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【社員インタビュー】異色な挑戦を続けた人事責任者・大辻が追求する、人の可能性の解放とキャリアウェルビーイング
株式会社バニッシュ・スタンダード(以下、VS)は、主力事業「STAFF START」を通じて、店舗スタッフの価値最大化に挑戦し続けるSaaSスタートアップです。この度、人材育成、ITベンチャーでのカルチャー戦略推進など、多様な業界でユニークなキャリアを築き、組織開発の専門家として活躍してきた大辻 佑介(以下、ゆーすけさん)が、人事責任者としてジョインしました。
接客のプレイヤーとしてキャリアをスタートし、人材育成をきっかけに人事領域へ挑戦。人事制度をゼロから構築・運用し、組織を成長に導いてきたゆーすけさんが、なぜこの変化のフェーズにあるVSを選び、この組織で何を成し遂げようとしているのか。その情熱と、VSの未来の組織像についてお話をお伺いしました。
大辻 佑介(おおつじ ゆうすけ)
大学卒業後、新卒で入社した企業で営業職として全国1位の成績を記録。その後、スターバックスコーヒージャパンにてストアマネージャーとして約40名のチームマネジメントと人材育成を経験したことを機に、本格的に人事キャリアへ転身。社会福祉法人にて人事制度のゼロベース構築や組織開発をリードした後、急成長スタートアップの株式会社タイミーへ。IPOフェーズにおいて、評価制度設計やカルチャー浸透施策など、数々の0→1プロジェクトを牽引。その後も、フィットネス業界で人事労務部門責任者としてIPOを見据えた中長期の人的資本経営プロジェクトを推進するなど、人と組織の変革を主導し、東証グロース市場への上場に大きく貢献。2025年10月にバニッシュ・スタンダードに入社。社内での愛称は「ゆーすけさん」。
(聞き手:Corporate Design・大熊 彩乃)
スターバックスコーヒーから始まった、人事キャリアの原点
ーーこれまで、大辻さんが経験されてきたお仕事と、キャリアのターニングポイントについて教えてください!
ゆーすけさん:最初の大きな転機は、スターバックスコーヒーでの経験でした。入社後すぐに店舗での接客業務を担当し、毎日お客さまと向き合っていました。もともと人と接することが大好きで、お客さまの笑顔を見ることが何よりの喜びだったんです。ただ、一生懸命に接客をする中で、「自分ひとりでできることには限界がある」と感じる場面も増えていきました。
そんな時、関西エリアで新しく人材育成チームが立ち上がり、そのメンバーに加えてもらうことになりました。スターバックスコーヒーは、「やりたいことを応援する」文化がとても根付いていて、特に人を育てる場面でのコミュニケーションを大切にしている会社です。そんな環境の中で、店舗スタッフ一人ひとりの未来を考え、導き、成長を後押しする仕事を経験したことで人材育成の面白さ・大切さを実感しました。この経験は、今の私の人事キャリアの原点であり、大きな財産になっています。
その後、地元・関西の地域密着型福祉施設を運営する法人から新規施設の立ち上げにジョインしてくれないかと声をかけてもらう機会がありました。正直、それまで福祉にはまったく興味がなかったんです(笑)。でも、「福祉のイメージを変えたい」「地域を盛り上げたい」という代表の熱い想いを聞いて、心が動きました。
入社後は、地域活性事業を担当し、施設内にコミュニティカフェを立ち上げるプロジェクトを担当しました。コンセプトづくりから設計、エスプレッソマシンの選定、スタッフ育成まで、人事の枠を超えて幅広い業務に携わりました。コーヒー豆を提供してくれる焙煎師さんを訪ね、交渉したりもしましたね。カフェにはランチを作ってくれるシェフがいて、保育園帰りの子どもたちが駄菓子を買いに来たり、おばあちゃんたちがボランティアでお手伝いしてくれたり。世代も立場も超えて、笑顔が自然と交わるあたたかな場所になっていきました。
さらに、地域連携チームのリーダーとして「団地ウェディング」などの企画にも挑戦しました。西日本のクリエイティブアウォードのファイナリストに選ばれたり、テレビ番組で紹介されたりと、地域のつながりが大きく広がるのを実感しました。
そしてこの5年間で、地域活性事業 兼 人事責任者として福祉施設の人事制度をほぼゼロから構築し、運用までやり遂げるという大きなミッションも達成しました。振り返ると、この経験を通じて初めて人事の仕事を本格的に学んだと実感しています。
逆境を乗り越え、カルチャー戦略を牽引する「バリューおじさん」へ
ゆーすけさん:福祉施設での挑戦を経て、根底にある「接客が好き」という想いから、飲食業界をもっと盛り上げたいとポトマック社に転職しました。
しかし、入社直後にコロナ禍が直撃。入社わずか5日目で全店舗の休業命令が出るという、想像もしなかった状況に直面しました。仕事ができない不安やストレスから全身に蕁麻疹が出てしまい、心身ともに苦しい時期でしたが、それでも「人の想いを支える仕事がしたい」という気持ちは揺らぎませんでした。
その後、関西から東京へ拠点を移し、飲食・サービス業を間接的にでも支えられる環境を探していたところ、タイミー社からスカウトをいただいたんです。決め手になったのは、企業としてのカルチャーと「人を大切にする姿勢」に強く共感したことでした。
タイミーでは、評価制度の構築・運用・改善に加え、全社横断でカルチャー戦略を推進しました。社長や役員と共にバリューの浸透に力を注ぎ、ワークショップの開催や「バリューアンバサダー制度」の導入などを行いました。その結果、社内ではいつの間にか「バリューおじさん」と呼ばれるようになり(笑)、当時組織の超拡大期であった中でもカルチャーを薄めず、むしろさらに根付かせることができました。
最後の決め手は「直感」と「この人たちと働きたい」という熱量
ーー総じて幅広くご経験されていますが、多くの企業があるなかで、最終的にVSを選んだ決め手は何だったのでしょうか?
