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人の創造性を信じてー「デザイン思考テスト」開発責任者に聞く

VISITS Technologies 株式会社(以下、VISITS)でバックエンドエンジニアを務める柴田一樹さん。東京大学在学中、アプリ開発会社へのインターンを機に、エンジニアの道を志します。やがて、開発するサービスの”社会貢献”とそれをともに目指すメンバーにとって行動原理となるミッション、ビジョン、バリューへの思いを強め、VISITSに入社を決意。現在は同社のプロダクト「デザイン思考テスト」のサーバサイドエンジニアと開発責任者を担当しています。今もなお初心の決意を胸にエンジニアとして輝き続ける、柴田さんの信条に迫りました。

■”人の役に立つ”開発エンジニアを目指してー現職との巡り会い

ー 大学時代はどのような経験をされていましたか。

東京大学の理科一類へ進学しました。東京大学では入学後に希望の進路に合わせて学科を選択するのですが、自分は当時まだできたばかりのシステム創成学科を選択しました。メーカーや大企業に就職するよりも、これからの時代に必要な自立した能力を身に付けるべく、新学科で学ぼうと思ったからです。ある日、大学の授業でプログラミングに触れる機会が。初めてシステムを作り、もの作りによって誰かから「ありがとう」と言ってもらえること、人の役に立っていることに感動したことを鮮明に覚えています。

やがて先輩の紹介で、金融系のアプリケーションサービスを提供する会社へインターンで参加。自分は分析ツールのアプリ開発に携わる中で、学生ながら月200時間働いたのですが、ここで成し遂げた開発経験によってエンジニアのキャリアを本格的に目指すようになりました。そしてこの時、同会社内に在籍していた現職VISITS 代表の松本と出会うこととなります。

ー その後のキャリアを教えていただけますか。

広告アプリ配信のシミュレーション、はたまた太陽光発電と蓄電池に関わる研究など幅広い分野を通してシステムについて学んだ後、新卒ではソーシャルゲームで一世を風靡していたベンチャー企業に入社しました。ブラウザゲームの開発に携わり、比較的規模の大きいサービスということもあってキャパシティが大きく広がりました。5〜6年在籍する中で、最後の1年はマネージャーを務めました。

スキルを身につける目的は一定達成できたと感じていた頃、自分がエンジニアになったきっかけを落ち着いて振り返る機会がありました。「自分の関わるサービスが、提供者の人生にとって役立つことを目指したい」と考える中、知り合いを通じて松本と再会。

VISITSが「ideagram」を世の中に発表した後で、「人の能力、特に創造性の可視化を目指している」と語ってくれました。誰かの役に立ち、人の特異性やアイディアを活かすことができるこのサービスに、直感的に魅力を感じました。

ー VISITSへの入社のきっかけは?

転職を検討し始めてからいくつかの企業からオファーをいただきましたが、結果的には松本ら代表陣と面談を重ねる中で、2018年8月に入社を決めました。様々な決め手がありましたが、大きかった部分がビジョンへの共感。「Serendipity to the world」とも掲げている通り、代表をはじめ、社員皆が一丸となってこの目標を本気で追いかけていることが伝わり、これなら同じ方向を見て働き続けられるだろうなと感じました。

ミッションである「創造性を科学し、世界中の誰もが社会価値創造に貢献できるエコシステムを構築する」もまた、自分がもとよりやりたかったことでした。

ミッション・ビジョンは会社メンバーの行動原理であるため、自分自身も属する上で特に重要視したい、という考えを持っていました。今では「会社を良くしたい」という思いで集まった、各部門の有志で構成される「Good Vibes」チームにも所属しています。元々は違う考え方を持った個々ですので、その価値観のすり合わせの場を提供することを目的に、その先にあるミッション・ビジョンをも浸透していくよう活動を続けています。

■お客様の創造性発揮のためー価値を信じた開発から生まれた「デザイン思考テスト」

ー 現在、どのようなビジネスをされていますか?

2018年12月に開発着手し、2019年3月にリリースした「デザイン思考テスト」というプロダクトに携わっていました。サーバーサイドのエンジニアとして、そして「デザイン思考テスト」を作る上でエンジニア部分の意思決定に関わる開発責任者を担っていました。”人の創造性を測る”ことを主題にしたこのサービスで、担当チームが決めた要件に準じて開発を行いました。

着任当初はこのプロダクトはもちろんお客様の手には届いていないため、どれくらいの価値があるかはわかりませんでした。しかしサービスを立案した代表の松本・嶋林らは「価値がある」と信念を持ってコンテンツの企画をしていたので、自分もその言葉を信じて、意向の端々を吸い上げながら開発しました。

自分の立場は開発責任者ですので、例えば「UIやUX上でこういうのが使いやすいのでは?」「こういった仕様の方がユーザーの為になるのではないか?」といった提案を投げかけ、企画の方向性に従いてプロダクトに反映。開発サイドがどうしたいかではなく、プロダクトオーナーに当たる人間の感性を信じて作り上げたという経験は初めてでした。

開発者ではよくある話かもしれませんが、プロダクトが出ていない段階では「本当に使われるのか?」と不安になり、実際に活用された姿までイメージできません。普段からお客様の意見に触れる営業メンバーとは異なる担当領域のため、ここの想像力発揮は中々難しいものなのですが、今では視座が上がった経験になったと感じています。

ー スタートアップに来てスキルやマインドセットにどんな変化がありましたか?

スキルとしては、扱う言語が全く違うものになったということ。サービスに合わせて今も複数種学び続けています。もう一つは、サービスの作り方の違い。前職では、大人数のユーザーを抱えることを想定し、そのトレードオフとして開発要件の中で諦める部分があったり、時間が余計にかかったりと何かを捨てる選択を迫られる側面がありました。

対して本サービスでは、リリースをしてユーザーの手元に届いた後に、フィードバックを受けて調整をするスタイルで進めていたため、機能開発に集中でき、出来ることは試そうというマインドや考え方に変わった、というのが大きい所です。

今の会社への思いとしては、共感性を大事にする文化がとても居心地良いです。ミッション・ビジョンに共感して入社しているメンバーが多いため、新メンバーも含め基幹になる部分のコンセンサスが取れています。

自分のような開発者だけではなく、ビジネス、コーポレートサイドなど全メンバーが同じマインドを持っていることでセクショナリズムが少なく、コミュニケーションがしやすい雰囲気が出来ていると思います。

ー 今後、どのような未来を作っていきたいですか?

開発の側面からも、そうでない部分からも、会社の価値をあげるための取り組みに関わり続けていきたいです。ミッションである「誰もが社会価値創造に貢献する」を体現するプロダクトを作り、使ったお客様が自身の創造性を実感し新たな価値を発見することが、自分なりの貢献に繋がるかと考えています。

そのプロダクトを作る為には何が最善か、どう実行できていったら良いかという部分を、自分に出来る様々な分野から模索していくつもりです。


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