2021年に新卒でCRAZYに入社し、IWAI OMOTESANDOのプロデューサーとして約4年間、結婚式を通じてお客さまの人生に深く向き合ってきた西浦有香。ブライダル業界は、アルバイトも含めて未経験からのスタートでした。
「人の人生を肯定したい」という想いを胸にプロデューサーになったものの、最初は自分の未熟さに打ちのめされる日々だったと言います。それでもその想いを手放さず、仲間に支えられながら成長してきた彼女が、忘れられないと語る結婚式がありました。
一度はバラバラになった家族が、再び集まったあの日。その日、何が起きたのか。そこに至るまで、どんな背景があったのか。西浦に話を聞きました。
こんなに使命感を持って、人や人生と向き合っている大人たちがいるんだ
─まずは西浦さんがCRAZYに入社するまでのことを聞かせてください。就職活動では、どんな軸で会社を見ていたのですか。
西浦:
「人に向き合う仕事がしたい」というのが、私の中の大きな軸でした。
高校時代は野球部のマネージャーとして、チームメンバーをエンパワーメントすることにやりがいを感じていました。そして大学時代は、全国の学生が世界一周旅行をかけて自分の夢をプレゼンするコンテストを運営していました。振り返ると、私の力の源泉はずっと、誰かの力になり、その人が前に踏み出すためのサポートをすることにあったんです。
そんな私の姿を間近で見ていた人から、就活中に「有香はCRAZYが合うと思う」って勧められて。当時の私は、コンサルや教育系の会社を見ていたから、正直CRAZYのことは全く知らなかったんです。でも、私をよく知る人がそう言うのなら、一度見てみたい。そう思って、IWAI OMOTESANDOで開催された社内外の人と交流できるイベントに参加しました。
─CRAZYと出会った最初の印象はいかがでしたか。
西浦:
「こんなに使命感を持って、人や人生と向き合っている大人たちがいたのか」って、衝撃を受けました。CRAZYは、愛という壮大なテーマと向き合っていること。愛に溢れた世界を実現するために、人の持つ可能性をとことん追求していること。それを、そこにいる人たちが本気で目指していること。そのすべてに、心を掴まれたんです。
中でも特に、今CRAZYの取締役をしている吉田勇佑さんとの出会いは、今でも忘れられません。とにかく目をキラキラさせながら、CRAZYのこと、IWAI OMOTESANDOのこと、そして人生のことを話すんです。
イベントに参加するまで、CRAZYは「結婚式の会社らしい」くらいの認識でした。就活でブライダル業界を志望していたわけでもありません。でも、こんなに高い熱量で、仕事にも人にも向き合っている人たちと働けたら楽しいだろうなって思ったんです。
─では、イベントをきっかけにCRAZYへの入社を考え始めたのですね。
西浦:
はい。イベントの後にウェディングプロデューサーの方とご飯に行く機会をセッティングしていただいて。なぜプロデューサーをしているのか、なぜCRAZYなのか、その背景にはどんな人生や価値観があるのかを赤裸々に話してくれました。
その話を聞いて、CRAZYが扱っているものの深さに本当に驚きました。人生の節目を通じて、その人がこれまで歩んできた道のりを肯定する。これからの人生がよりよいものとなるように、エンパワーメントする。それがCRAZYの結婚式なんだって。まさに、私がやりたいことってこれじゃない?って、思ったんです。
─「人に向き合う仕事がしたい」とおっしゃっていましたよね。
西浦:
それに加えて、当時はコロナ禍だったことも大きかったですね。家族同士でも「帰ってくるな」と言わなければならなかったり、住む場所や職業で差別を受けたり。孤独の中で亡くなっていく方のニュースもたくさん目にしました。そうやって、人と人が分断していく悲しい姿を間近で見たからこそ、愛や人生についてより考えるようになったんです。
ちょうどその頃、CRAZYの選考プロセスの中で、実際の結婚式の現場に入らせてもらう機会があって。親御さまに改めて感謝を伝えたり、友人との再会を心から喜んだりする姿を目の当たりにして「これは本質的だ」と思いました。人と人が本当の意味でつながり、大事な人を大事にし続けられる場所がそこには広がっていた。今の世の中こそ、CRAZYの届ける価値が求められているって。
ブライダル業界のことは何も知らなかったけれど、この価値を届ける側になりたいという気持ちが抑えられなくて。CRAZYへの入社を決意しました。
入社式での写真
お客さまの人生にも、一緒に働く仲間の想いにも、本気で向き合ってくれる場所
─2021年にCRAZYに入社してから、どのようなキャリアを歩んできたのですか。
西浦:
入社後の半年間は、ブライダルの現場で研修をしていました。婚礼業界自体が初めてだったので、作法もマナーもゼロからのスタートで、まずは基礎を叩き込む日々でしたね。その後、IWAI OMOTESANDOのプロデューサーとして配属になったんです。
─それは、希望どおりの配属だったのでしょうか?
