エムスリー、メルカリUS、そして国際送金サービスのWise。
エンジニアなら誰もが羨むグローバルテックカンパニーで、一貫して大規模なデータ基盤や金融インフラの開発を牽引してきたCTO四方田(よもだ)。
なぜ、超一流のキャリアを手放してまで、一人目のエンジニアとしてゼロカラへのジョインを決めたのか。
そこには、新プロダクト『ミライCRM』が秘める圧倒的なポテンシャルと、「その場しのぎの設計は絶対にしない」というエンジニアとしての強い矜持がありました。
「高い技術力」と「向上心」を満たしたいエンジニアの方にぜひ読んでいただきたいインタビューです。
目次
■カオスを楽しみ、縁に導かれたキャリア。グローバル企業を経て、ゼロカラの立ち上げ期~開発をリードすることになったワケ
――まずはこれまでの経歴を簡単に教えてください。
四方田:
新卒でエムスリーに入社し、ソフトウェアエンジニアとしてお医者さん向けのアンケートプラットフォームやデータ収集基盤の開発を2年弱担当しました。その後、より技術を深めたい、英語を使いたいという思いからメルカリUSの東京オフィスへ転職。検索基盤チームで、流通量を最大化するための検索ロジック最適化や、膨大なトラフィックを裁くための安定化基盤の開発を3年半ほど経験しました。
その後、拠点がシンガポールにある国際送金サービスのWiseへ転職。日本の金融インフラ(全銀システム)に、非銀行として初めてダイレクトに接続するという非常に難易度の高いプロジェクトに日本人エンジニアとして参画し、今年の3月(2026年3月)まで現地に住んでいました。
――絵に描いたようなトップエンジニアのキャリアですね!そこからなぜ、初期のゼロカラに関わることになったのでしょうか?
四方田:
実は、代表の野山とは大学時代からの付き合いで、一時期はルームシェアをしながら一緒に学生起業をして会社を立ち上げた仲なんです。その時のサービスはコロナ禍もあって一度解散したのですが、繋がりはずっとありました。
転機は2024年の春頃です。ゼロカラで大手クライアント向けの新規開発プロジェクトが立ち上がるタイミングがあり、野山から、技術的にサポートをしてほしいと頼まれたんです。大学時代の信頼関係と、野山が自身で事業を大きくしていこうとしているパッションに惹かれ、開発のメインを担当する形でゼロカラと深く並走するようになりました。
――そこから正社員としてのジョインを決めた背景は何だったのですか?
四方田:
理由は2つあります。1つは家族の都合で日本に帰るタイミングだったこと。
もう1つは、ゼロカラに副業として関わる中で「自分が100%コミットすれば、この会社とプロダクトはもっと爆発的に伸ばせる」という確信があったからです。ちょうど自社プロダクトである『ミライCRM』が立ち上がり、正式ローンチを迎えたタイミングであったことも大きかったです。
私自身、これまで周囲の方とのご縁と、プロジェクトや技術へのワクワク感をきっかけに転職をしてきていました。まさにゼロカラへのジョインも、ちょうどその2つが重なり合い、今しかないなと思い決断しました。
■現場のニーズから生まれた『ミライCRM』と、譲れない技術的こだわり
――自社プロダクトである『ミライCRM』は、どのような経緯で生まれたサービスなのですか?
四方田:
最も大きな理由はとってもシンプルで、クライアントの課題解決のためには必要不可欠であると感じたからです。私たちが受託開発やコンサル、他社ツールの運用代行を行う中で、世の中にあるCRMツールに対して「UI/UXも設計も、こうしたらもっとうまくいくのに、使いやすいのに...」というもどかしさを感じていました。「自分たちならもっと良いものが作れるし、顧客に本当の価値を提供できる」という確信がありました。
また、事業として、中長期的にクライアントに価値提供ができる武器がほしい、と考えていたことも理由の1つです。
これまでのコンサルティングや運用代行は、人が増えないとスケールしないという労働集約型のビジネスです。また、クライアントのコンサルをする中で、うまく軌道に載ってくると「ここからは自社でやります」と、自社運用へ舵を切るクライアントも多いんです。これ自体は、クライアントの力になれているからこそだと思うので、とても嬉しいことではあります。ただ、事業としてはそれでは必ずどこかでチャーン(解約)になってしまい、成長し続けることが難しい。だからこそ、「スケーラブルで、かつ中長期的にクライアントが使いたいと思える強固なシステム」を作ろうという話になっていました。
――開発にあたって、特に大変だったエピソードがあれば教えてください。
四方田:
2024年末から開発が始まり、途中でメンバーの入れ替わりなども経て、2025年6月末に最初のクライアントをお迎えするベータ版のリリースを迎えました。他社ツールからの乗り換え案件だったのですが、移行の前日になって、ある機能の開発において、技術的な不備が発覚しました。
絶対に納期をずらせない中で、そこからは全員で文字通り夜通し開発をして、なんとかリリースを間に合わせました。あの時の痺れるような感覚は今でも覚えていますし、形にできたのは当時の優秀なメンバーたちのパッションがあったからこそですね。
――その中で、四方田さんがエンジニアとして「絶対に譲らなかったこだわり」はありますか?
