自分を見つめ直す時間が大事だった
ー3月入社(ハル、なおっぷ、シバタの3名)のみなさん、本日はよろしくお願いします。入社して1ヶ月半ほど経ちましたね。本日はワークスタイルやUG入社前後のギャップなどについて、みなさんとざっくばらんにお話させてください。まずは、これまでの経歴やワークスタイルについて聞かせてください。
ハル:前職は研修やイベント運営などを主な事業とする数人のベンチャー企業でした。(UG入社後も副業として特定業務のみ継続してかかわっています。※当社は原則副業禁止ですが、会社が承認した特例のひとつです)私は管理系の業務を中心に社内のさまざまなことを手掛けていました。社長が働き方について信念をもっている方で、自由度が大きく、時間の使い方は「社員を信じて任せる」というスタイルでした。私自身、子育てをしていたこともあり、柔軟に自分のワークスタイルを組み立てられることがいいなと感じていましたね。当時からテレワークをしていましたし、働く時間もその都度家族や自分のスケジュールに合わせて変化させながら働いていました。
なおっぷ:UGは転職3社目です。1社目は人材教育系のコンサル会社でさまざまな職種に取り組みました。社長秘書をしていたときはたくさん働きましたが、やりがいがあり楽しかったですね。2社目はエンジニア派遣の会社で、エンジニアとして派遣先の企業で働いていました。派遣先に毎日出社して、ワークスタイルも派遣先の会社に合わせる必要がありました。働いていると「自分はどこの会社の人だ?」と感じることがたくさんありました。派遣会社に登録する際は、派遣元の会社内でも交流が盛んだと聞かされていましたが、実際にはそれほど盛んな交流はなく、孤独感を感じたんです。一方で派遣先の会社の人とはどんどん仲良くなり、評価も派遣先の方からいただくので、自分がどこの会社に属しているのか疑問に思うことがありました。
シバタ:前職は新卒で入ったIT企業で、ネットワークエンジニアをしていました。1年目は設計構築、2年目からは運用保守を主としていました。特に2年目以降はお客様先の会社に常駐して働いていましたが、仕事を通じて技術的な向上もあまりなく、繰り返しの作業的な仕事が多かったため、仕事に対するモチベーションが弱くなってしまいました。1年目の設計構築を担当していたときよりも、「自分で考える」という機会が減ってしまったことが大きな要因だったと思います。
ーみなさん、まったく違う経歴ですね。ハルさんはベンチャー以前はどんな仕事をしていたんですか?
ハル:さらに違う仕事で、自動車部品メーカーで実験企画のエンジニアをしていました。働いている中で精神的に落ち込んだとき、社外の活動を通じて元気をもらった体験をきっかけに、「人の笑顔や成長の近くで仕事をしたい」と思うようになったんです。そこで会社をやめて、1年間ボランティア活動などをしながら企業には属さずに過ごすことを始めました。自分を見つめ直すことができたので、とても大事な時間でした。
なおっぷ:シバタさんも会社に属していない期間がありましたよね?
