プロフィール(写真左から)
西本…2024年にUDSへ入社し、Vlag yokohamaのコミュニティマネージャーを担当。問い合わせ対応や館内案内に始まるコミュニケーション業務などを幅広く担う。
羽生…2024年にUDSへ入社し、Vlag yokohamaのコミュニティマネージャーを担当。イベント企画やプログラムの運営などの業務を担う。
谷野…2021年にUDSへ入社し、コワーキングスペースの運営を経てVlag yokohamaの開業から携わる。現在はVlag yokohama コミュニティマネージャー・拠点責任者を担う。
2024年夏、横浜駅直結のTHE YOKOHAMA FRONT最上階(地上42階)にオープンした「Vlag yokohama|フラグヨコハマ」。「未来の兆し(=Vlag)溢れる共創の場」をコンセプトに、オフィスや会員制ワークラウンジ、カフェ&バー、ホールなどがそろう複合施設です。
開業から一年を経て、企画・イベントを中心に日々様々な交流が活性化し続けているVlag yokohamaですが、今後のさらなる発展を目指して、ともに未来を共創していく中心メンバーを募集しています。この記事では、Vlag yokohamaで働く3名のメンバーが、この場所で働くことの魅力や可能性について語ります。(取材・執筆協力:角田 貴広)
ーーまず、Vlag yokohamaでの仕事内容や、これまでの経歴について教えてください。
谷野
私はエリア・マネージャーとしてVlag yokohamaに来て、現在は拠点責任者も兼務をしています。具体的には、施設全体の予算計画や営業計画を作ったり、この場所の事業主2社 の方々と話をして施設の方向性・戦略などを考え、実行する役割です。共創施設というのは、ここから新しいビジネスが生まれることを目指す場所ですが、同時にこの場所自体の事業性も求められます。ですので、共創につながる熱を生み出しながらも、飲食やホール貸出、オフィス賃貸などの事業を伸ばしていくことを同時に考えています。
ここへ来る前は、UDSが運営を手がける「INBOUND LEAGUE」というコワーキングスペースでコミュニティ・マネージャーをやっていました。さらにその前にはホステルでレベニュー・マネジメントにも従事していたので、コミュニティ運営と事業の両方の側面に関わってきた経験がこの場所でも生きているように感じます。
羽生
私はコミュニティ・マネージャーとして主にイベントの担当をしていて、具体的にはイベントの企画やプログラムの運営、会員の方々の交流促進などの業務をしています。最近ではイベントも週に2〜3回やっていますし、プログラムについても募集開始から最後の成果発表まで担当し 伴走を続けているので、つねに複数の企画が動き続けているような印象です。
イベントの最大の目的は、Vlag yokohamaが大切にしていることや、共創の魅力が来場者に伝わること。ビジネスにつながるようなイベントはもちろんですし、本の出版イベントや、神奈川県内の事業サポートを担当する企業などとのコラボ企画も増えています。
UDSにはVlag yokohamaへの配属で入社したのですが、以前はBtoB営業の仕事が長く、海外営業や不動産広告の営業をしていました。空き家再生のプロジェクトにも一時長く関わっていて、資金を集めるためにの投資型クラウドファンディングをやって、全国でイベントやプログラムの企画・運営をしていた経験が今につながっているかもしれません。
その後、まちづくり自体に興味があり、一つの場所に根付いてしっかり運営をしてみたいと考えていたタイミングでVlag yokohamaの求人に出会いました。私自身、地域で働く人が生き生きしていれば、その地域が元気になるんじゃないかと考えていたこと、これまでの暮らしもこのエリアが長かったこともあり、横浜に根付いた施設ということで入社を決めました。
西本
私も羽生さんと同じく、Vlag yokohamaではコミュニティ・マネージャーを担当しています。私の場合はこの場所に興味を持って問い合わせをくださった方をご案内するなど、一番はじめの窓口としての役割を担っています。見学ツアーや内覧、会員になってくださった方のオリエンテーション、入居後の日々のコミュニケーションなど、業務は幅広いのですが、来てくださる方々とのコミュニケーションが主な業務となっています。
私も昨年のオープンにあわせてVlag yokohamaへの配属で入社をしました。その前は印刷会社の営業をやっていて、出版社や生活雑貨のメーカーなどにシール印刷の営業をしていました。そこでは「営業はコンサルだ」ということを言われていて、相手の課題を聞いて解決策を提案するという点で、営業と現在のコミュニティ・マネージャーは似ているなと感じます。
そもそも、私は人の話を聞くのがとても好きなので、内覧やツアーで来てくださった方に一方的に話すというよりも、その方の話をたくさん聞いてしまうんです。はじめましての場だからこそいろんなことを伺う絶好の機会でもあるので、お話を伺う中でVlag yokohamaと合うところや糸口を探して、お伝えするようにしています。自分のこともなんで話してしまうので、つい話が弾んでしまい、最後に慌ててこの場所の説明をするなんてこともしばしばです(笑)。
ーーVlag yokohamaで働いていて、どんなところにやりがいを感じますか?