四方田:
どんなに時間がなくても、「その場しのぎの設計や開発は絶対にしない」ということです。
ベンチャーにありがちな「とりあえず動けばいいから突貫で作る」をやってしまうと、後から必ず取り返しがつかなくなります。それだけでなく、一度妥協するとチーム全体のクオリティの基準(当たり前)が下がってしまう。最初から自分たちが満足でき、顧客に誇れるクオリティのコードを書く。そこは今でも徹底してこだわっています。
また、リリース前夜は本当に時間がない中ではありましたが、自身のこだわりを崩さずに『ミライCRM』をリリースできたからこそ、今の高いレベルを維持できるプロダクトやエンジニア組織があると思っています。
■数百万人のトラフィック、売上の可視化――エンジニアとしての「面白さ」
――大手やSIerからベンチャーを検討しているエンジニアにとって、『ミライCRM』の開発にはどんな技術的おもしろさがありますか?
四方田:
大きく3つあります。
1つ目は、大規模アクセスを捌く基盤づくりにチャレンジができることです。
現在はまだクライアント数を拡大していくフェーズですが、CRMという特性上、顧客を100万人、500万人と抱える大手クライアントが数社入るだけで、その先の総エンドユーザー数は数千万規模へと膨れ上がります。それを安定して捌くための基盤づくりは、大規模トラフィックに挑みたいエンジニアにとって非常に面白い挑戦です。
2つ目は、複雑な非同期処理のアーキテクチャと、それゆえの技術的難易度の高さです。
ミライCRMは、LINEやShopifyをはじめとする様々な外部サービスとリアルタイムで非同期連携を行います。この複雑な非同期処理の難しさと向き合い、綺麗な設計に落とし込んでいくのは純粋に技術的な楽しさがありますね。
最後3つ目は、「売上の貢献度」が1円単位で可視化されることです。
これが一番分かりやすい面白さかもしれません。
ミライCRMは、自分が作った機能を使って配信されたマーケティング施策によって、「何人がメッセージを見て、クリックし、最終的にいくら売上が上がったか」という全ファネルがダイレクトに数字で見えるプロダクトです。自分が作った機能や、もっと言うと、自分が書いたコードがビジネスにどう直結したかが肌で感じられます。
ただ作るだけではなく、それがビジネスにどう影響を与えているのかがまるっと数字で見えるプロダクトは多くはないと思うので、非常にやりがいを感じる部分です!
――今後、プロダクトとして挑戦していきたい領域はありますか?
四方田:
ベースの機能が揃った今、これからは「運用の自動化」と「AIの活用」に注力していきます。CRMは運用コストが高いのが課題なので、できるだけ自動化してクライアントの負荷を下げていきたいです。それにより、最適なCRM運用ができるとともに、クライアントの担当者がより上段の業務に注力ができ、結果的にブランドの価値向上に繋がるという良いサイクルを生みだしていきたいですね。
また、昨今は「生成AI」という言葉がバズワードになっていますが、僕らはただトレンドに飛びつくようなことはしません。まずは「強固なデータ基盤」という土台の技術を徹底的に作り込み、その上で、過去の購買行動やコンテキストに基づいた「超パーソナライズ化」をAIで実現していく。そんな本質的な技術投資を進めています。
■「技術好き」であり、「性格が良い」。ゼロカラの開発カルチャー
――現在の開発チームの体制や, カルチャーについて教えてください。
四方田:
2025年当時は正社員が一人もおらず、業務委託4〜5人のチームでしたが、現在は私と、もう1名の正社員エンジニアMさん、そして業務委託やインターンを合わせると10〜12名ほどの規模まで拡大しています。
――2人目の正社員エンジニアMさんは、どういった経緯でジョインされたのですか?
