接客ガイド for Pepper by 株式会社ユニキャスト
Pepperをただの客寄せではなく、お客様にとっての最適な接客案内アシスタントにします。 受付案内、製品紹介、住宅接客、観光案内などのシリーズを用意しており、お客様の目的に合わせてカスタマイズすることが可能です。 接客ガイド for Pepper https://sekkyaku-guide.com/
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こんにちは。ユニキャストでコーポレートスタッフのインターンをしている中村です。
弊社は茨城県日立市にあるベンチャー企業で、クライアントワーク(受託開発)、ITインフラ、ロボティクス事業の3つの事業を展開しています。
3つ目のロボティクス事業において、最近ではNTT東日本様と連携し、弊社が開発したアプリケーション「AI検温(仮称)」により、小型ロボット「Sota」とサーマルカメラを連動させた自動検温の実証実験を2020年9月中旬から開始したことを発表しています。
今回はその背景と実証実験、弊社のロボティクス事業についてご紹介します。
新型コロナウイルスの流行によって、店舗では検温を行うことが当たり前になってきています。しかし、検温を全て人が行うというのは大変な作業です。
対面・接触によって感染リスクが高まってしまいます。かといって自動検温機器のみでの対応だと、検温の協力が得られなかったり、高温を検知しても入室をお断りするなどの対応がすぐにできないといった課題がありました。そこで、ロボットとサーマルカメラを連動させ、このような課題を解決するサービスを作ることになりました。
今回ユニキャストが開発したのは、NTT東日本様が提供するSota向けクラウド型ロボットプラットフォーム「ロボコネクト」に付加するアプリケーション「AI検温(仮称)」。Sotaとサーマルカメラを連動させて、以下のように検温と検温後の対応を行います。
①お客様を検知し、Sotaが発話によりサーマルカメラ前に誘導
②サーマルカメラで検温、マスクの着用確認
③検温結果(マスク着用有無含む)をSotaが発話でお客様にお知らせ
※高温時はその場での待機等、マスク未着用の場合はマスクの着用を促す
④検温結果(マスク着用有無含む)をスタッフのタブレット/スマートフォン等へ通知
この「AI検温(仮称)」を使うことで課題を解決できるか、9月中旬から10月中旬まで実証実験を行いました。場所は株式会社ランシステム様が運営する複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」NEXT池袋西口ROSA店、NTT東日本関東病院様の2か所です。
実証実験の結果、それぞれの実験場所で次のような効果が確認されました。
・自遊空間 NEXT池袋西口ROSA店様
無人店舗として運営されていたため、無人での確実な検温に課題を感じていたが、実証実験中、多くのお客様に検温に協力していただけた。無人店舗でもこのSotaの活用により検温やマスク着用確認が確実に実施できる。
・NTT東日本 関東病院様
これまで警備員が実施していた検温を「AI検温(仮称)」に置き換えたことで、警備員と面会者との接触機会が無くなり、双方の感染リスクの低減を実現。また、検温作業の削減により1日あたり稼働時間が約1時間減るという効果も得られている。
まだ課題はあるものの、「AI検温(仮称)」を活用した結果、さまざまな効果が見られました。現在ユニキャストではNTT東日本様、ランシステム様、NTT東日本関東病院様と連携して「AI検温(仮称)」のサービス化と、2020年12月からの販売開始を目指しています。
コミュニケーションロボットが、新しいユーザーインタフェースとして人々の役に立つのではないか――。ユニキャストでロボティクス事業が始まったのは2015年。代表が、ソフトバンクロボティクス様が提供する「Pepper」と出会ったことがきっかけでした。
それから現在に至るまで、接客を行うPepperをはじめ、企業の受付をするSotaや自動走行で会場を案内するtemiなどのアプリケーション開発を行ってきました。種類を増やしたことで、ユーザーに求められるロボットの知見が貯まっていき、導入機会も増えています。
実際の導入事例は以下のリンクからご覧いただけます。
代表には昔から「技術力で人をびっくりさせたい」という想いがありました。ロボットは技術力の結晶であり、人々の注目を集めるインパクトも持っています。これを活用して課題を解決し、社会に価値を提供できたらと考えるようになりました。ロボットには「人ができないような高度なこと」を、人には「人がもっとやるべきこと」をしてもらい、人件費を抑えて安価で活躍してくれれば、そのぶん人々がより生産性を発揮できるのではないか。代表はロボットと人が共創する未来を期待しているのです。
「ロボットにも種類ごとに個性があり、お互いを補い合うような機能を持つロボットたちを組み合わせて利用していくことが大切」だと、代表は語ります。インパクトが欲しいなら大きいロボットを、手軽に導入したいなら小さくて安いロボットを、移動の機能が欲しいなら自走できるロボットを。それぞれの個性を上手く利用することで、お客様のニーズに合ったサービスを提供できます。このような考えのもとユニキャストでは今後もさまざまなロボットのアプリケーションを開発し、新しいサービスを展開していきます!
一緒にサービスを作り上げるメンバーも随時募集していますので、もし興味を持ってくれましたらぜひ下記のバナーから募集詳細をご覧ください。