シバタ:そうなんです。「自分を見つめ直す時間」という言葉に共感できますね。前職の会社を辞め、1年ほど会社に属していなかったのですが、自分にとってとても重要な1年でした。「今後何をしていきたいのか」「人生設計をどうするか」などといった壮大なテーマを考えることはもちろんありますが、「明日は何をするか」「1ヶ月後はどうしていたいか」など短いサイクルで自分の動きを自分で考えることも必要でした。そうすることで、自分にとって「自分で考え、自分で決める」ということが大事であると気づくとともに、その難しさも同時に感じましたね。
ハル:わかります。私は自分だけでものごとを進めると「こんなに進んでいないのか」「なにもできていないじゃないか」と悩む日がありました。自分の所属がないというだけで不安感もありますし。
でも、この期間に自分の興味のあることを発見できました。「人の笑顔や成長の近くで仕事をしてみたい」と考えているなかで、研修やファシリテーションという分野がおもしろいと思ったんです。前職への転職活動を始めた当初も、それまでの経験を活かしてエンジニアを志望したこともありました。しかし、転職活動を進めるなかで自分の興味関心のある分野に取り組みたいという想いが強くなり、募集もしていない前職の会社に飛び込むことになったんです。
なおっぷ:そうなんですね。僕はお二人と同じような経験はないのですが、1社目の会社で「自分を見つめ直す」という経験をたくさんできたと思います。社員の能力開発、自己啓発に強みをもっている会社だったんです。「本当にやりたいことってなにか」「人生における使命とは」など問を立てる機会多かったですね。ただ、僕自身は「わからない」が答えでした。考えてから進む人、とりあえず手をつけて進む人、さまざまだと思いますが、僕自身は後者だと気づきました。人生はゲームだと考えていて、今取り組んでいるゲームのルールを知り、楽しむということを大事にしているんです。
「つながりってぶっちゃけどうなんですか?」と聞いたんです。
ー採用面談時のUGのイメージを教えてください。
なおっぷ:外にでている情報は「自由です」「フリーランスみたいに働いています」というキャッチコピーだったので、「相当自由な会社なんだろうな」という印象でした。「とはいえ、そんなフリーランスみたいな株式会社ないだろ」というのが本音で、半信半疑でした。また社員同士のつながりに関しても、前職の派遣会社に転職した際は「うちは派遣社員同士のつながりが強いんですよ」と言われたのに、実際にそれを感じることがなかったんです。UGも「ユナイトしているっていっても、そんなにつながっていないだろう」と斜に構えていました。
ーその疑問は入社前に解消できましたか?
なおっぷ:はい。座談会を開催してもらったときに「つながりってぶっちゃけどうなんですか?」と聞いたんです。すると参加してもらった二人から「自分がどれくらいのつながりを求めているのかによる」と、まったく同じ答えが返ってきました。UGの中にも、つながりたいとつながっている人もいれば、一人でやりたいと思って一人でやっている人もいる。一人でモクモクと稼働している人もいれば、社内イベントを企画したり、参加したりという人もいる。自分がどれくらいつながりたいか、それに対してどういう行動するかだなって気づき、UGであればちょうどいいつながりも見つけられるんじゃないかなと期待を持てました。
これはUGの採用面談のいいところですね。さまざまな人と話す機会があるので、応募してから内定をもらって承諾するまでに、疑問に思ったことを確認できる機会が多かったです。数回の面接と書類のやりとりだけで内定とする会社もありますが、UGは話す回数や人数も多く、こちらのリクエストにも対応してくれるので、ギャップがない状態で入社できたのは良かったです。入社してからもギャップを感じないのは採用面談でしっかりと話せていたからだと思います。
シバタ:たしかに、入ってからのギャップはほぼ感じませんね。人材採用部の方からも「納得して入ってきてほしい」という想いを強く感じましたし、言いづらいところも質問すれば答えてくれるので、今の所ギャップを感じていないです。
転職活動を始めたときIT系に強い求人サイトに登録していて、スカウトをもらいUGを知りました。「シェアード社員」と書いてあって、イメージがわきませんでしたね(笑)どういう働き方なんだろうな、と思って話を聞くことにしました。聞いてみると、自分で考えることを大事にしていそうだし、コーポレートエンジニアは企業内の人の役に立つ存在。自分に合っているかもしれないなと思って、先に進ませてもらいました。座談会で事業部長、現場のメンバーの方とお話させてもらったんですが、勉強の対象まで自分で考えて決めていくことには驚きましたね。ここだったら入社を決めていいなと思えました。また、面談してくれた方々が真剣に人の話を聞いてくれる様子をみて、多様性を受け入れる社風を感じました。
ハル:私は、働き方の自由度があり、仕事をする上で裁量が持てる会社を探して転職活動をしていました。UGはそれにマッチする会社だな、という印象でしたね。また、仕事内容に関してもコーポレートITに特化していることから、これまでの管理系業務の経験と「ITを中心に取り組みたい」という私の興味がどちらも活かせると思いました。
転職活動を始めたときは、焦る気持ちがありました。40歳手前でしたし、コロナ禍で転職がうまくいくのかという不安感がありました。一方で子供が家におり、夜7時には家についていたかったので、働き方の柔軟さは転職における大事な要素でした。
なので転職を成功させることを優先し、管理系業務で経験していた経理の仕事を探していました。
ーそうなんですね!でもそこからどうしてコーポレートエンジニアとしての転職になったんでしょうか?
