日並 真野　 Mano Hinami

 2001年生まれ、東京都出身。中高6年間は吹奏楽部、大学では軽音サークルに所属し、音楽に囲まれた学生時代を過ごす。「真面目だね」と言われることが多く、大きくはみ出すことなく、授業は寝ずに受けつつもテスト前だけ頑張るタイプ。就活時点では「何をやりたいか」が決まっていなかったからこそ、「未来の選択肢が多い環境」「無くならない仕事」にこだわって企業選びを進め、Y&I Groupに入社。現在は金融系の次期基幹システム対応プロジェクトでPMO（事務局型）として稼働中。1人でプロジェクトを回せるPMOを目指しながら、日々プロジェクト運営とコミュニケーションの在り方を模索している。

1.学生時代と「音楽に囲まれた」価値観の原点

— まずは、これまでの学生時代について教えてください。

中高6年間は吹奏楽部、大学では軽音サークルに所属していたので、振り返るとずっと音楽に囲まれた学生時代でした。
部活の時間も、サークルの時間も、当たり前のように音楽がそばにあって、日常のリズムの中に練習や本番のステージが溶け込んでいた感覚があります。

性格としては、先生や先輩、同級生からよく「真面目だね」と言われるタイプで、いわゆる“やんちゃをする”ようなことはほとんどありませんでした。大きな事件もなく、どちらかと言えば平凡に過ごしていたと思います。

授業は基本的に寝ずに受けていましたが、正直に言うと「テストだけ頑張るタイプ」でした。
試験前に一気に勉強して、テストが終わった瞬間にスッと内容を忘れていくようなところがあって（笑）、自分でも「効率は悪くないけれど、身になっているかは微妙だな」と感じていました。

それでも今振り返ると、
・コツコツ真面目に参加すること
・締め切りにはきちんと合わせにいくこと
・本番前はしっかりギアを入れて頑張ること
このあたりは、吹奏楽や軽音の活動と、テスト前勉強のスタイルから自然と身についてきた、自分らしさなのかなと思っています。

2.「未来の選択肢」を軸に、IT・Y&I Groupを選んだ理由

— 就職活動では、どんな価値観を大事にしていましたか？

就活の時点では、「これがやりたい」「この職種で生きていきたい」という明確な答えは持っていませんでした。
だからこそ、一番大事にしていたのは 「未来の選択肢が多いかどうか」 でした。

自分が将来やりたいことが変わる可能性もある中で、最初の一社で選択肢を狭めすぎたくない。
あとから「やっぱりあっちが良かったかも」と思ったときに、全く別の道に進めなくなるような環境は避けたい。

そう考えていたので、

• どんなスキルが身につくのか
• そのスキルは他の領域にも転用できるのか
• 経験を積めば積むほど、次の選択肢が増えるかどうか

といったポイントを意識して企業を見ていました。

— 数ある仕事の中で、IT業界を選んだ理由は何でしたか？

理由はシンプルで、「無くならない仕事がしたかったから」 です。

10年後、20年後のことを考えたときに、AIや自動化の進化で無くなってしまう仕事もきっとたくさん出てくると思っています。
その中で、自分がせっかく時間と労力をかけて身につけたスキルや経験が、「気づいたら必要とされなくなっていた」という状況にはなりたくありませんでした。

IT業界であれば、技術やツールは変化しても「ITを理解している人」「システムやプロジェクトを回せる人」の価値は残り続ける。
そう考えて、無くならない仕事の一つとしてITに興味を持ちました。

— Y&I Groupに入社を決めた理由を教えてください。

決め手になったのは、「選択肢を絞り切らなくていい」と感じられたこと です。

就活の段階で、インフラに進むのか、開発に進むのか──そこを決めきれずにいました。
どちらかに振り切るというよりも、最初の数年は幅広く経験して、自分の適性を見極めたい気持ちが強かったんです。

そんな中で印象に残っているのが、
「インフラも開発もどちらもOK！」
といった言葉でした（細かい表現は忘れてしまいましたが、ニュアンスとしてはそんな感じです）。

「ここなら、最初から選択肢を狭めずに、いろいろな経験ができそうだ」と感じたこと。
そして、面談ややり取りを通して、こちらの不安や迷いも含めて受け止めてもらえたことが、Y&I Groupへの入社を決めた理由です。

