Webマーケティングの外部人材活用リアル事例~毎年120~150%成長を続けるWarisマーケティングチームの秘密(2020.4.6ブログ記事)
共同代表の田中です!
世間では「企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉が大きく取り上げられていますが、企業の皆さまからWarisにご相談いただく内容も、昨今、デジタルマーケティングやWebマーケティングに関する案件が大きく増えてきています。
業界を問わず、Webを中心としたデジタル技術を活用したマーケティングはこれからの企業の成長にとって必要不可欠ではあるものの、Webマーケティングに精通した人材が社内にいない中小企業やベンチャー企業では、「具体的にどこから手をつけてよいかわからない」、「Webコンサルタントに相談したいけど、自分たちの知識が少なすぎてついていけるか心配(ちょっと怖そう…)」「そもそもどのような人材が必要なのが知りたい」というお悩みも多いようです。
今回は、そんな企業の皆さま向けに、Waris自身がWebマーケティング分野においてどのようにして、継続的な成長を実現しているかのポイントをご紹介いたします!
1. 兼務社員と外部フリーランス人材の混成チーム
Warisのマーケティングチーム(正式名称はマーケティングコミュニケーションチーム)は、時期によって前後はありますが、社員3名と外部フリーランス人材5名の合計8名で担っています。この規模の会社にしては人数が多いと思われるかもしれませんが、実は社員3名は全員、システムや人事、新規事業などの業務と兼務しているメンバーです。
また、フリーランス人材も、週2~3日の業務委託契約の方から、週1日の副業人材まで多種多様な稼働形態のメンバーで構成されたチームです。つまりWebマーケティングの専任者はいない状態なんですね。
デジタル/Webマーティングといっても、その範囲は非常に広く、サイト制作、SEO、Web広告、オウンドメディア、SNS、MA(マーティングオートメーション)、イベント・セミナーなど様々な業務があり、それぞれの分野で専門性が高度化すると同時に、手法の変化スピードも日々早くなっています。
さらに、Warisが手がける事業はマッチングビジネスということもあり、BtoB(企業向け)、BtoC(個人向け)の両方マーケティング施策が必要であり、広範囲な領域で緻密な対応が求められるのも特徴的です。
このような背景もあり、まずは、Webマーティング全体に広い知見があり、俯瞰して戦略を立てることのできる人材を中心にチームを立ち上げ、その後、施策の優先度によって、各分野の専門家を外部のフリーランス人材で、順次補強してく、という進め方でやってきました。
結果として、一人の専任者が全てを対応するのではなく、それぞれの得意領域をもった人材が集まって、薄く広く業務を分担し、全体のWebマーケティング施策をカバーできるチーム構成になりました。
2 フリーランス人材を「ミッション型」で活用
外部フリーランス人材を活用している業務としては、Web広告、SNS運用、オウンドメディア、編集ライティング、広報・PR業務が中心となります。それぞれ「タスク型」で業務を切り出して依頼するというよりは、一定のスキルを持つプロ人材に「ミッション型」でそれぞれの業務をお願いしています。
比較的ミッションが明確な業務(例:広告獲得単価を〇円以下で運用する)については、Web広告の専門家に施策立案から実行まで、基本お任せで依頼していますし、社内のメンバーにそこまで知見がない業務(例:広報におけるメディアリレーション)については、アドバイザー的な役割を中心に、社内へのノウハウ移転や教育も含めた形でお願いするケースもあります。
また、フリーランス人材と社員のメンバーとの境目がほとんどないのも特徴です。メンバーによっては、必要に応じてチームの定例会に参加していただくこともあり、共有される情報についても、可能な限り社員とフリーランス人材との間に差を設けないように心掛けています。
これらはWebマーケティング分野に限らず、フリーランス人材に活躍していただくための大きなポイントで、社員と同じ目線で、ひとつのチームの仲間として目標に取り組む雰囲気をつくることで、チームとしてより大きな成果があげられる可能性が高まります。
ちなみに、業務を依頼しているフリーランス人材はWarisプロフェッショナルのご登録者がほとんど。自社でマッチングサービスを提供しているからこそ、必要な人材をタイムリーに獲得することができるのです。
3 マーケティングと広報の密な連携
