki: 1社目への入社に至るまで、就活において当時は何を考え、どの様に就活をされていたのか教えてもらえますか。
Taichi: 基本的に、メーカーで働くという一種の思い込みみたいなものがあったんですよね。メーカーで安定を求めて働こうと思っていました。
Yuki: それは、何がそう思わせたんでしょうか。
Taichi: 私の父や祖父、親戚も結構安定志向が強くて、メーカー勤務が多かったんです。その中で、自分も将来はメーカーで働くんだろうなという思いが大学生の頃からありました。なぜバルブ業界だったかについてですが、大学4年生の頃に「下町ロケット」というドラマを見て、すごく面白かったのがきっかけです。バルブはどこにでも使われていて需要がなくならないだろうという点に着目して、入社を決めました。
Yuki: なるほど。周りの環境からメーカーを無意識に想起されていたとのことですが、実際に家族から「メーカーがいいんじゃないか」と言われたのか、それとも無意識に周りを見て自分もそうなるだろうと思っていたのか、などその辺りはいかがですか。
Taichi: 後者ですね。当時は世の中の仕事をあまり知らなかったというのがあります。「BtoBの仕事といえばメーカーしかない」というくらいに思い込んでいました。他の選択肢もあったはずですが、誰かに言われたわけではなく、自分でそう思い込んでいた意識が強いです。
Yuki: なるほど。バルブを選んだきっかけについてですが、ひとえにメーカーと言っても、多種多様な業界がありますよね。メーカー行きたいからこそ、その中での幅広さに直面したと思いますが、学生時代はそことどう向き合って進めたんでしょうか。
Taichi: 今思えば、本当にたくさんあるなと分かりますが、当時の自分はあまり多くの選択肢を持っていなかったんですよね。メーカーで働くと決めてから、たまたま「下町ロケット」を見てメーカーの仕事を認識して、さらに父の取引先がバルブ業界の会社だったんです。家にその会社の大きなカレンダーがあって、前職となるその会社について父から「なかなかいい会社だよ」と聞いて、そこからバルブ業界を見始めましたし、結果的にバルブ業界の起業ばかり受けていました。
Yuki: なるほど、他のメーカーの業界を幅広く見たわけではないんですね。。前職に入社する最終的な決め手はどんなところだったんでしょうか。
Taichi: いろいろな背景があるんですが、まず一つはコロナ禍ですごく大変な時期だったというのがあります。なので、通常よりも選択肢は少なかったと思います。ことごとく面接でお見送りになったり、採用自体が中止になったりしました。そのため、1社目がすごく良くて選んだというよりは、状況的に仕方ないかなという感覚も少しありました。
Yuki: なるほど。そこで無事に内定をもらえたから承諾したということですね。
Taichi: ただ、当初の希望は営業でした。営業で内定をもらって、入社後は品質管理になったという流れです。
Yuki: 了解です。その後、約3年ほど勤務されて、うちに来てくれたわけですが、改めてどんなきっかけで転職を考え始めたのか教えてもらえますか。
Taichi: 大きなきっかけは二つあります。一つ目は、子どもができた時に選択肢を広げてあげたいと思ったことです。結婚して大阪に引っ越して1年半ほどで転職したんですが、将来子どもが育った時に、世の中にはメーカーしかないと思い込ませるのではなく、豊かで幸せに働けるように選択肢を広げてあげたいと思いました。そのためにも、自分自身がもっといろいろな仕事を知っていくべきだと考えたんです。二つ目は、メーカーは安定しているとはいえ、もし会社が倒産したり傾いたりして外に放り出された場合、自分一人で生きていくのは難しいと感じたことです。そのためのノウハウやスキルがないと危機感を覚えて、転職活動を始めました。
Yuki: なるほど。一つ目の「子どもの選択肢を広げたい」という思いは、何がそう思わせたんでしょうか。
Taichi: もう少し過去にさかのぼってもいいですか。
Yuki: もちろん。どんな要素がその思いに繋がったのかを聞きたいです。
Taichi: 私は子どもの頃から、仕事や進学などすべてにおいて、親が向いている方向に進むという生き方をしてきました。その中で不自由を感じたことは一度もありませんでしたが、もし自分の中に他の選択肢があったら、もっと面白かったんじゃないかと思うようになったんです。こういう自分の経験から、子どもに対しては選択肢を与えてあげたいと思うようになりました。
