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漫才師の見られ方を量と質に分解し、M-1グランプリを科学する!

こんにちは。TVISION INSIGHTS(ティービジョンインサイツ以下、TVISION)でカスタマーサクセスをしている、元芸人のヒガシノです!

今回は、当社のウェブサイトで定期的にリリースしている企業ランキングやCMランキングとは観点を変えて、まもなく2019年大会が開催されるM-1グランプリに焦点を当てた分析結果をご紹介します。
※TVISIONのこれまでのランキングやプレスリリースはこちらからご覧ください

M-1グランプリの分析結果を紹介する前に、簡単にTVISIONの紹介をさせていただきます。
当社は、テレビの自然な視聴態勢をデータとして取得している会社です。具体的には、どんな人(性別・年齢・趣味など)がどんな番組やCMをよく見ている、あるいは見ていないかを視聴質という指標として定量化し、広告主や放送局、広告会社向けにデータを分析し、提供しています。

では前置きはここまでとして、これから本題のM-1グランプリの分析結果について記載していきます。分析対象は、2018年12月2日(日)にテレビ朝日で放送された「M-1クランプリ 2018」です。

M-1グランプリ全体像


視聴質の観点でM-1GP 2018を見てみると、予選でピークを迎えており、特に、①敗者復活コンビ発表 ②ゆにばーす漫才 ③霜降り明星結果発表の3か所で高いスコアとなっていました。

漫才師別の分析

※漫才師ごとの位置を見やすくするために、縦軸、横軸それぞれ部分的にスケールを変えています

上記の図では、漫才師別でどのくらい多くの人に見られていたのか(横軸:量)と、どのくらい注視を集められていたのか(縦軸:質)を可視化してみました。右に位置しているとたくさんの数の人に見られていたことを意味し、上に位置しているとよく注視されていたことを意味します。

量・質ともに高いところを「スター」、量は少ないが質は高いところを「トレジャー」、
量は多く質は低いところを「リーチ」、量・質ともに低いところを「マイナー」と呼ぶことにします。

スター(右上)

最終決戦の「和牛」と「霜降り明星」は最終投票でも接戦でしたが、視聴者の視聴態勢はこれを反映するかのように、量・質ともに高いところに位置していました。

リーチ(右下)

予選でトップの点数を獲得した「霜降り明星」は質こそ低かったものの、圧倒的な量で多くの人に見られていました。霜降り明星の漫才を見ていた層は20代未満の若い視聴者が他のコンビに比べて多いことが分かっており、また、若い層の視聴者は年配の視聴者と比べて質が低く、そのため霜降り明星の質が低かったと考えられます。

マイナー(左下)

一方で、予選で点数が振るわなかった「ギャロップ」や「スーパーマラドーナ」については、視聴者の視聴態勢もこの結果を反映するかのように、量・質ともに低いところに位置していました。

トレジャー(左上)

興味深いのは、予選で点数が振るわなかった「ゆにばーす」は、量こそ高くないものの、質は高く、視聴者の注視を集めていたことが分かりました。ここでは言及していませんが、M-1グランプリ2017でも「ゆにばーす」は質が高く、男女コンビであるということ、また、二人の印象的なビジュアルなど他のコンビにない点がこのような結果をもたらしているのではないでしょうか。


今回の分析結果は以上です。
TVISIONでは他にも、過去3年以上の全番組・全CMの視聴データを個人単位で秒毎に取得しており、様々なテーマについて深い分析をすることができます。
クライアントから感謝いただいたり、意思決定にお使いいただき効果を実感いただくなど、やりがいも十分です!

今回ヒガシノが書いた「M-1グランプリ」や、もちろん他のテーマについてでも、何かご意見などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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