クロスビットのVision、『「はたらく」先の“最高”』とは、誰が、どこで、どのように創り上げていくのか。その答えを探すため、新連載『「はたらく」の最高を、ここから。」 - 異才たちのキャリア未来図』をスタートします。

この連載で光を当てるのは、クロスビットを動かす「異才」たち。それは単に異色の経歴を持つ人だけを指すのではありません。一見すると普通であっても、Visionへの強い熱意を胸に、日々の工夫と努力で非凡な才能を発揮するプロフェッショナル。そして、未完成な組織を「ここから」共に創り上げていく、現在と未来の仲間たちです。

記念すべき第1回は、フィールドセールスの組織を率いる野田 淳。 飲食業界への深い愛情と、現場で培った圧倒的な解像度という非凡な才能を武器に、セールスの最前線を走る彼。その熱量の源泉と、彼が仲間たちと描く「キャリア未来図」とは——。

起業への道を照らした、飲食業界への深い愛情

—— 野田さんは様々なキャリアを経験されていますが、なぜクロスビットへの入社を決断されたのでしょうか。その決め手について教えてください。

僕自身の最終的な目標は、飲食の分野でプロダクトを自分で作って起業することなんです。構想もある程度は固まっていて、例えばアレルギーを持つ方でも安心して外食を楽しめるような仕組みなど、社会課題にアプローチしたいと考えています。ただ、その目標に対して、SaaSの知識もプロダクトを作る側の経験も、自分には圧倒的に足りていませんでした。

その軸でキャリアを考えていた時、クロスビットと出会いました。前職で飲食店の現場を経験していますが、シフト管理って、はっきり言ってすごく面倒で大変な作業なんです。その一方で、店の利益を生み出すための根幹を担う非常に重要な業務であることにも気づいていました。でも、多くの現場ではそこにメスを入れられずにいた。

だから、「らくしふ」の話を聞いた瞬間、「これは間違いなく飲食業界の未来を背負うプロダクトになる」と直感したんです。

それに加えて、飲食業界を少し第三者的な視点から見たいという思いもありました。「らくしふ」はユニークで、飲食、小売、宿泊など様々な業界で使われるホリゾンタルな面もありつつ、それぞれの業界に特化したバーティカルSaaSの特性も大いに持っている。ここなら、飲食業界に関わりながらも、他の業界と比較することで、より客観的に業界を捉えられる。そう考えて入社を決めました。

—— 飲食業界に対する強い想いをお持ちなのですね。なぜそこまで惹かれるのでしょうか。
前職で海外駐在を経験して、外から見た日本の「食文化」の評価がいかに高いかを肌で感じました。20年前の日本が自動車や電化製品で世界をリードしたように、これからの日本を引っ張っていくのは「食」と「アニメなどのコンテンツ」という2つの産業だと、僕は本気で思っています。

その中でも、外食産業はその最前線を担う存在です。日本の飲食業界は、人口に対する店舗数が世界で最も多く、ミシュランの星の数もパリより多い。それだけ競争が激しく、3年で半数近くが閉店するとも言われています。流行り廃りも激しい。そんな厳しい市場で日々戦っている人たちがいるんです。

僕がもともと食べることが好きだというのもありますが、それ以上に、日本の未来を担うこの業界で、努力し続ける人たちを支援できる立場にいることに、大きなやりがいと誇りを感じています。だから、これからもずっとこの業界に関わり続けたいと思っています。ここが、クロスビットのVisionである『「はたらく」先の”最高”』と、僕の中で強く結びついている部分です。

「解約したら反乱が起きる」——現場の熱狂が、存在意義を教えてくれる

—— 「らくしふ」がないころのシフト管理には、どのような課題があったのでしょうか。
例えば多くの飲食店の店長は、本部から「売上計画に対して人件費を〇%に抑えてくれ」という目標を与えられます。でも、その数字が現場の実態を無視した、実現不可能なものであるケースが少なくないんです。「これでは社員にどれだけ残業させればいいんだ」というような状況が平気で起こっていました。結果として、店長が疲弊し、無理なシフトを組むことで従業員の満足度が下がり、サービスの質が落ち、最終的には店の利益を損なう。そんな悪循環が生まれていました。

