各部署やチームではどんなことをしているのかをviviONスタッフのインタビューを通して紹介していく【部署紹介】の第15弾、法務部です!
1社で2~3社分の経験を積むことができる!? 法務部マネージャーの寺尾明洋さんにいろいろとお聞きしました!
―まずお仕事内容を教えてください
契約書のチェックが法務部門の主な仕事です。
ほかにも、新規事業を始める際や普段の業務の中で起こるトラブルへの対応など、ビジネスを展開するうえでのサポートをしており様々な部署と連携しております。
たとえば、DLsiteの規約やユーザーさんへの通知文書なども我々の方でチェックしてユーザーさんが分かりやすいよう文章を一緒に考えたりもしています。企業によっては法務部門は契約書や法的な相談だけに関与し、to C向けの部分や現場の部分に関わらない会社もあると思います。ただ、私はviviONの法務チームを立ち上げるうえで、そのあたりも法務が入り込んでいる形にしたいと考えています。
viviONには様々な事業がありますが、ユーザーさんやクリエイターさん、取引企業から、viviONがユーザーフレンドリー、クリエイターフレンドリーな会社として見られていることを感じております。それをきちんと維持していくためにも、契約書や規約の文章をはじめ、ユーザーやクリエイターの方にリスペクトがあるか、きちんと配慮されているかなど、表現や見え方には非常に気を遣うようにしており、そのサポートをする意味でもユーザーさん向けの業務には今後も関わっていきたいですね。
また、個人的には法務部門の立ち上げというミッションもあります。きちんとした法務部門がまだ出来上がっていないので、そちらのビルドも視野に入れて業務にあたっています。
―入社のきっかけは?
これまでベンチャー系の上場企業の2社で法務部長職として業務にあたっていたので、次はキャリアの追及よりも自分の知らない分野でチャレンジを重ねたいと思い、転職を考えていました。
転職には2つの軸を重視していて、1つはマンガなどのエンターテインメント分野であること、もう1つは海外で売り上げを伸ばそうとしているという点です。
なぜその2つなのかというと、どちらも繋がっていて、私は海外旅行が趣味なのですが、海外に行くたびに現地の人との会話の際は、「〇〇っていうマンガとかアニメを見ていた」っていう話がすごく多い。このエンターテインメント分野においては、日本がまだまだリーディングできる分野だと肌でいつも感じていました。さらに、日本の中だけで売り上げを作っていくという思考ではなくて、海外も含めて自分たちの事業を進めていける会社が仕事としても楽しいですし、伸びしろがありますよね。
とはいえ、実はこれまでオタクコンテンツに関しての趣味がほとんどなかった人間だったので、viviONを知った時はここは面白そうだけど全く知見がないから入っても良い仕事ができないんじゃないか?、仲間に入れてもらえないんじゃないか?という気持ちも正直ありました。ですが、面接で全然オタクコンテンツを知らなくても働いている方は多くいると聞いたこと、さらに面接をしてくださった役員やGMの方々の人間性が見え、ここで働きたいなと思い、入社しました。
―入社してみていかがですか?
まず、入社して思ったのは、法務部門に限らず一緒に働いている同僚の方、皆さん人間として良い人がすごく多いなということです。正直いって法務からの依頼って基本的に面倒くさいんですよね。法令に従ってくださいとか、この書面を取ってくださいとか、社内的にこうしてくださいとか。いろいろと面倒くさいことを頼まないといけないんですけど、良い人が多いとそういった時の連携の取りやすさにつながります。こちらも分かりやすく説明しなければなりませんが、皆さんがそもそも聞く姿勢を取ってくれるので仕事もやりやすいですね。
それに職場としての空気感が絶妙なバランスで良いと思っています。どこかがギスギスしすぎているわけでも、ピリピリしているわけでもない、だけど誰も話さずにシーンとしているわけでもない。それに自分勝手になっている人もいない。みんな自分のペースを持ちながら、会社のために頑張ってやっていこうという空気感があると思います。私もいろいろな会社を経験していますけど、この空気が自然に生まれたものでなく、代表の明石さんや経営陣がいろいろ考えて醸成しているとしたら、そのバランスの取り方ってすごく難しいと思うし、その手腕はすごいですよね。…多分そうだと思っています(笑)。
―viviONで法務として働く魅力は?
viviON1社で2~3社で働くのと同じくらいの法務経験を得られるということですね。
当たり前の話ですが、例えば派遣会社さんでの扱う法律といえば派遣法やそれにまつわるような労働関係の法律ですよね。これ逆を言えば、それ以外の範囲はイレギュラーなことがない限り触ることがないということです。
その点viviONでは、電子コミックやそれに付随したドラマ化、音声作品やゲーム販売、VTuberなど、非常に多角的な事業を展開しています。さらに、会社として守りに入っていないので、新規事業にも積極的です。その中では、契約上のトラブルや事業部との連携、行政との法解釈の確認、M&A案件などの場面が当然に出てきます。そういう意味で様々な法務経験をこの1社で積むことが出来ると言って良いと思います。
―では現在の課題は?
売上や従業員数もこれだけ多いのに、まだまだ法務のメンバーが少ないことが現在の課題です。お問い合わせ対応、事業サポート、各種研修や総務経理をはじめとする他部署との連携をしていくためにも、法務のリソースをもう少し充実させたいと思っています。
正直、一緒に働く人は法律のことにあまり詳しくなくてもいいと思っています。むしろ法律がすべて!と思いがちな人は実務上、う~んとなることが多いような。。(笑) それよりも相手から聞きたい情報を引き出したり、相手にきちんと理解してもらう力の方が大事だと思っています。ひょっとしたらエンタメ業界は経験者しか入れないイメージがあるかもしれませんが、各分野に詳しいマネージャーの方もいらっしゃるので、電子コミック、音声作品、VTuberなど様々なエンタメ業界の特性や仕事の流れが学べます。私もエンタメ業界は初めてですが、viviONには人を始めとした良い環境が整っているので、仕事はスムーズにできております。
―最後に目標を教えて下さい
まずは、なんでも相談してもらえるような法務チームを作るのが目標です。
今まで社内に法務専門の部門がなかったということもあり、法務とのいい連携の仕方が分からず、お声がけ等で遠慮されている方も社内にいらっしゃると思います。そのため、今は我々の方から積極的にお声がけする段階だと思っていますが、これを積み重ねていくことで、会社全体に法務との連携における成功体験を積んでいただけるような動きをしていきたいと思っています。