Yuki: なるほど。その考え方に至ったのは何がそうさせたのか、という部分をもう少しお聞きしたいですね。
Taichi: はい。それは転職のきっかけの二つ目、「外に放り出された時に一人で生きていけるかわからない」という不安とリンクしています。これまで親と同じ方向を向く生き方をしてきて、他の世界を知らなかったからこそ、そう感じたんだと思います。一人で自立するためには、他の可能性も見たほうがいい。そのためには、自分自身がいろいろな仕事を知り、選択肢を持った方がいいと考えるようになりました。
Yuki: 「外に出た時に自分が通用するかどうか」を意識するようになったきっかけは何だったんでしょうか。
Taichi: 友人たちがちょうど最初の転職時期を迎えていたことです。入社3年目くらいのタイミングで、全く違う畑から転職してしっかり活躍しているという話を聞いた時に、もし自分が転職したら、今のスキルで活躍できるんだろうかと疑問に思ったことがきっかけです。
Yuki: なるほど。了解です。その後転職活動を始められたと思いますが、業界や職種の軸など、どんなふうに動かれていたんでしょうか。
Taichi: まず「いろいろな仕事を知りたい」という思いがあったので、人材業界に携わりたいと考えていました。また、前職で社内で相談を受けることがよくあり、人と関わることやその人のキャリアについて一緒に考えることに面白さを感じていたので、人材業界で転職をしたいと考えて探していました。
■不安を飛び越え、創業期のベンチャーへ飛び込んだ理由
Yuki: その時はCAを希望して探していたんですね。最終的にうちに入社してくれたわけですが、その意思決定フェーズの前後のストーリーや、自分の中でどんな思いがあったのかを教えてもらえますか。
Taichi: 最初は人材業界であれば幅広く、いろいろな企業に応募していました。色々な企業の選考を受ける中で、業務内容自体にはそれほど大きな差はないと感じるようになったんです。ベースの業務が変わらないのであれば、自分が成長できる環境かどうかはもちろんですが、「この人たちと一緒に働いてみたいか」という点を重視するようになりました。この人たちについていきたいと思えるかどうかで選びたいという気持ちが強かったです。
Yuki: 業務内容が変わらないと感じたことや、「この人と働きたいか」で決断しようと思ったのは、どんな背景からでしょうか。
Taichi: これは私にとって、これまで自分で選択してこなかった人生におけるチャンスだと思ったからです。自分で選ぶという行為自体が面白くて、例えるなら、入る部活を自分で決められるような衝撃と面白さがありました。成長できるかどうかは自分の努力次第だと思っていたので、職場の雰囲気や、誰と働くかという点に重点を置いていました。
Yuki: Taichiが「人」を重視する際、うちや他社に対して具体的にどんな部分を見ていたんだと思いますか。
Taichi: 前職では「この人はすごく仕事ができる」と思えるような、自分が目標にできる人があまりいないと感じていたんです。なので、面接でのコミュニケーションを通して、「この人はすごいな」と感じられるか、今まで接したことのない雰囲気を持っているかなど、面接でわかる範囲で自分の中で判断していました。
Yuki: もう少し踏み込んで聞くと、具体的にはどんな点を見ていたんでしょうか。
Taichi: 相手の方が仕事ができるかどうかを見ていました。
Yuki: 「仕事ができるかどうか」を見ていたんですね。その判断に至る過程で、当時のTaichiはどんな基準や観点で面接に臨んでいたのでしょうか。
Taichi: 面接の中で、面接官ご自身の経験や「自分はこうだった」というお話を伺う機会がよくありました。その話を聞いた時に、自分の中で働くイメージが持てるかどうかを重視していました。話の起承転結などのコミュニケーションスキルはもちろん、体験されてきたことが具体的で、しっかりと言語化されているかどうかを見ていたつもりです。
Yuki: 採用は、企業と候補者の相互に選び合うものだと考えているので、当時の自分の面接がどうだったか少し不安になりますね(笑)。Taichiの主観で構わないのですが、過去の経験として「こういう面接は良かった」という具体的な事例はありますか。
Taichi: 一次面接の段階で意向がすごく高い企業は基本的にはありませんでした。お話をしてから判断するというスタンスだったので、会社の経営の歩みや、面接官が会社をどう思っているか、どういう視点で見ているかなど、求人票では見えない部分や雰囲気を直接お話しいただけた時はすごくありがたいと感じました。