ハル:もともとIT系の仕事はしたいと思っていたんです。経理の経験と合わせて、コーポレート部門のDX推進に関われるという仕事ができればいいなと思っていましたね。そういう野望を持ちながら経理を切り口に転職活動を進めたのですが、なぜか選考が進んだのはIT系の企業でした。たぶん自分の興味関心が面接の場でも自然に表れてしまっていたのだと思います。経理のほうが役に立ちそうだなと思ったけれど、心の中ではITが好き。前回の転職の際も自動車関連のエンジニアスキルが役に立ちそうだと思ったけれど、結局はそのときに強く興味を抱いた研修やファシリテーションという分野に進むことになりました。
ー正直な想いがにじみ出てしまったんでしょうね(笑)
ウェルカムラリ-に取り組んでみて
ー入社後に印象的だったことを教えてください。
ハル:シバタさんが言っている「自分で決める、自分で考える」ということを大事にしているのを、入社時研修で強く感じました。一つ判断するときも、質問すると、「これ自分で考えきれていなかったな」と思う場面はありましたね。
ただ、社内でのコミュニケーションのしやすさ、連絡のとりやすさは、人によってさまざまです。たとえばウェルカムラリー(入社時に既存社員100名に直接会ってお互いに自己紹介し、コメントとサインをもらう長年続いているUG独自の取り組み)で他の社員の方とお話する機会をもらうのにも、普段別々の場所で働いていてオンサイトが基本である「シェアード社員」同士では一人ずつ連絡するのはちょっとエネルギーがいります。オフィスにいて、話しかけるのなら気軽ですが、「はじめまして」といきなりチャットを送るのは、気おくれしてしまう場面もありました。
コミュニケーションの方法を各自が自分で考えるということはもちろん大事なのですが、組織としてもっと気軽につながれるような工夫も、もっとなにかできそうだなと考えています。前職の経験から、会社組織に対してなにか貢献できたらと思っています。すでに、バーチャル空間で同じようなことができないか企画をしています。
シバタ:ハルさんが入社後すぐに企画を始めたように、主体的になにか企画することが社風になっているのを感じますね。「これやりたいです」と言うと任せてもらえると思います。「自分で考える」ということをテーマに入社した僕としてはワクワクします。
なおっぷ:ウェルカムラリーの話、僕はハルさんの全く逆ですね。僕は営業やっていたこともあり、一人ひとりに声をかけたいんです。実際に社歴の長い方から順番に連絡していて、どんどん社内のことを理解していくのがおもしろいですね。
シバタ:僕はコミュニケーションに消極的なほうですが、ウェルカムラリーは学びや気づきが多いので頑張ろうと思っています!
ーウェルカムラリーの取り組み方は各自にお任せしていますし、ウェルカムする既存社員の受け方もさまざまですよね。人によって、感じ方も異なると思います。なおっぷさん、シバタさんの話をうけて、ハルさんいかがですか?
ハル:取り組みとしてはおもしろいなと思うんです。ただ実際に「シェアード社員」としてお客様先の仕事をはじめると、コーポレートエンジニアとしての業務もかなり忙しくなるのでなかなか時間がとれないという話も聞きます。つながりがつくる上での取り組みは他にもあると思うので、工夫していきたいなと思いますね。
なおっぷ:営業職をしていたころは、会話のきっかけや共通点を探すこと苦労していました。「シェアード社員」はそれぞれがフリーランスのように動き、案件に対しても立候補をすることが基本なので、自分のことを社内に知ってもらうことがとても大事だろうなと入社前から考えていました。ウェルカムラリーがあると、それを理由にいろんな人に話かけられるんです。「3月に入社してウェルカムラリーやっているので」という言葉だけで、UGメンバー全員に対して会話のきっかけがつくれる。こんなきっかけは素晴らしいなと思います。
ーありがとうございます。みなさん「自分で考えて、自分で決める」を実践していてすばらしいですね!多くのUGメンバーとつながり、お互いを知り合ってください!