「命が生まれる瞬間に、一番近い仕事」
十勝野ポーク/繁殖担当 三宮 五生(さんのみや あつき)
豚を“育てる”仕事は、多くの人が思い浮かべるかもしれません。
けれど、彼の仕事はそのもっと手前、
「命をつなぐところ」にあります。
帯広農業高校出身、25歳。
養豚の道をまっすぐに選び続けてきた、三宮五生。
その視線はいつも、豚と、人と、
そして「自分がなりたい大人の姿」に向いています。
高校時代から、豚舎が日常だった
三宮さんの原点は、帯広農業高校。
酪農家の家庭に生まれ、高校時代から身近にあったのは豚舎でした。
「高校のとき、もう豚舎があったんです」
その環境の中で、
自然と「養豚を仕事にしたい」という想いが芽生えていきました。
より専門的に学びたい。
そう考えた三宮さんが選んだのが、
鹿児島の農業大学(専門学校)。
養豚を専門的に学べる学校は全国的にも少なく、
当時は今よりさらに選択肢が限られていました。
「鹿児島は黒豚が有名で、九州は養豚の選択肢が多かったんです」
「ここが一番楽しそうだった」就職先としての十勝野ポーク
就職活動では、
- 鹿児島でそのまま就職する選択
- 北海道の養豚場を受ける選択
その両方を視野に入れていました。
北海道の養豚場を調べ、何社か実際に話を聞く中で、
最後に残ったのが十勝野ポークでした。
「一番楽しそうだなって思ったんです。
雰囲気も良さそうで、ここなら頑張れそうだなって」
決め手は、条件や知名度ではありません。
“人と空気感”。
それは、今も変わらず、三宮さんがこの会社で働き続ける理由です。
命をつなぐ、繁殖の仕事
現在、三宮さんが担当しているのは、繁殖。
- 発情の確認
- 種付け(人工授精)
- 周期が分からない母豚の管理
- 分娩につなげるための工夫と調整
「ちゃんと発情が来ているかを見て、
生まれる(分娩)までつなげていく仕事です」
繁殖は、
農場全体の“土台”をつくる仕事。
一頭一頭の状態を見ながら、
どうすればうまく命をつなげられるかを考え続けます。
入社当初から、基本的にはずっと繁殖担当。
一度分娩に立ち会った経験もありますが、
今は繁殖の現場に腰を据えています。
「まずは、場長になりたい」
これからの目標を聞くと、
三宮さんは迷わず、こう答えました。
「まずは、場長になりたいです」
上に立つ立場は、
- 難しさもある
- 責任も重い
それでも、
「その分、やりがいもあるし、もっと頑張れる気がします」
そう思える理由があります。
今の場長、
専務、
そして社長。
「みんな、かっこいいんです。
自分も、こんな大人になりたいなって」
直属の場長である三井さんについては、
こんなエピソードも教えてくれました。
「第一印象は、正直ちょっと怖かったです(笑)」
農場の人たちは強面な人も多く、
最初は緊張していたそうです。
「でも、三井さんはめちゃくちゃ真面目で、
めちゃくちゃ優しいんです」
そのギャップに、安心したことを、
今では笑って話してくれます。
人の温かさを感じる職場
十勝野ポークで働く中で、
印象に残っている出来事があります。
「富樫さんが、ホットサンドを作ってくれたんです。
それが、めちゃくちゃおいしくて」
仕事の合間の、何気ないひとコマ。
でも、
その一つひとつが、
この職場の“人の温かさ”を物語っています。
仕事も、静かな時間も、大切に
オフの日は、
家で音楽を聴いたり、映画を観たり。
音楽が好きで、
実は歌うことも好きだそうです。
「家で、ひとりで歌ってます(笑)」
現場では真剣に。
オフでは、自分の時間を大切に。
そのバランスが、
三宮五生という人の、等身大の魅力です。
憧れを、目標に変えて
「かっこいいと思える大人が、身近にいる」
それは、簡単なようで、
実はとても幸運なことです。
三宮さんは、
憧れをただ眺めるだけでなく、
“自分も、そこに立つ”
という目標に変えています。
命をつなぐ現場で、
人としても成長していく。
十勝野ポークには、
そんな未来を描ける場所があります。
そして今日もまた、
三宮五生は、
静かに、でも確実に、
次の命へとバトンをつないでいます。