—— そこに対し、「らくしふ」はどのように貢献しているのでしょう。
直接的には、店長のシフト作成工数を劇的に削減し、使いやすさで喜ばれています。また、本部からの人件費目標を受けて、「らくしふ」上で「この目標は実現可能なのか？」を可視化することができ、本部と現場が建設的な対話をするための共通言語にもなっています。

ある導入企業の社長から聞いた話が印象的で。コスト削減の一環として、店長会議で「らくしふの解約を検討している」と伝えてみたそうなんです。すると、店長たちから一斉に「とんでもない！らくしふを解約するなら、僕たちは反乱を起こしますよ！」と突き上げられたと。

その社長は「だから、もうやめられないんだよ」と笑って話してくれました。

……この話を聞いた時、らくしふは本当に現場に愛され、現場を救っているサービスなんだと、心の底から実感しましたね。これほど強く求められているという事実こそが、僕たちがここにいる何よりの理由ですし、日々の努力が報われる瞬間です。

未完成だから面白い。チームで描く「ここから」の未来図　　

—— 現在、野田さんが率いるフィールドセールス組織はどのようなチームなのでしょうか。
僕を含めて4名のチームです。まだ少人数ですが、メンバーは本当に個性的ですよ。大企業の複雑な運用要件にも冷静に対応できる、機能や事務要件に滅法強いメンバー。一方で、「これだ！」と思ったら猪突猛進で横展開していくのが得意な、行動力の塊のようなメンバーもいます。それぞれが強みを活かして活躍しています。

—— 部長に就任されて間もないとのことですが、マネジメントにおいて意識していることはありますか？
2023年11月に入社して約2年経ちますが、管理職は今回が初めてです。これまでは「全部自分がやればいい」という考えでしたが、今は「自分のやり方をいかにメンバーにコピーし、再現性を持たせられるか」という視点に変わりました。これは僕にとって大きなチャレンジですね。

参考にしているのは、前々職の上司です。自ら先頭に立ってチームを引っ張りながらも、任せるべきところは大胆に任せる。その絶妙な距離感の取り方は、今でも僕の目標です。その方から「全部自分でやったらあかん。人にやらせなあかんねん」と言われた言葉は、今も僕の支えになっています。

実は、昔ラグビー部でキャプテンをやっていた時に、全部自分で決めて突っ走った結果、チームとしては結果が出ても、人間関係が崩壊してしまった苦い経験があるんです。その反省から、今はトップダウンではなく、全員が納得して同じ方向を向けるような組織作りを強く意識しています。例えば、難しい案件があればすぐにチームで集まって壁打ちをしますし、Slackでは成功事例や顧客からのフィードバックが共有されています。個人プレーではなく、チーム全員で顧客に向き合うことを心がけています。

—— その一環として、チーム独自のビジョン・ミッション・バリュー（VMV）を策定されているそうですね。
はい。クロスビットはまだまだ未完成な組織です。だからこそ、「ここから」自分たちの言葉で、自分たちの手で、理想のチームを創り上げていくプロセスが重要だと考えています。先日もメンバー全員で議論して、VMVの骨子を決めました。

• ビジョン： 「本気で（マジで）」顧客と共に最高の未来を創る
• ミッション： 現場に寄り添い、潜在課題を可視化し、らくしふを通じて生産性向上と働きやすい環境づくりを支える
• バリュー：（チーム独自／下記画像参照）

こういう対話ができること自体が、僕たちのチームの強みだと思っています。「察しろよ」という空気ではなく、言葉を尽くして理想の姿を共に描いていく。そんなチームでありたいですね。