Yuki: ありがとうございます。その後RAに切り替わったわけですが、最終的にうちに入社を決断した一番のポイントは何だったのか教えてもらえますか。
Taichi: これは何度もお話しさせてもらっていますが、Yukiさんの考え方に惹かれたのが一番大きいです。入社前に7回ほどお話しする機会をいただいたんですが、「自分のために仕事をするんだ」「そのために自分は何がしたいのか」という考え方や、ワークライフバランスというより「仕事と生活は切り分けずに、人生として考える」というお話にすごくしっくりきました。Yukiさんをはじめ、面談やオフィス見学でお会いした方々が本当に素晴らしい方々で、この人たちと一緒に働きたいと思えたからこそ決断しました。
Yuki: 今とはオフィスの場所も人数も違いますが、意思決定においてポジティブな面だけでなく、不安や葛藤などはなかったんでしょうか。
Taichi: はい。当時、私が入社したのは6人目でした。6人という小規模な組織に飛び込むことに対して、経済的に問題がないのかという葛藤はすごくありました。独り身であればすぐ決断できたかもしれませんが、家族がいて子どもも考えていたタイミングだったので、妻に「自分は真剣に頑張りたいから行ってもいいか」と頭を下げたのを今でも覚えています。
Yuki: すごくリアリティがありますし、悩むポイントですよね。それでもなお入社を決断できたのは何があったからでしょうか。
Taichi: Yukiさんをはじめ、皆さんの考え方に惹かれ、ここで努力すれば大きく成長できるんじゃないかと思えたからです。先ほどお話しした「外に放り出されても自立できるスキル」が身につくんじゃないかと感じました。
Yuki: 不安よりも期待が上回って、決めきれたんですね。最終的に決断するにあたって、背中を押した最後の一押しは何だったんでしょうか。
Taichi: Yukiさんの「自分の人生だろう」という言葉です。オンラインで面談をさせていただいた際、私が「家族のために転職する」と話したことに対して、「それは一つの理由としていいけれど、結局は自分のためだろう」と言っていただきました。その言葉で、自分が本当にやりたいことはこれだと確信して、求職者にもそういう話をしたいと思えたので、不安を飛び越えて妻に頭を下げに行きました。
■悔し涙から得た“自立”。未経験の壁を越え
Yuki: 完全未経験で9月に入社してもらって、CAとしての実質期間が3ヶ月で急遽変更になったわけですが、その最初の3ヶ月はTaichiにとってどんな期間でしたか。
Taichi: 今振り返れば2年のうちの3ヶ月ですが、初めての転職で初めての業務ということで、すごく濃密な3ヶ月でした。オフィスも今より狭く隣で仕事をしていましたが、手取り足取り教えてもらうというより、自分でどんどん仕事を見つけてこなしていかないといけない環境でした。
Yuki: 当時は受け入れ態勢としては、決して整っていたとは言えない状況でしたね。
Taichi: 1日に数時間はYukiさんたちとお話しする時間をいただきましたが、前職での3年間とは全く違う環境だと痛感した3ヶ月でした。
Yuki: 具体的にTaichiの血肉になったと感じるエピソードはありますか。
Taichi: ベンチャー企業では当たり前かもしれませんが、自分で自発的に仕事を見つけて行動することが当たり前だと気づけたこと自体が、今の自分の血肉になっています。前職では受け身で、指示されてから動くことが多かったんですが、転職して1ヶ月未満で自発的に行動する重要性を感じました。
Yuki: 環境や価値観の大きな変化があって、最初から完璧に適応できたわけではないと思います。その葛藤の中で、当時はどんなことを感じていたんでしょうか。
Taichi: 「自分の給料は自分で稼ぐ」という意識への切り替えです。前職の時は、会社に属して働いているんだから給料をもらえて当たり前という感覚がありました。でも、実際は自分で成果を出した分だけが報酬に反映されるんだということに気づき、そこが自分の中で大きく切り替わった部分です。自分で手を動かし頭を使って仕事をして、それが成果として形になった時に、自分が自立できていると実感できると思いました。当時はまだ右も左もわからない状況でしたが、これをやり遂げればどこでも生きていけるという思いがあったので、まずは量をこなすことに集中しました。未経験だったので効率は悪かったかもしれませんが、後々の成長のためというよりは、必然的に没頭して仕事に向き合っていました。
Yuki: その中で、葛藤や辛かった経験はありますか。
