暮らし方も働き方も、自ら試して創る。「自分の人生」を生きることに妥協しない。|遠藤 美智子|セールスプランニングユニット
幼少期からあこがれていた北欧の暮らし。その暮らしを自分が体験してみたかった。
大学卒業後は北欧の輸入住宅を扱う会社に就職しました。「こんなに一生懸命頑張っているはずなのに、幸せじゃないのはなぜなんだろう。」当時はそんな疑問を抱きながら仕事をしていましたね。
会社の研修でスウェーデンに行き、北欧には各々が大切にしている素敵なお家に住み、そんな彼らの暮らしを社会制度が支えてくれている、そんな豊かな社会があると知っていました。「北欧の暮らしを実際に体験してみたい」、そう思い9年間働いた会社を退職し単身デンマークへ渡りました。
デンマークでは、フォルケホイスコーレという学校に通い、現地の人たちとの生活がスタートしました。秋にはきのこ狩りをしたり、ベリーを摘んでジャムを作ったり、真冬に湖に飛び込んだりも。日本ほど娯楽が充実していないからこそ、「お金では買えない豊かさ」がたくさんあります。また、男性がご飯を作る事も当たり前のように行われ、男女の役割分担のようなものもない。自分もこんな暮らしをしたいと思いました。
同時に日本の魅力にも気づくことが出来ました。学校では楽焼の授業があったのですが、日本の焼き物という文化に、現地の人たちは魅了されていました。デンマークの人を惹きつけ
る豊かな側面が日本にもあることに感動しました。デンマークの豊かな暮らしは、現地の人が働き、お金を納めることによって作られた、デンマークの人たちのための社会。
自分は日本に戻り、デンマークで見た暮らしと日本の魅力、その両方を大切にしながら暮らしをつくり、「日本でもこんな豊かな暮らしが出来るよ!」そう発信していくことに舵を切ることを決めました。
自分で家を作るしかない。「タイニーハウス」との出会い
「家」というものへの考え方が大きく揺さぶられたのもこの時です。
それまでの仕事を通してお客様に35年のローンを組んでもらったり、何千万という大きなお金をお支払いいただく姿を見てきました。銀行の審査が必要だったり、フリーランスだと審査が通らなかったり。家を持つことのハードルってすごく高いんです。
自分も会社を辞めており、ローンを組むとしたら再就職して2年後。そもそも当時は再就職して普通の会社員として働くことすら想像が付かなくなっていたし、家を建てるために正社員になるなんて何かおかしい。そんなことを考えていた時に出会ったのがタイニーハウスです。デンマークでは、自分の学校の先生が住んでいたり、ゲストルームとして所有している人も多く、タイニーハウスは人々の暮らしの中に根付いているものでした。「自分もこの家を作って、住みたい!」そう思い調べていたときに、出会ったのがYADOKARIです。
やり続けたいことも、学びたいことも全部が叶う。「ここの仲間になりたい!」
当時YADOKARIは空き家情報を提供するサービスや、タイニーハウスのベースの車両を販売していましたし、中にはすでにタイニーハウスを作って暮らしている社員もいました。また、当時から私は北欧の暮らしの様子などをSNSを使って発信していたのですが、これはこれからも続けたいことの1つとして考えていて。
タイニーハウスを学んでつくることと、メディアを通して暮らしを発信すること、自分が挑戦したいこの2つのことがYADOKARIなら出来る。「仲間になりたい!」と思い、入社をしました。
入社をしてからは、タイニーハウスの企画・セールスに関わる仕事をしています。憧れだったタイニーハウスについて勉強をさせていただいているものの、自分のものはまだ作れていなくて。帰国してからは鎌倉の畳のある家に住み、日本の良さとデンマークの良さを掛け合わせたような暮らしをしていますが、将来的にはお庭にタイニーハウスをおいて自分だけの空間を作れたらいいなと思っています。
自分の人生を自分らしく、生きていきたい
入社しておよそ2年が経った頃、「何でこんなにも仕事の時間が長いのだろう。自分の人生なのに、自分の時間が少ないな。」そう思う気持ちが大きくなり、時間に対する向き合い方が大きく変わったような気がします。そのため、当たり前のように長い時間働くのではなく、短い時間にいかに効率的に仕事をするかということを重視するようになり、週4日勤務に変更しました。そうすると、意外と自由に過ごせる時間が生まれたりもしていて。そうやって、時間に縛られず自分の思いやペースを尊重して働かせてもらえるYADOKARI には感謝しかありません。
自分の時間が増え、挑戦したいことは占いの勉強。
実はデンマークに行ったきっかけには、「あなたならやりたいことを仕事にできる。自分の個性に自信を持っていい」と背中を押してくれた占い師さんがいて。
ただ自分に自信が持てないだけで、隠された個性がある人はたくさんいる。でも、それに気づくことが難しいんです。その時の占い師さんのように、自分も周囲にいるみんなの背中を押すことが出来たらと思っています。