谷野
以前働いていたコワーキングスペースとは違って、事業主と一緒にこの場所を運営しているからこその面白さがあるのかなと思います。具体的には、 事業主2社の方々もつねに施設にいるので気軽に事業の相談ができること。フィードバックもたくさんいただけるので、自分の成長にもつながっていると感じます。
羽生
場所やシチュエーションによって関わり方が変わっていくのも面白いですよね。最初イベントで来てくださった方が会員になり、気がつけば一緒に企画をしたり、他のメンバーを連れてきてくれたり。同じ人でも関わり方や立場がコロコロ変わるのがこの場所ならではだと思います。
谷野
コワーキングスペースやシェアスペースでは起こり得ないことですよね。それに、会員のみなさんはじめ、熱量を持って関わってくださる方が多いので、気がつけば仲間になっていることも多くて。
羽生
そうですね。会員の方が上司を連れてきてくれて、自らVlag yokohamaの魅力を説明してくれるなど、熱量の高さを感じる場面もあります。また、プログラムでは一定期間を経て、成果発表をやり遂げるまで、そのプロジェクトの発展を真横で見られるのもすごく嬉しいですし、おつなぎした人たちから新しいことが生まれるというのも、やりがいを感じるところです。一方で、施設としてやっていることが幅広いので、一つひとつのことに集中していると、全体を見失いそうになることがあるので、つねにいろんな視点を忘れないように意識をしています。
西本
Vlag yokohamaの好きなところは、会員さんやイベントの参加者の方々、スタッフも含めて、新しいことが好きな人が多いというところです。新しいことを人に伝えることが好きな方も多くて、つねにいろんな情報・報告が聞けるので、自分がまったく知らなかった業界の話や経験に触れられるというのがとても面白いところだと思います。
私は人のことを知るのが好きなので、ここにいるだけでいろんなことを吸収できるし、それをまた別の方に伝えたり、イベントの企画につなげたり、そういう連鎖が起こるのは魅力だと思います。ただ、新しいことが生まれる場所におけるコミュニティ・マネージャーというのは、決まった正解がない仕事でもあります。もちろんマニュアルはないですし、これで良いんだろうかという不安と隣あわせになることもありますが、それも楽しみながら仕事ができています。
ーー現在メンバーを募集されています。具体的に、この場所で求めている方のスキルや興味関心についてはどうお考えですか?
谷野
まず、たくさんの施策が動いているなかで、それを対外的に伝えるということがまだまだ十分でないと感じています。プログラムやワークショップ、そして1日店長バーのような定期的な企画もあるので、きちんと魅力を発信していくことで、この場所を訪れてくれる方はさらに広がるはず。ですので、Vlag yokohamaのゴールを見据えて、マーケティングや広報などの観点でどんな打ち出しや伝え方をしたら良いかをともに考え、企画を実行していける方を探しているんです。
羽生
施設のプロデューサーのような立場かもしれませんね。本当にたくさんのことをやっているので、「結局はなにをやっている施設なの?」と聞かれることもあり、うまく魅力が伝わりきっていないなと感じます。
西本
「おせっかい力」と言うのか、誰かのために動くことが自分のやりがいになる、という方は相性がいいんじゃないでしょうか。
羽生
そうですね。あとは、変化が好きな方。この場所が変化し続けているので、いわゆる安定思考ではなくて、その変化を側から楽しんだり、自分たちの変化を楽しめるような方。
谷野
正解がないぶん、指示を待つのではなく、考えたことを自分自身で実装していける、動ける方が向いているんだと思います。西本さんが他の施設へ視察に行って関係性を作ってきたり、羽生さんも会員同士のつながりを深めたり、関係人口を広げていくことを意識的にやっています。コミュニティ・マネジメント的な視点というか、リレーションをみずから広げていく力は必要になるかもしれません。
ーー最後に、この場所ならではの魅力や面白さについて、教えてください。
谷野
ここには いろいろな知識を身につけること、新しいことが好きな方が多いので、実際にコミュニケーションをとっていても、新しい技術やトピックスに対して感度の高い方が多い印象があります。ライブラリにある本が一つのよいツールになっていますが、自ら考えて仕事をするためにも、いろんなことを知りたいという気持ちを欠かさないよう意識しています。
西本
イベントの参加者のなかでは、最近AIやヘルスケア分野の話題が多いですね。横浜の歴史や伝統工芸に関わる方も多くて、そうした分野に関心があると、コミュニケーションがより活性化すると思います。Vlag yokohamaにはたくさんのジャンルの本があって、どんな本に関心があるかを見ていると、その方の趣味嗜好が垣間見えたり、そこから会話や企画につながることも多くて、実際にコミュニケーションツールの一つになっています。
谷野
もう一つは、やはり人のつながりですね。最近、かつて神奈川県内で勤めていた頃の知り合いに再会して、気がつけば定期的にイベントをやってくださることになったんです。こういうつながりから有機的に可能性が広がっていくのが、ここで働くことの魅力だと感じました。この場所でつながりを広げることは、Vlag yokohamaに限らず自分の人生における大きな財産にもなると思います。
羽生
私たちも知らないところで人がつながっていたり、面白い化学反応があちこちで生まれていますよね。たくさんの方と接していると、いかに自分の知らない世界がたくさんあるかがわかる。こんな世界があるんだということに日々出会えるのは、この場所ならではの魅力ではないでしょうか。