キャリア採用に力を入れ、事業成長を加速させているwevnal(ウェブナル)。今回インタビューするのは「BOTCHAN Keeper」というプロダクトのマネージャーを務める古木愛さんです。2023年4月に入社し、同年9月に現職へ就きました。
新卒で日系グローバルメーカーに就職すると、その後も外資系・日系大手EC
企業にて商品企画やプロモーション戦略を担い、事業成長に貢献。現在は大学での講師業として、マーケティングをテーマにした講義も担当しています。
ハイキャリアの道を歩んできた古木さんは、なぜスタートアップ企業であるwevnalへ入社を決めたのか。背景や働く魅力についてお話を聞きました。
目次
- 25歳で迎えた転機、大手企業を舞台に挑戦の日々
- メンバーの多様性が魅力。まるで『ONE PIECE(ワンピース)』のような会社
- 一番の驚きは、全社員にバリューが浸透していたことだった
- 有名企業を渡り歩いてきたけれど、この会社が一番いい
25歳で迎えた転機、大手企業を舞台に挑戦の日々
──まずは、これまでのご経歴を教えてください。
私は新卒で日系グローバルメーカーに就職したあと、生産管理の仕事をしていました。転機は25歳の時で、商品企画の部署へ異動になると、そこから全世界を月1で飛び回るような働き方になり、英語をイチから学びながら商品企画から契約交渉までを一貫して担当するようになりました。
その後、外資系の大手EC企業に転職し、マーケティングの経験を積みました。その3年後に今度は日系の大手EC企業に移り、社長直轄の大きなプロジェクトで実績を残すようになります。
一通りの事業づくりを経験した私は、次にチームマネジメントに興味を持ち、30名規模の中小企業とベンチャー企業の2社を経験し、現在のwevnalへと至ります。
──詳しくお聞きしたいのですが、1社目の日系グローバルメーカーでは具体的にどのようなお仕事をしていたのでしょうか?
商品企画では、海外の大手量販店などに対して自社の製品を提案し、扱ってもらうディーラーが主な仕事でした。それまでは事務仕事が中心だったので、英語どころか交渉をすることすら初めての経験です。それでも5年間は必死に続けて、ある程度は何でもできるようになりました。
一定の経験を積んだ私は、次の挑戦としてマーケティング領域を選ぶことに。当時は売上の低迷期で、予算も少ない中でのチャレンジになりました。そうした状況下でも新製品のプロモーションは成功を収め、担当していたプロダクトは有名なデザイン賞にも輝きました。
──次に外資系の大手EC企業へ転職します。どのような背景があったのでしょうか?
30代半ばを迎えた頃、当時の評価制度の関係から、キャリアパスが途切れてしまったんです。海外赴任が出世ルートでしたが、帰国子女・ネイティブレベルの英語力が条件だったため、難しいと判断しました。
そこで止む無く退職し、当時勢いのあった外資系のEC企業に転職しました。今でこそグローバル企業として知られていますが、当時はまだベンチャーの雰囲気が残っていた頃でした。
私の担当は子ども靴やスポーツシューズで、ミッションは100社を超えるパートナー企業と連携して「オンライン上の売り場」を作り、数字目標を達成すること。
3年ほど全力で走り続けたのですが、そこで燃え尽きたというか、一定の成果を出してやりきった感覚もあったので次のキャリアを模索し始めました。
──そこで今度は、日系の大手EC企業に転職したわけですね。
業務内容は大きく変わりません。外資から日系企業へ横移動した感じですね。少しペースを落として働きたいという考えもあったのですが、今度は社長直轄のプロジェクトに抜擢されたこともあり、再び全速力で走ることになりました。
担当したのはファッション事業です。商品のブランディングや売り場の構成、ファッションウィークの企業誘致など、業界に働きかけるようなBtoBの仕事が中心でした。滅多に社員を褒めることがないと噂の社長から2度ほど直接褒められるなど、仕事を評価いただきました。
その頃には、大手企業やグローバル企業での仕事をやり尽くした気持ちがあり、40代のキャリアに向けた次の模索が始まっていました。
──次に選んだのは中小企業やベンチャー企業でした。なぜでしょうか?
仕組みや評価制度が出来上がっている大企業ではなく、一緒に作り上げていくような手触り感のある仕事がしたかったんです。マネジメントにも興味がありました。
そうして大きなキャリアチェンジをしたのです。ところが、目標売上は達成できたもののマネージャーとして思うように力を発揮できず、精神的な未熟さを思い知らされることになります。
次のベンチャー企業でもマネジメントに取り組みますが、やはりうまくいかない。そうした経緯から、一時期、ジョブレスの期間を設けて自分を見つめ直すことにしたんです。
大企業で再び最前線に立つ選択肢もあったし、これまでとまったく別の道に進むことも考えていた。大学で講師の仕事も始めていたので、講師業とアルバイトだけで生きていこうかなとも思っていました。その中で、wevnalからの熱烈なオファーがあり、入社することになります。
メンバーの多様性が魅力。まるで『ONE PIECE(ワンピース)』のような会社
──どういったきっかけで、wevnalを知ったのでしょうか?