Warisは創業以来、広報にも力をいれてきましたが、Webマーケティング担当と広報担当がひとつのチームになっているのも大きな特徴です。マーケティングコミュニケーションチームとしてひとつの共通の定量・定性目標を立てていることもあり、非常にシームレスな連携を実現しています。
具体的にいうと、広報で仕込んだメディア露出が、実際にどのようにWebサイトへのアクセスに影響して、そこからどのくらいの登録者が獲得できたのかなどを、ほぼリアルタイムで共有しています。また、マーケティング担当者が持っている社内の小さな情報を、普段から広報担当者に共有することで、時節柄にあわせたプレスリリースを機動的に配信するなど、チームが一体となって動くことで、PDCAのスピードをあげています。
Webマーケティングと広報の領域は近いようで、実務としては遠い部分もあり、規模の小さいベンチャー企業では、それぞれの専門家を雇用することは難しいことも多いでしょう。そのような場合に、外部人材の力を必要な領域で、必要な分だけ取り入れつつ、チームとしては一体となって動くことのできる組織をつくることで、Webマーケティングと広報の密接な連携ができるのではないでしょうか。
4 基本は各自がリモート勤務&数値は常に見える化
このようなチーム運営をするためには、いくつかのポイントがあります。
まず、全員がほぼすべての業務をリモートで行っていること。そのため、実際にひとつの場に集まることはほとんどありません。他業務を兼務している社員が多いことと、外部フリーランス人材が多いため、必然的にこのような形になるのですが、それ以上に、各担当がタスクベースではなくミッションベースで業務を行っているため、日々の細かな業務進捗のやり取りをする必要がないためです。
チームの定例も週1回(最大でも1時間)のビデオ会議で、それ以外はチャットでのコミュニケーションが中心となります。それぞれの業務におけるミッションが明確になっていることで、自分の専門領域を中心に、リモート環境で集中して業務を行うことで、小人数ながらも生産性の高いチームを実現しているのです。
もうひとつは、それぞれの業務範囲が違っている分、共通の指標となる数値については、「見える化」を意識して行っています。Google Analytics等のデータを始めとして、チームの共通のKPIを、ほぼリアルタイムでデイリー、ウィークリー、マンスリーでそれぞれで見える化し、いつでも数字を確認できる状態を作っています。あわせて、週次の定例会や月次の定例会で常に数字ベースでの振り返りを行い、各自のアクションに反映しています。数値ベースでファクトを共有することで、日々のコミュニケーションが少なくても、同じ方向に向かってチームが動けるようになります。
主要KPIでは、前年比120~150%で着実に成果をあげています
これらの取り組みにより、大規模な投資を行わずに、マーケティングコミュニケーションチームとしては、主要KPIであるWarisプロフェッショナルへの登録数、そして企業様からのお問い合わせ(インバウンド)数の両方で、前年比120~150%程度の成長を続けています。
今年度からはより会社としてのブランド力をあげるべく、社名での検索数等もKPIの一部に組み込み、Webマーケと広報が一体化して取り組むことで、主要KPIを増やしつつ、ユーザー登録や問い合わせ獲得あたりのコストを減らす動きにも継続的に取り組んでいます。
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今回の記事のポイントをまとめると以下の3点となります。
- 1人のマーケ担当者にすべてを頼るのではなく、外部フリーランス人材を含めて、それぞれ得意領域をもった複数のメンバーでチームを構成する
- ミッションベースで業務を分担し、リモートワーク中心で各自が効率的に業務遂行する
- 共通の指標となる数値を常に共有し、コミュニケーションロスを少なくしつつ、PDCAのスピードをあげる
外部フリーランス人材を活用した、WarisのWebマーケティングへの取り組みは参考になりましたでしょうか?
Warisプロフェッショナルでは近年、広報だけでなく、Webマーケティング経験のある女性のご登録や、Webマーケティング領域におけるフリーランス活用の企業事例も増えております。Webマーケティング分野で課題を持つ企業がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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