『求人紹介だけを行う人材紹介会社は淘汰されていくだろう』
同業界に身をおく方であれば、その通り。と感じている方も少なくないだろう。
登録者を集める→求人を集める→紹介を行う→確率論でマッチングが生まれる
事業としてそのようなKPIをガチガチに引いてる会社がほとんどだ。昨今の売り手市場においては、経営者は求人獲得よりも求職者獲得に頭を悩ませている。求職者が自社で集められない場合は、スカウトメディアにアルバイトがスカウトを行ったり、Indeed掲載などを行い、他人の畑で集めようとしている。機械学習・人工知能の発展により、マッチングをゴールとした登録〜決定迄のKPI合戦は終焉を迎えるだろうと感じたりはしないか。
特にキャリアが短い20代(新卒や第二新卒)はそもそも『自分が何をしたいか』という意見がないし、これを求める事も無意味である。
つまり20代の方達には上述したマッチングスキームにはめ込むのではなく、仕事を紹介する業をしているものとして
『求人選定』
『選考サポート』
『入社後フォロー』
という職務において、今迄より一層アナログで丁寧なサポートが求められている。そして、今後は上記に加えて『紹介前の人材教育』というのが新領域として注目を浴びている。
急成長するTECH CAMP
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しているTECH CAMPさんは非常にいい例だ。企業様で
『最低限のプログラミングの基礎を学んでいて欲しいよね、そういう若い人なら採用するよ』という企業は多い。TECH CAMPさんは、そのような人材を揃えており、評価されているのが現実である。
一方で勘違いしてほしくないのは
『プログラミングの基礎というスキルセットをもった人材』
をTECH CAMPが紹介しているのではない。採用企業もそれを期待するのは的外れだ。
TECH CAMPは
『最低限のヒントやアシストの中で、自分自身で課題解決を行った人材』
を紹介しているのだ。
ウズウズカレッジも1年が経過してきて、『ITエンジニアコース』や『営業コース』を開講して、今では月間100名近くの新規入校生を受け入れる施設となった。そして、コース生として勉強する姿を見守りつつ、1対1の20時間面談を行っている中で気付いた点がまさに上記である。
結局、専門学校や塾が提供する『資格取得』『プログラミング成果物』は【就職】【転職】において、影響度は非常に少ない。TACや大原に通って、資格を取ったり、ナガセに通ってITを勉強しても就転職に結びつかない。人材紹介を業として、今後教育分野にも進出を考えている会社の社長に是非伝えたい。
人材紹介だけではレッドオーシャンで埋もれてしまう。
資格取得の専門学校では、就職になんの決定も生まずに悩む。
重要なのは、上記2点に加えて、ヒューマンスキルを醸造するための仕組み『大学のサークル』を入れこむのだ。
大学のサークルでは日々、自分の現状を友人に伝えつつ、友人の進捗や変化を聞きつつ、焦ったり、情報収集したり、喜んだり、慰めたりという瞬間が含まれている。
『求人を紹介する』『資格取得をする』というゴールを意図的に存在させず、『何でもてきとーに話す環境をつくる』というのが肝である。家族の話、恋人の話、昔の部活動の話や、旅行の話などの隙間に存在するコンプレックスの話や不幸の話。そのような中で人が何に触発されて動き出すかは分からない。楽しい!なのか、チャレンジしたい!なのか、悔しい!なのか。
それはこちらが誘導する話ではなく、本人が感じるところであるべきだ。
アナログな就職後のサポート〜同窓会という仕組み〜
5月19日には『ウズウズ アラムナイ(同窓会)』を開催する。ウズウズを通して卒業した方達やその友人をよんで、ピザを食べながらざっくばらんに楽しむイベントである。
就職後のサポートを行う為に、内定企業に電話をして
『あの子どうですかね?問題ありますか?』
という事も悪くはないが、彼らにとってもっと大事なのは、
『僕・私と同じような立場にいる同世代がいま何をしていて、どのような感情で働いているのか』
という点である。就職後サポートとしてこれこそがあるべき姿ではないか。
今後社会に求められている若手向け人材紹介
ウズウズカレッジは現在ネットワークエンジニアコースや営業コースを開設しているが、今秋には『モノづくり向けCATIA技術コース』や『JAVA プログラミングコース』の開設に向けて、準備を着々と進めている。今後は『AIコース』や『Webマーケティングコース』の開講も検討している。
世の中で必要とされている職業に就く為のアシストをヒューマンスキル・専門スキル・就職先紹介という三つ領域で包括的にサポート出来る新しい業態としてウズウズカレッジを進化させたい。
当社のミッションである【若者がウズウズ働ける世の中をつくる】ために、ありとあらゆるを手を打って、1人でも多くの若者が、ウズウズ働きながらプレミアムフライデーの夕方に友達と乾杯できる社会を作るために、今日もカリキュラムつくります。