公認会計士としての経験を活かしながら、自分の価値観に素直に生きていきたい|西浦 啓一郎|コーポレートデザインユニット・リーダー
お金には色がない。金融業界での気づきから公認会計士を目指す
学部時代の就職活動のタイミングで、東日本大震災が起きました。日本中に重たい空気が流れていて、経済もガタガタ。これまで“普通”だと思っていた日常が、奇跡の連続だったんだと気づかされました。
これまで当たり前だと思っていた暮らしを、経済や金融の面から支えたい。そう思って金融機関を就職先に選びました。海外では新しいサービスが次々と誕生していた頃でもあり、自分自身も「新しいこと」「ワクワクすること」に惹かれて、IPOやスタートアップへの関心も高まっていました。
金融機関では融資を担当し、簿記や決算書を読み解きながら仕事をしていましたが「お金には色がない」と感じるように。仕事を通して出会う社長さんと、もっと同じ目線で話し、海外進出やM&Aなど、もっと幅広く支援をしたい。そんな思いで、公認会計士の資格を取ろうと決意しました。
会社を辞めて大学院に通った日々は、毎日が新鮮で楽しかったですね。貯金を切り崩して学費や生活費をまかなう中でも、目的意識があったからこそ頑張れたし、結果として試験にも合格。無事に監査法人へ転職し、キャリアチェンジにも成功しました。
金融機関やフリーランスを経て、新しい働き方の探求を仲間とともに
監査法人では、企業の会計処理をチェックする日々。上場企業から、これから上場を目指す企業まで、規模もさまざまでした。普通に生きてたら絶対に出会えないような方たちと仕事ができたことが本当に刺激的で、特にIPOに向かって走っている会社はどこも本当に生き生きしていて。「どうやったら実現できるか?」を諦めずに考え続けている人たちを、直接支援できることが嬉しかったです。
監査法人での6年弱を経て、「もっと自由に、面白いことに挑戦したい」という気持ちが強くなり、独立を決めました。税理士事務所の運営やスタートアップ支援など、自分の意思で、やりたいことを仕事にしてきました。
日本の会社って、転勤や単身赴任など、会社都合で人生の節目が決まってしまうことが多いですよね。金融機関時代も、そうやって働いている上司をたくさん見てきました。その姿を見ながら、心のどこかでずっと「自分の人生を他人に決められることなく、自由に、楽しく暮らしたい」と思っていたんだと思います。そういった思いが、これまでキャリア選択の根っこにあったのかもしれません。
フリーランスとして活動した3年間で、「やっぱり1人でやることには限界があるし、みんなでやることで生まれる相乗効果のようなものがあるな」と実感し、「自分が働く会社で、一度上場を経験してみたい」という気持ちも芽生え始めて。そんなとき、YADOKARIからWANTEDLYでお声がけいただき、ご縁があってジョインすることになりました。面談で話を聞いているうちに、いろんな働き方をしている人が多くて、生き生きしていて、自分の価値観に近いなと感じました。トレーラーハウスについては全然知らなかったですが、それでも「この人たちと一緒にやったら、自分のやりたいことができるかもしれない」って思えた。伝統的な日本企業とは違う新しい価値観を追求しながら、みんなでひとつの目標に向かって進んでいける場所だなと確信しました。
得意を持ち寄って、お互いを高め合えるチームでいられたら
今は、コーポレートデザイン部のリーダーとしてバックオフィス業務を担当しています。最初に来たときは、「自由すぎる!」って正直びっくりしました(笑)。ルールが標準化されていない部分もありますが、それを整えていくのが自分の役割だと思っています。優先順位をつけながら、少しずつ前に進めているところです。
YADOKARIって、正直に生きてる人が多いなと思っています。Slackを見ていても、日常の何気ない雑談を楽しんだり、時に好きな場所で仕事をしていたり。これまでの職場では見たことがなかった理想的な光景が日常にある。やっぱり人間なんで、やりたくないことをするよりも、楽しく生きたほうがいい。人生は短いし、何があるかわからないからこそ、自分の価値観に素直に従って、一瞬一瞬を大事にしたい。そう思っています。
もともと旅行が好きなので、いつか海外でワーケーションできたらいいなあって思ってます。自然の中でリフレッシュしながら仕事ができたら、きっともっとはかどるはず。自分はずっと会計をやってきたので、そこはみなさんに頼ってもらいたいし、逆にまちづくりの経験やトレーラーハウスのことはまだまだなので、そこは頼らせてもらいながら、お互いの得意を持ち寄って、お互いを高め合えるチームでいられたらいいなと思っています。