四方田:
Mさんはもともと、SESの派遣としてフルタイムで参画してくれていたんです。当時、彼は次のステップとしての環境を探していた時期だったのですが、最初のプロジェクトとしてゼロカラに入ってくれました。
これまで私がエムスリーやメルカリで見てきた優秀なエンジニアと比較しても、Mさんは技術的にめちゃくちゃ詳しい領域があり、かつ人柄としても、とてもポジティブな意味でTheいい方!という感じで、ゼロカラにもフィットしていました。相思相愛のような形で、2025年10月に正社員として正式にコミットしてくれることになりました。非常に貴重で、ありがたいご縁だなと感じています。
――チームにはどんなメンバーが集まっていますか?
四方田:
一言で言うと「技術好き」であり、「性格が良い」メンバーです。
単に「技術に強い」という抽象的な言葉ではなく、メンバーそれぞれが「この領域に関しては猛烈に詳しい、こだわりがある」という独自の得意分野を持っています。それでいて、自己主張が強すぎるエンジニアは一人もいません。
みんなコミュニケーション能力が高く、お互いの専門性をリスペクトし合いながら、フラットに「どうすればより良いプロダクトになるか」を議論できる、とても大人で心地よいカルチャーがあります。
■3人目の正社員エンジニアに期待すること、未来の仲間へのメッセージ
――今回、3人目の正社員エンジニアを募集するとのことですが、採用の背景を教えてください。
四方田:
プロダクトが正式ローンチされ、ここから一気にスケールさせていくための開発を加速させたいというのが大きな理由です。僕とMさんに次ぐ、コアメンバーとなるエンジニアを求めています。
――具体的に、どのような人と一緒に働きたいですか?
四方田:
私が求める要素は3つあります。
1つ目は、シンプルに性格が良いこと。
性格が良いとは、物事をポジティブに捉えられるマインドがあることかなと思っています。正直、まだまだ走り出しのプロダクトなので、泥臭いことや大変なシーンは多々あります。でも、それを「成長の機会」や「おもしろさ」に昇華できる人がいいですね。あとは周りから信頼される愛嬌があり、利己的(自己中心的な)ではないこと。
2つ目は、技術(メカニック)自体が好きなこと。
技術を単なる「目的を達成するためのツール」と捉えるのではなく、新しい技術に触れること、コードを綺麗に書くこと自体にワクワクできるようなメカニック精神を持っている方はフィット感があります。私自身ももともとこういうタイプですし(笑)
プロフェッショナルとして、技術面で常に成長したい人と働きたいですね!
3つ目は、カオスな環境を楽しみながら役割にこだわらないこと。
まだまだ3人目の正社員という非常に小さい組織です。「私はフロントエンドしかやりません」「これしかやりたくない」という縦割りではなく、自分の専門性を軸にしながらも、プロダクトやチームのためなら「何でも泥臭くやる」というマインドがある方を求めています。日に日に求められることは変わっていくカオスの中でも、常にどうすれば価値発揮できるかを考えて楽しめる人がいいですね。
――最後に、現職でモヤモヤしているエンジニアに向けてメッセージをお願いします!
四方田:
今のゼロカラは、すでに出来上がったシステムを運用するフェーズではなく、まさにこれから大きな機能アップデートや、技術的な基盤の刷新をガシガシ進めていく、エンジニアにとってかなりエキサイティングなフェーズだと自負しています。
「大手にいて裁量権やスピード感に物足りなさを感じている方」や、「ベンチャーに飛び込んだけど、技術的な方針や経営陣のカルチャーが合わずに悩んでいる方」にとって、技術のクオリティへのこだわりと、ビジネスとしての圧倒的な手応えを両立できるゼロカラは、間違いなく最高のフィールドだと思います。
僕たちと一緒に、この『ミライCRM』を日本一のプロダクトへ育てていきましょう。
少しでも興味を持っていただけたら、まずはカジュアルにお話しさせてください!「まずは話を聞いてみたい」「副業から関わってみたい」という方も、お気軽にエントリーをお待ちしております!