3.研修とPMO業務で見えた“成長のリアル”

— 現在の業務内容についても教えてください。

今は、金融系の次期基幹システム対応プロジェクトのPMO（事務局型） として参画しています。

主な業務は、日次・週次の定型業務が中心です。

• 会議の議事録作成
• JIRAなどを用いた、期限のあるタスクの刈り取り
• 週次のプロジェクト進捗報告資料の作成
• 直近では、システムテストの運営

など、プロジェクト全体がスムーズに進むように「土台を支える」役割を担っています。

自分自身、もともとはスマートフォン実機のテスト工程の経験しかありませんでした。
そこからPMOの案件にアサインされたことは、「ありえないくらいステップアップした」と感じていますし、営業の方が頑張ってくださった部分も大きいですが、そのチャンスをもらえたことには素直に感謝しています。

4.チームプレー・同期・社内イベントとの関係性

— 上司や先輩との関係性について教えてください。

今の現場では、「チームプレーが強い」 と感じています。

開発経験、それもリーダー経験のある先輩と、PMO初心者の自分の二人で、主にPMO作業を進めています。
役割分担としては、

• 日次・週次の定型作業は自分
• イレギュラーなタスクや難易度の高い対応は先輩

といった形で、自然と棲み分けができています。

「分からないところは素直に聞く」
「自分ができる範囲のことは責任を持ってやり切る」

そのバランスを取りながら、二人三脚でプロジェクトを動かしている感覚があり、チームプレーの強さを日々感じています。

— 社内イベントや同期との関係で印象に残っていることはありますか？

印象に残っているのは、AIを使った社内イベント です。
たしか有志の社員が中心となって運営していた記憶があります。

会社が主導というよりも、社員がメインとなってイベントをつくっていること。
そこに社長や役員も参加していたこと。

その光景を見て、
「上層部と社員の距離が本当に近い会社なんだな」
と改めて感じました。

5.これから目指すPMO像と、就活生へのメッセージ

— 今後のキャリアビジョンについて教えてください。

直近の目標は、「1人でPMO業務をこなせるようになること」 です。

そのために今は、

• プロジェクト運営の考え方や進め方
• 視野の広げ方や、どこまでを自分の守備範囲とするか
• コミュニケーション面で、プロジェクトが円滑に進むにはどうすべきか

といったポイントを意識しながら、日々の業務に取り組んでいます。

また、業務効率化の一環として、マクロ作成の勉強 も進めています。
定型作業が多いPMOだからこそ、ツールを使ってどれだけ効率を上げられるかは重要ですし、そこに自分なりの価値を出していきたいと考えています。

— 入社前の自分にメッセージを送るとしたら？

「MOSとITパスポートは、時間があるうちに取っておいた方がいいよ！」と伝えたいです。

残業をしながら資格勉強をするのは、正直、体力的にも精神的にもかなり大変です。
社会人になる前、時間を自分でコントロールしやすい時期に、取れる資格は取っておいた方が絶対に楽だと思います。

— 最後に、就職活動をしている学生にメッセージをお願いします。

就活をする上では、自分なりの「軸」を決めること が大事だと思っています。

• 無くならない仕事がいいのか
• 成長スピードを重視するのか
• 人間関係やカルチャーを重視するのか

何を大事にするかは、人それぞれで正解も不正解もありません。
ただ、その軸がブレてしまうと、「自分は何を基準に選んだのか」が分からなくなり、後から振り返ったときに後悔しやすくなると感じています。

だからこそ、まずは自分の中で軸を決めて、その軸に素直に向き合ってほしいです。

将来の考え方も、不安の大きさも、人によって本当にバラバラです。
それでも、「後悔しない就活」 は、自分で選び取ることができます。

その選択肢の一つとして、Y&I Groupを選んでもらえたら嬉しいですし、
どんな選択をするにせよ、「自分で決めた」と胸を張れる就活になることを願っています。