Taichi: はい、あります。本当に何もできなかったので、自分の思い通りにいかないことが多々ありました。求職者の方をうまくご支援できなかった悔しさや、未経験ゆえにロープレをしてもうまくできない焦りがありました。周りが数字を上げている中で、自分は成果を出せず自分の給料すら稼げていない。そんな状態でロープレをしてもうまくできず、情けなくて悔しくて泣いてしまった苦悩の時期がありました。
Yuki: 次にRAとしての業務が始まるわけですが、やることが大きく変わりましたよね。急な役割変更を伝えられた時、どんなふうに感じましたか。
Taichi: そこに関してはネガティブな感情はなくて、「次は何をするんだろう」というイメージが強かったです。当時は「何でもやるぞ」というスタンスだったので、必ずしもCAにこだわっていたわけではありませんでした。役割変更のタイミングでは特に抵抗はなく、とにかくやってやろうという思いが強かったです。
Yuki: 実際始まってみて、新規のアポ取りや商談など、最初はどんなふうに感じましたか。
Taichi: 12月に入ってからが、自分の中で一番きつかった時期だと思います。その年の末からYuuさんと2人でコールを始めたんですが、私は前職が既存顧客への営業だったので新規のコールは未経験でした。一方、Yuuさんは経験があったため上手で、アポ率でどんどん差が開いていきました。自分のうまくいかない状況に対して、歯がゆさや悔しい気持ちがすごく強かったです。
Yuki: 当時はどんな業務内容からスタートしたんでしょうか。
Taichi: まずは新規の顧客を増やそうという方針でスタートしました。メインの業務はテレアポによる新規アポイント獲得、新規商談、求人票の作成、そして既存の候補者の方とのメッセージのやり取りなどでした。
Yuki: 元々お問い合わせや既存顧客からのご紹介を中心に求人をお預かりしていた状況から、他エージェントとの協業による採用支援を始めていく転換点で、Taichiは新規開拓の先駆者として戦ってくれていた背景がありますね。しんどくてきつかった時期に、ご自身とどう向き合い、どう乗り越えてきたんでしょうか。
Taichi: 当時はオフィスが分かれていて、私とYuuさんだけが別の場所にいたんです。なので、悩んでいることやしんどいことについてYuuさんとじっくり話ができたことが、自分の中で大きな救いになっていました。
Yuki: その後、Takumiが入社してき、お互いに支え合いながら進んでいきましたね。
Taichi: Takumiさんが入社してきた時、彼は人材業界の経験者でコールも上手でした。私は半年先に入社していたにもかかわらず、自分の方が劣っていると感じてしまい、すごく情けない思いをしました。Sotaさんにロープレをしてもらいながら厳しく指導され、泣いてしまったことも今振り返ると思い出します。
Yuki: それでもなお継続してやり続けることができた土台には、何があったんでしょうか。
Taichi: しんどいながらも、仕事が楽しかったというのがあります。入社してから一度も「月曜から仕事だ、嫌だな」と思ったことがありません。新しいことを学んだり、新しい発見があったりするのが楽しかったですし、家族という守るべき存在も大きかったです。妻に頭を下げて入社したからには、絶対に成功させるというプライドがプラスに働き、踏ん張ることができました。
Yuki: そこからご自身の開拓を進めながら、支援しきるところまでチームでやってきたわけですが、CAからRAに変わった経験を踏まえて、RAとして仕事を始めたことで得られたことや学べたことはありますか。
Taichi: CAとRA、それぞれの立場がどんな情報を求めているのかが、立体的にわかるようになったことです。CAの頃は、求人票に書いてある表面的な条件や業務内容しか分からず、その背景にある「なぜこのポジションが必要なのか」「現場のリアルな課題は何か」といった意図を汲み取れないことが多々ありました。でも、CAを経験してからRAになったことで、CAが候補者にお勧めするために「本当に欲しがっている生の情報」が深く理解できるようになりました。単なるスペックの羅列ではなく、企業のストーリーや現場の熱量をいかに求人作成や情報提供に落とし込むか。その視点が今のRA業務にすごく活きていると感じます。
■ただの採用代行ではない。ゼロから1を生み出す「Acquisitionチーム」の誇り
Yuki: ここで弊社の事業について少し触れたいと思います。外部のエージェント様と協業して採用・転職支援を行うAS事業(※)は、一般的にはRAに近いポジションですが、マーケットや顧客から見た時に、この事業はどんな価値を提供していると考えていますか。