西浦:
そうですね。人生に深く向き合いながら、結婚式という一日を一緒につくり上げていくプロデューサーの仕事は、まさにやりたいことでした。ただ、ブライダルの専門学校に通っていたわけでもない、アルバイトやインターンをした経験もない。さらに、式をあげるおふたりよりも人生経験が浅いであろう私に、そんな大役が務まるのか。正直、不安でいっぱいでした。
それに加えて、唯一の同期の存在が当時はとてもプレッシャーで……。彼女は大学生の頃からCRAZYでインターンをしていて、4年ほど現場経験があったんです。すでに仕事でも成果を出して、先輩たちとも信頼関係を築いている。一方で私は、目の前のことすらままならない状況で。圧倒的な経験の差からどうしても比べられているように感じてしまい、当時は劣等感でいっぱいでしたね。実際に、自分が情けなくなるような悔しい思いもたくさんしました。
入社後、初めて同期の安孫子と現場に入った時の写真
─例えば、どんなことがあったのでしょうか。
西浦:
研修でも、デビューしてからも、毎日のように先輩からはこれでもか、というくらいフィードバックをもらっていました(笑)。その中でも特に悔しかったのが「今日の有香は、全然人に向き合えていなかったね」という一言でした。
私は「自分の人生を肯定できる人を増やしたい」「それを実現するために、人と向き合いたい」と思って、CRAZYに入社しました。でも、それはあくまで「私が理解できる価値観の中」での話だったんですよね。当たり前ですが、式場にはさまざまな価値観の方がいらっしゃいます。その中には、わからないもの、理解できないものもあります。それを当時の私は、自分の価値観の物差しで測ろうとしていたんです。
その結果、自分とは違う価値観の方には、まるで正解を誘導するような問い方をしてしまったことがあって。しかもそれを、先輩に指摘されて初めて気がついたんです。あの日は本当に悔しくて、泣きながら帰りました。
─その悔しさを、どう乗り越えていったのでしょうか。
西浦:
乗り越えたというよりも、自分のありたい姿に近づくために、とにかく必死でした。結婚式のプロセスを通じて、目の前の人が「自分の人生これでよかったな」って思える瞬間をつくること。それがありたい私の姿です。その姿に近づく努力ができるのは、私しかいない。だから耳の痛いフィードバックを受けてどんなに次の日が憂鬱でも、必死に食らいついていましたね。
とはいえ、気持ちだけでは変われない。ありたい姿に近づくためには、まず自分自身を信じられるようにならないといけないと思ったんです。だから「決めたことをやりきる」「自分との約束を守る」。まずはそこからでした。日報の提出のような小さなことでも「やる」と決めたことを一つずつ守り続ける。その積み重ねでしか、お客さまの前に立つ自信はつくれないと思ったから。
それと同時に、実務面でもこれまで以上に練習を重ねました。ロープレのスケジュールを自分で組んで、同期や上司に「付き合ってください」と頼み込んで。そうしたら、みんな忙しいはずなのに「いいよ、やろう!」って応えてくれるんですよね。
CRAZYって、お客さまの人生に向き合うのと同じくらい、一緒に働く仲間の想いにも本気で向き合ってくれる場所なんです。それも、どんなに悔しくても苦しくても、自分と向き合えた理由の一つだと思います。
一度はバラバラになった家族が、再び集まった日
─ありたい姿に近づいていく中で、特に忘れられない結婚式があるとお聞きしました。
西浦:
はい。プロデューサーとして約4年間で、たくさんのお客さまを担当させていただきました。一つひとつが、本当に思い出深いものです。その中でも「この人生でよかった」「この家族のもとに生まれてよかった」と感じてもらえる結婚式を届けられたんじゃないか、そう思っている結婚式があります。
─どんなおふたりの結婚式だったのでしょうか。
西浦:
新婦さまは、幼少期にご両親がご離縁されていて、お父さまとお母さまそれぞれに別の家庭がありました。でも、もう一度3人で集まりたい、という想いをずっと持っていたんです。結婚式ならその願いが叶うんじゃないかと、IWAI OMOTESANDOに足を運んでくださいました。
ただ最初の頃、新婦さまはすごく葛藤していました。「また3人で集まりたいという気持ちは、自分のエゴなんじゃないか」「お父さまとお母さまに、嫌な思いをさせてしまうんじゃないか」って。
─新婦さまの葛藤に、西浦さんはどう向き合っていったのですか。
西浦:
家族に対するポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情も含めて、新婦さまが抱えていた感情一つひとつに触れていくことを大切にしていました。
