当社は Microsoft 365(以下、M365)の代理店としてサービス提供を行っていますが、最近「Copilotを契約したい」というお客様が増えてきました。
そこで、自身で学んだ内容を備忘も兼ねてまとめておきます。(※ 2025/6/13 時点)
※ 本記事では、ライセンスや料金の話は省略して、機能や使い方にフォーカスしています。
目次
無料版と有料版の違い
Microsoft 365 Copilot って何?
Microsoft 365 Copilot の主な活用シーン
▍Copilot Chat
▍Outlook
▍Word
▍Excel
▍PowerPoint
▍OneDrive(Web版)
▍Teams
全体の注意点
まとめ
無料版と有料版の違い
無料で使える Copilot は、正確には「Microsoft Copilot Chat」と呼ばれます。
EdgeブラウザなどでWebページの要約や簡易チャットは可能ですが、M365 内のドキュメント・メール・チャット履歴にはアクセスできません。
一方、M365 全体へのアクセスが可能で、文書生成・表作成・会議支援など主要アプリとの連携機能が利用可能なのは、法人向けの有償ライセンスで「Microsoft 365 Copilot」と呼ばれます。
※ 個人向けの有料版は「Microsoft Copilot Pro」というプラン名です。
Microsoft 365 Copilot って何?
Microsoft 365に統合されたAIアシスタントです。
OpenAI GPT と Microsoft Graph に基づく大規模言語モデル(LLM)が、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams、OneDrive など日常業務アプリに統合されていて、アプリ内で生成支援を提供します。
Microsoft 365 Copilot の主な活用シーン
▍Copilot Chat
💡M365データ全体を横断的に検索し、自然文で質問に回答
RAG(検索拡張生成)により、Outlookのメール本文、OneDriveのファイル、Teamsのチャット履歴などを参照して「◯◯の資料どこ?」「先週の会議で決まったことって何だっけ?」といった質問に答えてくれます。
また、情報元になったファイルのリンクも表示してくれます。
▍Outlook
💡メール内容の要約や返信文を自動生成
1クリックでメール本文の内容を要約してくれます。
この他、受信した内容に応じて、丁寧語やカジュアル文を使い分けて返信文の案を作成できます。
▍Word
💡契約書や議事録の生成、長文の要約
「この内容で議事録を作って」「この文書を要点だけにまとめて」などが可能です。
また作成した案は保持されていて、直ぐに切り替えることができるので、色々試した結果、後から良かったものを確定するといった使い方ができます。
▍Excel
💡表の生成、データ分析、グラフ化など
「売上を月別にグラフにして」などの指示ができ、細かな操作方法や関数を全く知らなくても Excel を最大限に活用できます。
▍PowerPoint
💡スライド生成、画像生成、会話メモ生成
プレゼンしたい内容を伝えると、先ずはスライドの構成を提示してくれるので、必要に応じて手直しをした後、複数枚にわたるスライドを自動生成してくれます。
画像や、話す内容(発表用メモ)まで生成してくれるのがポイントです。
▍OneDrive(Web版)
💡ファイル内容の比較
ドキュメント一覧から複数のドキュメントを選択、または1つのドキュメントのバージョン履歴の内容から、中身を比較し要点を提示してくれます。
▍Teams
💡会議内容の記録・要約・アクション抽出
オンライン会議中や終了後に、以下のような内容を自動生成してくれます。
- 会議の要約(箇条書きで時系列に整理)
- 議事録の作成(誰が話したかも記録)
- アクションリストの作成(誰が何をいつまでに)
- トピックごとに分けたチャプターの表示
特に「参加できなかった / 途中参加した会議内容を要約してすぐに把握できる」という機能は非常に便利だと感じました。
全体の注意点
- グラフの作成の指示などした際に、失敗しました。といったメッセージが表示される。
- 指示が悪かったのか、データが悪いのか、タイミングや不具合のせいなのかの判断がつかない。
- 右サイドに表示されるチャット欄からコンテンツの内容を操作できないケースがある
- コンテンツの要素を選択した際に Copilot マークが表示される場合は、そこからスタイル等の操作が可能
まとめ
Copilotは単なるAIチャットではなく、業務のあらゆるシーンに入り込んでくれる“共同作業者”のような存在です。
現状は正直まだまだ操作が判りづらかったり、頻繁にアップデートされることで UI も結構変わったりと使いづらいなと思うこともありましたが、今後はもっと便利な機能が実装されると思うので楽しみにしています!
導入検討中の方は、まずは実際に触ってみるのが一番です。
今後もCopilot関連の知見を溜めていく予定なので、また情報を更新していきます。