※AS事業/新たな人材紹介モデル 弊社モデル:採用企業↔︎ZEROGRA(RA)↔︎他社エージェント様(CA)↔︎求職者
従来モデル(A社):採用企業↔︎A社/RA↔︎A社/CA↔︎求職者
Taichi: 私たちは求人をただ良く見せるのではなく、良いところも悪いところも含めて、ミスマッチが起きないような正確な情報を提供しています。これは企業に対しても候補者に対しても徹底していて、事業部メンバー全員が意識している点です。外から見ても、自信を持ってRAのプロフェッショナルであると認識してもらえる価値を提供できていると思います。
Yuki: プラットフォームを経由していることや、私たちがいることでマーケットにどんな変化をもたらしているのか、他社とは違う機能的な価値についてはどう考えていますか。
Taichi: 大きく二つの機能的な違いがあると考えています。一つ目は、私たちが「RA専属部隊」であることです。一般的な両面型のCA兼任エージェントとは違い、私たちは企業様側に100%の工数と時間を割いて向き合うことができます。企業側の魅力や課題を徹底的にヒアリングし、それを自社だけでなく、他社のCAさんとも連携しながらプラットフォーム上に展開していく。この「企業に特化し、プラットフォームを巻き込んで流通させる機能」があるからこそ、他のエージェントよりも圧倒的なスピード感と精度の高いマッチングを実現できています。私たちが間に入ることで、企業様は無数のエージェントと個別にやり取りする手間を省きながら、最大級の母集団にアプローチできる。これが私たちが提供している他社にはない明確な機能であり、マーケットにおける大きな存在意義だと考えています。
Yuki: 素晴らしい視点ですね。では、そのスピード感によって、最終的に顧客にどんな未来や価値をもたらしているのでしょうか。ただ人を繋ぐだけの機能で終わらない、私たちの本来の介在価値とは何でしょうか。
Taichi: 企業様にとっての本当の価値は、単に「人が採用できた」という一時的な結果だけではなく、その方が入社後に活躍して「事業が成長すること」だと考えています。私たちがスピーディーに最適な1人目をご支援することで、人員不足で滞っていた企業様の事業は立ち止まることなく前進します。その結果として、「ZEROGRAのおかげで事業が加速した。だから次のポジションもぜひお願いしたい」と、追加のオーダーや今後の採用計画のより深いご相談をいただける。これこそが、私たちが企業様にとって「単なる採用代行」ではなく「事業成長のパートナー」として価値を提供できている何よりの証だと思っています。目の前の求人を埋めることだけを考えるのではなく、顧客の事業成長という未来に向けて、日々の業務に向き合っていく。それが私たちの果たすべき本来の価値だと考えています。
Yuki: それを踏まえて、現在Taichiが率いているAcquisitionチームとしてのプライドはどういったところに持っていますか。
Taichi: Acquisitionは全くの0から1を生み出す部隊です。これまで未接触だった企業様を開拓し、まだ誰も実績を出していない真っ新な状態から求人票を作り上げ、最初の採用実績を作っていく。道なき道を切り拓く難しさはありますが、そこにこそ大きなプライドを持っています。
Yuki: 顧客視点から見た時に、Acquisitionチームは何を約束し、何を提供するチームとしてプライドを持つべきだと考えますか。
Taichi: 顧客にとって最前線で「どこよりも早く、最初の1人目の採用を成功させる」という圧倒的なスピードと結果にこだわることだと思います。私たちは約半年間という期間で企業様と最前線で向き合いますが、その中でいかにスピーディーに採用課題の突破口を開き、事業のボトルネックを解消するかが問われています。私たちがスピード感をもって1人目のご支援を実現することで、企業様に「ZEROGRAに任せてよかった、彼らならやってくれる」という確固たる信頼を持っていただく。そして、その熱量が高まった状態で、後続のGrowthチームやCSチームへとバトンを渡し、さらなる採用強化へと繋げていく。つまり、私たちが最初の実績を作ることで、顧客の採用活動全体を活性化させ、ZEROGRAの組織全体を忙しくしていくことができます。
■リーダーを束ねる存在へ。事業をスケールさせる未来のビジョン
