「チャットとエージェントは、こんなに違った」
「AIって、結局チャットで質問に答えてくれるだけでしょう?」
ブルーツでインターンを始める前、私はそう思っていました。ChatGPTに聞けば大抵のことは答えてくれる。便利だけど、それ以上でもそれ以下でもない道具。そう思っていたのが、Claude Codeという「AIエージェント」を日常的に使うようになって、はっきり間違いだったと気づきました。
チャットとエージェントの違いは、一言でいうと「答えてくれる」か「代わりにやってくれる」かです。この差は、実際に業務で使ってみるまで実感できませんでした。
調べ物は答えじゃなく、精度と資料で返ってくる
チャットに聞けば、それらしい答えは返ってきます。でもそれは自分が知りたいことの断片でしかなく、正しいかどうかの裏取りも、見やすい形に整えるのも自分の仕事でした。
エージェントに調べ物を任せると、そこが変わります。私が驚いたのは、AIエージェントがNotebookLM(複数の資料を横断して分析してくれるツール)を自分で操作して、一つの答えではなく複数の情報源を突き合わせた形で調査を進めてくれたことです。
しかも出てきた結果を「文章の羅列」ではなく、そのまま使える比較表や整理済みの資料の形で渡してくれる。調べる精度と、そのあとの資料化、両方を一人でこなしてくれるようなイメージです。チャットに「教えて」と聞くのとは、そもそもやっていることの次元が違いました。
日報は「渡す」ものじゃなく、「読み取られる」ものに
もっと衝撃だったのは日報です。最初は「何時に何をしたか」を自分で時間ごとに伝えるかしかないと思っていました。でも実際は逆でした。
AIエージェントは、その日私が触ったファイルの更新時刻や作業中のやり取りのログを自分で勝手に読みに行き、「今日は何をしていたか」を自分で組み立てて日報の下書きを作ってくれます。私はその内容が事実と合っているかを確認し、あとは必要に応じて感じたことや疑問点などを別途自分で入力するだけです。
口頭で説明しなくても、パソコンの中の痕跡だけで一日の仕事が正確に文章になっているのを見たときは、素直に「これは人には真似できない」と思いました。
スプレッドシートも、自分から更新しに行く
もう一つ、エージェントらしいと感じたのが、Googleスプレッドシートの自動更新です。採用マーケティングの数字を管理している表があるのですが、必要なデータを取得して、シートを開いて、正しい場所に新しい列を追加して書き込む、というところまで一連でやってくれます。
「調べて」「教えて」で終わらず、別のサービスを実際に操作して、成果物という形で残す。これができるのが、チャットとエージェントの一番大きな違いだと今は思っています。
チームのメモも、自分で書いて、自分で整理してくれる
チームには、みんなの知識を貯めておくメモの置き場があります。ここでもエージェントらしさを感じました。
チャットに調べ物や考えたことを聞いても、その内容は画面の中で消えていきます。自分でどこかにコピーして貼り付けない限り、どこにも残りません。
AIエージェントは、調べた内容を自分でこのメモの置き場に書き込み、しかも過去のメモの中から関係のありそうなものを自分で探し出し、一緒に整理してくれます。
普通、メモは書かれた瞬間から孤立し、半年前に誰かが書いたメモは、本人すら忘れて二度と使われません。それを毎回AIエージェントがつなげてくれることで、書いた瞬間から関連するメモ同士が整理された状態になります。
半年後に別のメンバーが同じことで悩んだとき、探さなくても今日の私のメモにたどり着ける。一人の頭の中で終わるはずだった気づきが、チーム全員が使える財産に変わっていく。ここに、ただ書いて終わるメモとの決定的な違いがあります。
AIを「使われる側」じゃなく「使いこなす側」で学べる環境
ブルーツでは、こうしたAIエージェントの使い方が特別なことではなく、日々の当たり前として使われています。誰かが「こういう作業を自動化できないか」と思ったら、実際に仕組みを作って試してみる。うまくいけばチームの誰でも使えるようになる。そのサイクルが日常的に回っています。
インターンに来るまでは自分がAIをこんなに使いこなせるようになるとは思っていませんでした。チャットで質問するだけの人と、エージェントに仕事を任せて仕組みを作れる人とでは、これから先の働き方が大きく変わっていく気がしています。その差を、実際に手を動かしながら学べたのは大きな経験でした。
「AIって結局チャットでしょ?」と思っている方がいたら、それは数か月前の私と同じです。その先にどんな景色があるか、一度見にきてください。