取締役COOの西田さんが、転職エージェントを経由して連絡をくれたんです。私の履歴書を読んで「一度お話しさせてくれませんか?」って。まだ私も充電期間だったのでお断りしたのですが、それでも繰り返し連絡をくれたんですね。それで実際にお話をしてみたら、すぐに意気投合してしまって(笑)。
──どういったところで意気投合したのですか?
事業に対する見方が私と似ていたんです。それと、私に対するリクエストが明確だったことも大きいです。この会社は私の知識や経験、長年のキャリアで培ってきたものを必要としているんだとわかったし、私もそれに応えられるイメージがぱっと浮かんだ。
あとは、西田さんを含めた、役員陣の人柄ですよね。ほかのスタートアップ企業からもオファーはありましたし、自分の経験を活かせそうな仕事も複数ありました。それでも最後は人柄の部分で、wevnalで働きたいと思ったんです。
──人柄ですか。もう少し具体的に教えてほしいです!
COO 西田さんはとてもクレバーだし、CSO 森元さんは創業期からカルチャーを育ててきた人なので言葉の一つひとつがていねい。執行役員 加藤さんも俯瞰して事業を見ているのが素晴らしいし、それをまとめてきた代表の磯山さんがまたすごい。
私は前職と前々職で、マネジメントをうまくできなかったけれど、ここのメンバーは私よりも若いのにしっかり組織運営やカルチャーづくりができていて、本当に尊敬してしまう。
一言で表すなら、漫画・アニメの『ONE PIECE(ワンピース)』のような世界観なんです。こんなに多様なメンバーが集まっているのに、1つの目的に向かって事業を作っているのがすごく面白いと思った。自分のキャリアも活かせると思ったので、次の挑戦はwevnalだなと自然に思えましたね。
一番の驚きは、全社員にバリューが浸透していたことだった
──入社後に感じた魅力も、ぜひ聞かせてください。
wevnalには「Honesty(誠実さ)」というバリューがあります。それを経営陣だけでなく、全社員が体現できているのを見て「すごい!」と思いました。多くの企業は行動指針を掲げているものの、あくまで “目指すもの” という位置づけで、体現に至っていないことが大半です。
入社前にも面接で役員メンバーとは会っているので、経営陣はバリューの体現ができていることはわかっていました。でも、すべての社員に浸透しているとは思わなかったので、本当に驚きました。
──大手や外資、グローバル企業で働いてきた古木さんにとって、組織やカルチャーの土台があるスタートアップ企業は魅力的だったわけですね。
売上の作り方をはじめ、事業づくりの変数ってどの会社も大きくは変わらないと思っているんです。戦略さえ間違えなければ、一定の成果は出せると考えている。ただ、商品(モノ)と仕組み(コト)の掛け算に、組織(ヒト)の掛け算が加わると話は変わります。
だからこそ、組織やカルチャーが育っているwevnalなら、手触り感を持ちつつ大きな成果に向かって挑戦できるんじゃないかと思ったんですよね。
有名企業を渡り歩いてきたけれど、この会社が一番いい
──これからwevnalで、自身の経験をどう活かそうと考えていますか?
過去の経験を活かして、「商品(モノ)×仕組み(コト)」の掛け算で最
大・最速の結果を出すことが私のやるべきことだと思っています。それも上から言うのではなく、組織に合うかたちで移植していくイメージです。
──今後チャレンジしたいことは何でしょうか?
事業だけを見て売上を作ることはやってきたので、次は組織(ヒト)との掛け合わせで成果を出していくことが私にとっての挑戦です。wevnalは若いメンバーも多いため、私と世代ギャップもあります。そういった変数も内包しながら、wevnalを成長させていきたい。今まで積み上げてきた総合力が試されていると感じます。
また、これまではブランド力のある商品やサービスを手掛けることが多かったので、少ない武器で事業をグロースさせていくことも挑戦の1つですね。メンバーたちに無理はさせないけれど、120%の力を注げるような環境を作っていきたいと思います。
──最後に、候補者の方に伝えたいメッセージをお願いします。
私は今まで色々な有名企業を渡り歩いてきましたが、この会社が一番だなって本気で感じているんです。このすごく良い会社を、仲間と共に大きくしていきたい。
手探りのチャレンジも多いと思いますが、それも含めて一緒に頑張っていきましょう。そう伝えたいですね。
取材協力:CASTER BIZ recruiting