Yuki: そうやって顧客の未来を背負って語れるようになると、企業様との初回の商談の質も圧倒的に変わりますよね。求人をヒアリングするための商談から、事業を前に進めるための商談へと進化する。最後に、Taichiの今後のキャリアや目指す未来について教えてください。
Taichi: 将来的には、RAという現在のポジションにとどまらず、ZEROGRA全体の事業成長に直接的に貢献できる存在になりたいと考えています。プレイヤーとして最前線で数字を追うだけでなく、新しく入社してくるメンバーが早期に自立し、圧倒的なスピードで成長できるよう、育成や組織運営の根幹にも深く関わっていきたいです。ただ手取り足取り指示するのではなく、僕自身がそうしてもらったように、本人のやりたいことや意思を尊重し、まずは任せてみる。その上で、道から逸れそうになった時や壁にぶつかった時に、これまでの泥臭い経験を踏まえたアドバイスをして、本質的な成長を手助けできるようなリーダー、そしてマネージャーを目指しています。
Yuki: 具体的にこれから挑戦してみたいことはありますか。
Taichi: 今はまだ1人のプレイヤーを育成するところに注力していますが、ゆくゆくは各チームのリーダー陣をマネジメントする立場、つまり「リーダーを束ねる役割」に挑戦したいです。僕自身がそうだったように、プレイヤーからリーダーへと視座を引き上げるサポートを組織的に行えるようになりたいんです。そしてさらに視野を広げて、Acquisitionの枠を超え、会社をより大きくスケールさせるための新しい施策にも関与していきたいです。例えば、現在のチームがうまく回っているとしても、さらに生産性を高めるために新しいHRテクノロジーやサービスを導入するなど、事業全体の仕組みづくりや未来への投資にもアンテナを張り、経営層に提案・実行できるレベルにまで成長していきたいと考えています。
Yuki: 本日は以上となります。最後に数分だけ、インタビューを受けてみての所感をお願いします。
Taichi: あっという間でした。いつもの面談と変わらない雰囲気でお話しいただき、すごく話しやすかったです。最近あまり触れていなかった昔の出来事を思い出しながら話すことで、当時抱えていた葛藤や「這い上がってやる」という熱い思いを忘れずに、改めてここからもう一度踏ん張ろうという気持ちになりました。また、対話を通して思考の抽象度をグッと引き上げることができ、自分の中でモヤモヤしていたものがクリアになって、自分たちが提供すべき本当の価値や、Acquisitionとしてのプライドをしっかり言語化できたことが、今日の一番の大きな収穫でした。Yukiさんの問いかけのおかげで、日々の業務がどう事業貢献に繋がっているのかが一本の線で繋がりました。
Yuki: 昔の自分の決断が今の自分を後押ししてくれることもあると思います。特にTaichiは力強く意思決定し、泥臭く這い上がってきた歴史があるので、過去を振り返ることがこれからの大きな原動力になりやすいと思います。今日は貴重な時間をありがとうございました。
Taichi: ありがとうございました。
■ Outro by Yuki
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
彼のこれまでの軌跡を振り返ると、決して最初から順風満帆だったわけではありません。未経験ゆえの壁にぶつかり、自分の不甲斐なさに悔し涙を流した日々もありました。しかし、彼はそこから決して逃げることなく、「自分の人生をどう生きたいか」「そのために今、何をするべきか」と真摯に向き合い続けました。その泥臭い努力と真っ直ぐな強さがあったからこそ、今こうして顧客の事業成長を背負って立つ頼もしいリーダーへと成長してくれたのだと、今回の対話を通して私自身も改めて強く感じました。
私たちZEROGRAは、プロフェッショナルとしてのシビアな基準を求める組織です。だからこそ、メンバーには常に高い視座と圧倒的なスピード感を求めていますし、時には厳しいフィードバックも飛び交います。
しかし、入社時から完璧である必要は全くありません。
「現状を変えたい」「顧客に本質的な価値を提供できるプロになりたい」という強い覚悟さえあれば、私たちは全力でその挑戦を後押しします。失敗を恐れず、打席に立ち続けることでしか得られない成長が、ここには確実に存在しています。
「自分の人生の手綱を、自分で握りたい」
「本気で事業と向き合い、世の中に価値を残したい」
自らの可能性を信じ、ZEROGRAという舞台で自律的に挑戦してみたいという想いを持った方からのご応募を、メンバー一同、心よりお待ちしております。