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GWに有給休暇5日使って、自転車で日本列島縦断してきました(最終回)

こんにちは。弊社労働環境をフル活用してワークライフバランスを実現しているリア充高橋です。
普段は事業戦略推進担当として事業の拡大と組織作りに取り組むかたわら、『3Kはもう古い』をモットーに採用も担当しております。※もちろん4Kでも7Kでもありません

昨年のGWに有給休暇を取得して自転車で日本列島を縦断したお話もついに最終話!走行距離2800km、総移動距離3000㎞、果たして無事ゴールなるか?!最後までお付き合い頂けると幸いです。

前回記事:GWに有給休暇5日使って、自転車で日本列島縦断してきました(5)


Day11 5月9日(月)総移動距離2614.3km

  1. 通過チェック LAWSON室蘭東町二丁目店

Day11の予定走行距離は219.6km、岩見沢市で宿泊予定です。

長万部の四国屋さんで朝晩2回の温泉が効いたのか、体が軽い。今日もがんばるぞー!!なんて出発しましたが、向かい風でペース上がらず。平野部が広いうえに遮蔽物が全くないので、本州より向かい風がきつく感じました。
室蘭の海鮮を楽しみに頑張りましたが、寄ろうと思ったお店は全て閉店。営業していないお店に無駄に寄り道して時間を消費してしまいました。がーん

そんな訳で出足は悪かったのですが、峠を越えて室蘭に入った頃から追い風に。
遮るものがない北海道の向かい風はきついと書きましたが、反対に追い風の威力は凄いもので、気持ちよく踏む程度で走行スピードは50㎞/hに。道端にキタキツネがいたので写真を撮りたかったのですが、あっという間に見えなくなってしまったので断念。可愛かったのになー

千歳の手前、苫小牧では地元の自転車乗りの方が応援に駆けつけてくれました。北海道の風は刺すように冷たいのですが、住人の皆さんの心は温かいですね。ありがとうございます!

mieさん、マイケルと暫くお話しした後、ファミレス系のチェーン店でお肉を食べて出発。

その後は千歳で泊まる予定だったホテルに寄り、着替えと補給をした後、岩見沢を目指しました。追い風50㎞/h走行のお陰で進みが早い!あっという間に150㎞走って、残すところ50㎞。

ご当地グルメができなくて残念と思いきや、セイコーマートの商品が安い&美味しくて大満足。
お気に入りはベーコンおかかおにぎり。ホットシェフというお総菜コーナーに置いてありますが、ホットシェフがない店舗もあるので、見つけたら即買いです。
岩見沢の北海道グリーンランド ホテルサンプラザ(綺麗で広いのに5000円)でセイコマパーティをしてDay11を終えました。


Day12 5月10日(火)総移動距離2830.8km

  1. 通過チェック 旧新十津川駅

予定走行距離は216.5㎞。300㎞走ってゴールしてしまいたいなーと思いましたが、ゴール時刻が深夜2:00になるため、100km手前の天塩町で宿泊です。夜中の2:00に宗谷岬に着いてもどうしたらいいか分かりませんもんね。怪しすぎる笑

岩見沢から20㎞程進んで、昨日応援に来て下さったmieさんに教えて頂いたベーカリーで補給をと思いましたが、またもや閉店芸。この頃はまだまだコロナの影響がありました。

でも嬉しいことに、ここでもSNSつながりの自転車仲間、ゆかりんとピナすけ夫妻が応援に来てくれました。

「残り300㎞、ウィニングライドですね!」と声を掛けて頂き、元気MAX!

30㎞先のフォトチェック、新十津川駅跡地へGo!!

(左)旧新十津川駅。廃駅なので何もないですが、ノスタルジックな雰囲気が良かったです。適当な写真がなく、手前に被写体があった画像をカットしたのでぼんやりしていますが、駅舎はなく、線路だけが残されていました。
(右)個人的には駅の跡地よりも、新十津川町で見た美しい山並みが印象的でした。

新十津川で「山が雪被ってるな~」なんてのんきに見ていましたが、先へ進んで留萌市に入ると残雪が。日中の気温は20℃まで上がっていましたが、ウィンドブレイカーを脱がなくても暑くない。日が暮れると刺すような空気の冷たさを感じていましたが、なるほど…基本冷蔵庫ですね。北海道。

留萌を抜け、ずっと走ってみたいと思っていたオロロンラインに突入。天塩町に向けてひたすら北上するわけですが、本州の海岸線沿いとは起伏や路面、空気が違うので、何となく異国っぽいんですよね。凄く新鮮でした。

留萌から苫前、羽幌と気持ちよく追い風のオロロンラインツーリングを堪能。羽幌町で水平線に沈む夕日を見た時は自然の美しさに加え、じきこの度が終わる寂しさに涙が出ました。

なんとなくいい話に落ち着きそうな気配ですが、北海道では閉店続きて地元料理が食べられなかったことと、気づくとShigeru Matsuzaki並みの日焼けで女子力諦めの境地だったことにも言及しておきましょう。首と顔、第2関節を境に人種が違いますね。流行りの水光肌に憧れます。胃袋もブラックホール。

そして必ず街の入り口と出口にあるセイコーマート様には感謝しかありません。質・量・価格だけでなく、セイコマが見えてくると「街だーー!!」と気分が上がり、メンタル面でも非常に助けられました。もちろん、天塩での最後の晩餐も大人買いセイコマパーティです笑


Day13 5月11日(水)総移動距離2926.2km + 22.93㎞

  1. ゴール 宗谷岬
  2. 稚内空港 - 羽田空港

いよいよ最終日、天塩町の宿から95.4㎞先のゴール、宗谷岬を目指します。

静かな静かな一日の始まり。いよいよゴールという興奮と、楽しく苦しかったこの旅が終わる寂しさ、名残惜しさで気持ちがいっぱいでした。
ゆっくりと景色を堪能しながら宗谷岬へwinning rideです。

生まれて初めて見た美しい利尻富士。自転車で走りながら見るなんてもう二度とないかもしれないです。

追い風に乗って3時間、看板に宗谷岬の文字が見えてきました。宗谷岬10㎞手前、日本最北端のコンビニ、セイコーマートとみいそ店にはマストで寄ります笑
そしてまもなく宗谷岬が視認できる距離に…



291時間37分 (12日3時間37分)、宗谷岬到着。遂ににゴールしました!!!!


ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。日本列島縦断2700㎞、実走距離2800㎞を無事に完走いたしました。見てください、この満面の笑顔。疲労で顔がパンパンなのでお恥ずかしいですが、それも勲章。堂々と晒します。嬉しかったです!!!


人生で誇れることなど何もなかった自分ですが、これだけは生涯の誇りであり、大きな自信となりました。


ゴールできた背景には、これまで仕事で培った計画力と実行力、マネジメント力があったと思います。仕事のスキルがプライベートに大きくリフレクトしたと実感しています。

本文には書きませんでした、エントリーから出走までには様々な課題を克服し、準備タスクを消化しています。エントリーから4カ月、これらすべてをブレイクダウンし、スケジュール管理してきました。

有機面(フィジカル)
1.故障部位の治療:前年のブルべで腰から下は全て故障していたため、出走可能なレベルまで治療
2.体内時計のコントロール:出走時間・就寝時間に合わせた起床・就寝
3.胃腸のコンディショニング:胃腸を休めるための1日12時間の断食
4.逆流性食道炎対策:内臓疲労と脱水による逆流性食道炎を防止するための薬剤の模索
5.バイクトレーニング:FTP(Functional Threshold Power)とPWR(Power Weight Ratio)の向上
6.増量と減量:筋肉量を増やすための増量、PWRを向上させるための減量
7.ウェイトトレーニング:減量によって減少する筋肉量を最低限に抑えるためのトレーニング
8.試走:1日の走行距離(200-300km)を想定した試走

無機面(機材・ルート確認・宿泊準備など)
1.ルートの確認と1日の走行距離の検討
2.走行する地域の気温や天候の確認
3.悪天候に対する装備と機材の確認
4.バイクパッキング:走行中に必要な装備や補給の洗い出しと準備
5.機材準備:オーバーホール、予備タイヤとチューブ、ボトムブラケット等の確認と準備
6.宿泊・補給ポイントの確認 
7.機材メンテポイントの確認:機材トラブルに対応できるサイクルショップの位置確認
8.航空チケットや宿泊先の手配
9.飛行機輪行の準備
10.着替えや予備機材を事前に宿泊先へ送るためのパッキングと送付
11.仕前泊・後泊を含めた全体スケジュール。プランA、プランBを想定した有給休暇の申請

生活習慣や食事内容の見直し、トレーニング時間と睡眠時間の確保をするためには、仕事を効率よくこなす必要もありました。業務が落ち着いていたということもありますが、この段階でワークライフバランスが実現できていたと思います。


勝利を喜ぶのは優勝トロフィーを掲げた時まで。

某有名ゴルファーのセリフですが、私もこれと同じで、宗谷岬では先着されていた大先輩に記念撮影をして頂き、一息入れた後すぐに気持ちを切り替えて稚内空港へ向かいました。

1日1便しかない羽田行きに乗り遅れたら大事です。喜びも束の間、向かい風と戦いながら23㎞折り返して稚内空港へ。13:10の便に搭乗、15:30には羽田空港に到着していました。飛行機って早いですね!笑

夕方には都内の自宅に戻り、片付けと明日の仕事の準備です。走りながら疲労は回復していたので、翌日から元気に職場復帰しました。
ちなみに完走後は箸も持てないほど力が入らない、手が痺れて数カ月握力が戻らないなんて方もいたようです。走りながら回復した私は「遺伝子のポテンシャルが高い」と謎の評価を受けました。


走りながらずっと、何のために仕事をしているのか考えていました。
仕事は人生の大きなパートですが、人生の中心ではなく、人生を豊かにするための大切なパートナーだと思います。ON/OFFを分けてはいますが、切り離せないほどプライベートの充実に繋がっています。

自己実現、家族の幸せ、多くの人にとって仕事がなければこの幸福感を得ることは難しいでしょう。


弊社の企業理念では、自分らしく生きることが行動理念として定義されています。


自分らしく生きる(Be proud. Let others be.)

  • 自分らしく生きることが、人生を豊かにする。仕事は人生の大きなパート。
  • 自分らしく仕事をする権利は、良識と責任を伴う行動によって守られる。


この記事の執筆開始から完結まで1年近く掛かりました。

勤務時間中に執筆させて頂いたため、文章で完走する方が実走より時間が掛かりましたが、文字に起こすこと、皆さんに読んでいただくことにより、改めて完走を実感し、自己肯定感が高まりました。

また、仕事もこれくらい打ち込めれば、どんな難題にもチャレンジできそうだと思いました笑

記事を読んでくださった皆様、趣味に理解を示し、協力をしてくださった会社の皆様、本当にありがとうございました。

自分らしく生きるため、ワークライフバランスはとても大切ですね!
大和株式会社では、共感してくださる皆様のご応募をお待ちしております。


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