【エッジAI×スタートアップ】技術者からプロジェクトマネージャーへ──AI・半導体の最前線で、人と組織を支える挑戦
Tokyo Artisan Intelligence株式会社(以下、TAI)でエンジニアチームのマネジメントを担当するOさん。20年におよぶ半導体設計の経験をもとに、現在はプロジェクト全体の調整やメンバー支援を行い、組織の成長を内側から支えています。今回は、スタートアップの現場でプロジェクトマネージャーとして感じるやりがいや、挑戦について伺いました。
プロフィール 2005年よりLSI論理設計エンジニアとしてキャリアをスタート。 医療機器から民生品、セキュリティ分野まで幅広い設計業務に従事し、チームリーダーとしてプロジェクト運営も経験。2024年にTAIへ参画後は、マネジメント領域に専念し、エンジニアチームの調整・育成を担当。
キャリアの原点とTAIとの出会い─「技術者」から「人を支える役割」へ Q:まずは、これまでのキャリアとTAIに入社された経緯を教えてください。 前職では、半導体関連の分野でエンジニアとして20年以上働いてきました。プログラムを書いたり、製品開発に関わったりと、「ものづくり一筋」のキャリアです。 ただ長く働くうちに、「自分は技術そのものよりも、人やチームを動かすことのほうが得意なんじゃないか」と感じるようになりました。技術だけでは解決できない課題を前に、人の意志や関係性が成果を左右する瞬間を何度も見てきたんです。
そんな時、前職の同僚であり現在TAIの社員である方から「Oさんなら、マネジメントや調整の領域で力を発揮できると思う」と声を掛けていただき、興味を持ったのが最初です。 TAIはAIや半導体といった先端分野にいながら、「社会課題を技術で解決する」という明確なビジョンを掲げており、その点に強く惹かれました。
私自身は公立高校から専門学校へ進学した経歴で、いわゆるエリートではありませんが、20年という現場経験で培った粘り強さと人との関わり方が、今の自分を支えています。 TAIは学歴や肩書きよりも「どう向き合うか」を重視する文化があり、自分の力を素直に発揮できる場所だと感じています。
チームでの役割と向き合い方─メンバーを支える「橋渡し役」としての存在 Q. 現在はどのような仕事をされていますか?
今は、エンジニアチームのマネジメントとクライアント対応を主に担当しています。 プロジェクトマネージャーとして、案件の進行を整理しながら、チーム全体がスムーズに動けるようサポートするのが役割です。
TAIは教育体制やマニュアルの多くがまだ整備途中の状態で、私の入社時もほとんど形になっていませんでした。そこで、最初の1ヶ月は徹底的に「話すこと」に時間を使いました。 全員と1対1の1on1を行い、「この人はどんな強みを持っているか」「何に悩んでいるか」を一つずつ把握していきました。
Q. コミュニケーションを重視されているんですね。
そうですね。TAIはまだ成長過程の組織ですし、人と人のつながりが、そのまま仕事の推進力になるフェーズだと思っています。
マネジメントといっても、上から指示するのではなく、隣に立って一緒に考える。困っている人を見かけたら声をかけ、雑談の中で小さな課題を拾い上げる。そうした関わりを積み重ねていくことが、チームの信頼を生むと思っています。
※オフィスで行われたエンジニアMTGの様子
経営陣との距離感と、働き方のリアル─CEOと雑談できる距離で働く自由さ Q. 中原CEOとはどのように関わっていますか?