「正直」と「マジ」で向き合う先に、本当の価値がある

—— クロスビットの営業として働く上で、特にチャレンジングだと感じるのはどんな部分ですか？
一番は、シフト管理という「これまでお金をかけてこなかったもの」に対して、価値を感じていただき、投資していただくことの難しさですね。勤怠や給与計算システムであれば、お金を払うのが当たり前という共通認識があります。でも、シフトはExcelや紙で「無料でできる」と思われている。この“0円”の価値観を転換させることが、僕たちの仕事の最もハードな部分であり、日々の工夫と努力が試されるところです。

—— これから仲間になる方に求めるのは、どのような資質でしょうか。
チームのVMVを議論した時、全員が共通して口にしたのが「正直である」ことでした。例えば、お客様が間違った方向に進もうとしている時に、「そのやり方では失敗すると思います」と、たとえ耳の痛いことであっても、誠実に伝えられる勇気。それが僕たちの考える「正直さ」です。

そして、「マジで考える」こと。お客様を単なる売上目標の数字として見るのではなく、共に未来を創るパートナーとして、本気で向き合う姿勢です。会社の大小に関わらず、そのお客様にとってのベストは何かを徹底的に考え抜く。その結果として、信頼と売上がついてくると信じています。

華やかな経歴以上に、こうしたVisionへの熱意や日々の誠実な努力こそが、クロスビットでは価値になります。契約を取ることがゴールになっている人や、業界・現場・働く人々に興味が持てないという方は、少し厳しいかもしれません。僕たちの仕事は、契約をいただいてからが本当のお付き合いの始まりですから。そんな価値観を共有できる方と一緒に働きたいですね。

「はたらく」の最高を、ここから。

—— 会社全体の雰囲気はいかがですか？
僕が入社した頃はリモートワークがゆえに関係性が希薄な面もあったのですが、ここ最近はウェットなコミュニケーションをみんなが求めていたんだなと感じるくらい、ガラッと変わってきています。今オフィスとして使っているWeWorkでは、部署を越えてビールを飲んだり、気軽に話したり。

会社としても、個人のキャリアには柔軟に向き合ってくれます。セールスの専門性を極める道もあれば、僕のようにマネジメントに挑戦する道もある。将来的には、本人の希望と適性次第で、カスタマーサクセスや事業開発といったポジションに挑戦できる可能性も広がっています。なぜなら、「自分のやりたいこと、向き合いたいこと」が、人が最もモチベーションを発揮できる源泉だとクロスビットは考えているから。

この考え方は、私たちが提供するシフト管理サービスでも実現したい「はたらく」の理想の一つでもあります。「やりたいこと」に時間を割けるようになれば、仕事はもっと楽しくなり、大変なことでも踏ん張れるようになる。それが「やりたいこと」だからです。

代表の小久保は、会社のVALUEである「See the Unseen」「Brave」「Nobly」を誰よりも体現している人物で、彼の想いが会社全体に浸透してきているのを感じますね。小久保も、『単なるプロダクト売りではなく、顧客の課題を最も深く理解するパートナーであれ』という姿勢でいてくれることが嬉しいですね。頻繁に言葉にしなくとも、小久保と僕ら営業チームが同じ世界観を共有して、お客様に向き合えている。それが、僕たちの大きなモチベーションにもなっています。

—— 最後に、野田さんがクロスビットで描く「キャリア未来図」を教えてください。

まずは、「らくしふ」を飲食業界におけるスタンダードな存在にすること。「シフト管理といえば、らくしふだよね」と、誰もが知っている状態を創り上げたいです。

そして、いつか僕自身がこの会社を卒業する時が来たとしても、「クロスビットの卒業生です」と誰もが誇れる。そんな会社にしていくことが、今の僕の目標です。

僕たちは、単に便利なツールを売っているのではありません。働く人々の環境を改善し、企業の利益を向上させ、ひいては業界全体の未来を、顧客と「マジで」一緒に作っていきたいですね。

クロスビットの中にいる異才たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。この記事を読んで、少しでも心が動いたなら、ぜひ話を聞きに来てください。「はたらく」先の最高を、ここから創り上げていく仲間を、私たちは待っています。

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