ゆーすけさん:事業への興味やカルチャーへの共感はもちろんありましたが、最終的な決め手は「直感」と「人」でした。
私は、自分で言うのもなんですが(笑)、人を見る目には少し自信があって。選考の中でCorporate Designチームの皆さんとお会いしたときに、「この人たちと一緒に働いてみたい」と強く感じたんです。
VSが抱える課題も率直に伺ったうえで、「ここでなら自分の力を発揮できそう」「このチームでならやっていける」というイメージが自然と湧いてきました。その直感が、最終的な決断の後押しになりました。
想像以上に、フラットでオープンな文化
ーー入社前に抱いていたイメージと、実際に入社してみて感じたギャップはありましたか?
ゆーすけさん:入社前のイメージは、VSは「コミュニケーションを大切にする会社」「IT系だけど良い意味でITっぽくなくて、あたたかい会社」だと思っていました。
実際に入社してみると、そのイメージはまさにその通り──というより、想像以上に社内コミュニケーションが活発で驚きました。特に、部署を超えた交流や全社イベントなどが多く、社員同士が自然につながれるカルチャーはとても魅力的だと感じています。
VSの文化を一言で表すなら、「フラットでオープン」。日々の会議ややり取りの中でも、経営層との距離が近く、誰もが率直に意見を交わせる風通しの良さがあります。この雰囲気が、VSらしさをつくっているのだと感じています。
立ちはだかる課題=「最高の伸びしろ」と考える逆転の発想
ーーVSで働いていて、「ワクワク」や「やりがい」を感じるのはどんな時ですか?
ゆーすけさん: 一番ワクワクするのは、「大きな課題を見つけたとき」です。私にとって課題は、そのまま「最高の伸びしろ」だと思っています。
VSには明確なビジョンがあり、プロダクトも本当に素晴らしい。でも、その良さを最大限に活かすためのソフト面、つまり人や組織の仕組みの部分は、まだまだ伸びしろがあると感じています。
例えば、評価制度自体はしっかり作られていますが、運用面ではまだ十分に機能しきれていないところがあります。これは、人事とマネージャー層がもっと連携して仕組みを工夫すれば、ぐっと良くなる。優秀なメンバーという「素材」が揃っているからこそ、その力をどう引き出すかが人事の腕の見せどころだと思っています。
人事として取り組めることは、まだまだたくさんあります。既存の制度をより良く活用することも、新しい仕組みを作っていくこともできる。自由度が高く、スピード感をもって挑戦できる環境があるからこそ、組織の状況に応じた柔軟な対応ができることにもVSの人事の面白さがあります。だからこそ、どんな課題も「ポジティブな伸びしろ」として捉えられるんです。壁を乗り越えた先には「良くなる未来しか見えない」からこそ、この仕事の一番のやりがいを感じています。
自分の可能性を解放し、「キャリアウェルビーイング」を実現できる場所へ
ーー最後に、今後入社する未来の仲間へのメッセージをお願いします!
ゆーすけさん:VSは、「つまらない常識を革め、新しい時代へ解放する」というパーパスを掲げています。私はこの想いを、社会に向けてだけでなく、VSで働く社員一人ひとりの「キャリア」でも実現していきたいと考えています。人事として、一人ひとりの個性、特徴、そして強みを活かして活躍できる環境づくりを追求していきます。
最近特に意識しているのが「キャリア・ウェルビーイング」という考え方です。仕事の成功だけでなく、人生全体の幸福をどう描けるか。自己肯定感を高め、自分を好きでいられる状態で働けるか。
そんな「自分らしい幸せなキャリア」を実現できる会社でありたいと思っています。
自分に自信がある方はもちろんですが、「これから自分の可能性を探したい」という方も大歓迎です。一緒に働きながら、自分では気づいていない個性や強みを見つけ、それを生かして成長できるような環境を、人事として提供していきます。
「好きを諦めない」こと、そして「常識や凝り固まった考えに囚われない」こと。自分の可能性を広げたい、熱意をもっていい意味で常識を壊し、一緒に新しい価値を創造したいというマインドを持っている方、ぜひバニッシュに「遊びに」来てください。まずはカジュアルにお話しましょう!
ゆーすけさんの言葉の端々からは、接客の現場から組織開発の最前線まで、常に「人の可能性」を信じ、人を大切にする想いが伝わってきました。
そのユニークなキャリアと、「人」を軸にした深い洞察力は、今、バニッシュの組織文化に新しい風を吹き込んでいます。
個性を解き放ち、自分の可能性を広げたい――。
そんな想いを持つ未来の仲間と出会える日を、心から楽しみにしています!