例えば、お母さまが再婚後に、新婦さまにとっての妹が生まれたときの寂しさ。自分だけ疎外されているように感じていた苦しさ。そういう感情って「そんなこと思った私が悪い」って蓋をしてしまいがちだと思うんですよね。でもそこに一緒に触れに行って「寂しかったよね」「嫌だったよね」とただ受け止める。そうやって少しずつ、新婦さまが本音を出せる空気をつくっていきました。
そして打ち合わせ中は、ずっと新郎さまが隣にいてくれました。新郎さまは当初、結婚式にあまり積極的ではなかったんです。でも、おふたりの人生を一緒に振り返る時間を重ねるうちに、少しずつ表情が変わっていって。ある時の打ち合わせの後に「僕の奥さんが、こんなにたくさんの人に愛されてきたんだと知れて嬉しい」と言ってくれたときは、私まで胸が熱くなりました。
その帰りにおふたりでご飯に行ったらしいのですが、新郎さまが普段にも増して新婦さまにも、そして店員さんにも優しかったそうです。愛が循環するきっかけがつくれたのかなと思うと、すごく嬉しかったですね。
─そして迎えた式当日は、どんな様子だったのでしょうか。
西浦:
当日は、結婚式の前に親御さまと対面する「ファーストミート」の時間を設けて、新婦さまとお父さま、そしてお母さまの3人で集う場を作りました。そのとき、お父さまが胸ポケットからそっと一枚の写真を取り出したんです。新婦さまが小さい頃のパスポートの写真で、別々に暮らすようになってからもずっと持ち歩いていたんだって。それを見た3人は涙が止まらなくて「ありがとう」ってハグをし合っていて……。
まさに、新婦さまの「もう一度3人で集まりたい」という願いが実現した瞬間でした。気づいたら私もハグの輪に加わっていて、最後は4人で「よかったね」って何度も言い合っていました。
そして式が終わった後、新婦さまが「本当に結婚式をやってよかった」って言ってくれたんです。ちなみに、パーティ後の二次会に、私や見学を担当したCRAZYのメンバーも参加させていただいたんですよ。その後も、おふたりとは一緒にご飯に行ったりと、関係が続いています。こうやって、式が終わったあともお付き合いが続くのは、CRAZYの結婚式の特徴かもしれません。
─なぜ、CRAZYではおふたりと関係が続くのでしょうか。
西浦:
人生を扱っているから、だと思います。結婚式の段取りやアイテムを決めるだけではなく、おふたりの人生そのものに深く触れている。だから、プロデューサーとお客さまという関係を越えた、深いつながりが築けるのかなって。
また、式の後におふたりが式場に帰ってくることができるイベントも定期的に行っています。深いつながりがあって、帰ってこれる場所もある。だから、家族が増えたときや仕事が変わったときなど、結婚式の先にある人生の節目も祝い続けられるんです。
同じ方向を向いている仲間がいるから、まっすぐに届けられる
─ここまでのお話の中で、同期や上司、チームのメンバーのお話が何度か出てきました。CRAZYでは、チームで結婚式をつくっているのでしょうか。
西浦:
はい。プロデューサーだけでなく、見学を担当するブランドプレゼンター、当日の進行を担うディレクターなど、チーム全体で一つの結婚式を創っています。そして、みんなが同じくらい高い熱量で「最高の結婚式にする」と同じ方向を向いているんです。
─チームで協力したエピソードを教えてください。
西浦:
ある結婚式のファーストミートで、もう少しで親子で本音を伝え合えそう……というときがありました。タイムスケジュール的には、もう次に進まないといけない。でも、この数分間が、おふたりのこれからの人生を変えるかもしれない。式当日、私たちスタッフはインカムで情報共有しているのですが、そこで「もうちょっと粘らせてほしい」と各メンバーに伝えました。
そうしたら、進行を担当するディレクターから「分かった。これからの進行は私がなんとかするから、有香は全力でおふたりをサポートして」と返事がきて。そしてファーストミートの時間を延ばした結果、家族で想いを伝え合うことができ、さらに式も時間通りに終えることができました。
「本当にいいものをおふたりに届けたい」という信念を共有しているからこそ、できた選択だと思います。
─最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
西浦:
「人と深く向き合いたい」「誰かに寄り添いたい」という気持ちがある方には、ぜひ一度CRAZYを見てほしいな、と思います。誰かのために何かをしたい、力になりたい。そんな外に向かうエネルギーを持っている人は、CRAZYの環境できっと大きく力を発揮できるはずです。
また、CRAZYには前例にとらわれずに挑戦できる環境があります。「有香はどうしたいの」「どこを目指したいの」と、すべて自分基準で始まるんです。「若いうちから挑戦したい」という気持ちが溢れている人には、きっと楽しい場所だと思いますよ。
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