TAIの特徴のひとつは、経営層との距離がとても近いことです。
中原さんは社長室にこもるタイプではなく、よくフロアに出てきてメンバーと会話をしています。仕事の相談を直接することもあれば、雑談の中で自然とアイデアが生まれることもあります。そのような時の偶発的な会話から新しい発見が生まれるのは、スタートアップならではの面白さですね。
Q. 働く場所やスタイルについても教えてください。
私は週に2〜3日は出社し、残りは在宅勤務をしています。
リモートでも仕事はできますが、やっぱり顔を合わせて話すことで生まれる信頼感は大きいです。中原さんの出社日をあえて狙って出社することもあります(笑)。
TAIは経営のスピードが速く、意思決定も現場で行われることが多い。だからこそ、直接コミュニケーションできる機会を大事にしています。
Q. 出社を「情報を取りに行く時間」として捉えているんですね。
そうですね。チャットやツールでは拾えない情報が、何気ない会話に隠れていることも多い。私はそういう空気の変化やトーンを感じ取るのが好きなんです。
「今、少し調子が悪そうだな」「この話題、悩んでいるかも」──そういう気づきを積み重ねることで、組織全体が柔らかく動くようになると思っています。
成長過程の組織で感じる難しさと面白さ―決まりがないからこそ、自分で正解を見つけていく Q. スタートアップ特有の難しさはありますか?
たくさんあります(笑)。TAIはまさに発展途上の組織で、ルールや仕組みがまだ整っていません。でも逆に、それがこの会社の魅力でもあります。
「決まっていないなら、自分で作っていけばいい」というマインドが求められますし、大企業では考えられないスピードで物事が変わるので、自分の判断力が試される場面も多いですね。
Q. そんな環境の中で、Oさんが大切にしていることはありますか?
「誠実さ」です。どんなにシステムが複雑でも、結局は人と人の信頼で仕事は進みます。
クライアントとのやり取りでも、社内の調整でも、誠実に対応することで道が開けることが多いです。TAIのプロジェクトは、JRグループや行政など社会インフラに関わるケースも多いので、一つひとつの発言や行動が信用に直結します。
その責任感を持ちながら働けるのは、緊張感がありつつも、やりがいがありますね。
チームづくりの哲学と、マネジメントの本質― 人と人の摩擦を小さくするのが自分の仕事 Q. プロジェクトマネージャーとして意識していることは?
エンジニアリングの現場では、実は技術よりも「人間関係」で物事が止まることが多いんです。 考え方やアプローチの違いが、時に大きな溝になることもあります。 だからこそ、私は常にチームの空気をなめらかにすることを意識しています。
小さなすれ違いも見過ごさず、早めに対話し、お互いが納得できる着地点を見つける。 そうした積み重ねによって、チームは少しずつ強くなっていくと感じています。 マネジメントは「人を動かすこと」ではなく、「人が動きやすい環境を整えること」だと思っています。
Q. その姿勢がTAIの組織文化にも影響しているように感じますか?
ありがたいことに、そう言ってもらうことがあります。でも自分では特別なことをしているつもりはありません。
ただ、誰かの悩みを早く拾って、放置しないようにしているだけです。 もし私のような役割を担う人が何人か増えれば、組織はもっと安定するはずです。 お客様にご迷惑をおかけしないよう、トラブルが起きない仕組みを作るのが今後の目標です。
※忘年会のビンゴ大会での景品をGETしたOさん
これからの挑戦と、TAIで実現したい未来― 「人が根づく組織」を自分の手でつくる Q. 今後挑戦したいこと、目指している姿を教えてください。
今後は、より大きなチームをまとめることに挑戦してみたいと考えています。
これまでに10〜15人規模のチームマネジメントを経験してきましたが、30人、40人といった規模になると、求められる視点やアプローチがまったく異なってきます。
そのような環境の中で、自分がどのように機能し、どんな価値を発揮できるのかを試してみたいです。
Q. その先に、どんな組織をつくっていきたいですか?
「人が根づく組織」をつくっていきたいと考えています。 意見を率直に言い合えたり、困ったときに気軽に相談できる人がいる環境こそが、結果として強いチームを生むと私は思っています。 特にスタートアップでは、技術力以上にチーム内の関係性が、プロジェクトの成否を大きく左右しますからね。
また、若手メンバーの育成にも力を入れていきたいです。 TAIには優秀なエンジニアが多く在籍していますが、経験の浅いメンバーもいます。 そうしたメンバーが安心して挑戦できる環境を整え、困ったときには気軽に話をしてもらえるような存在でありたいと思っています。
TAIという組織がこれからどれだけ大きくなっても、温かさや人とのつながりを大切にするチームであり続けたいと考えています。
TAIでは積極採用中です!ぜひお気軽にご連絡ください。