会社設立10周年を迎えて
━設立から10年を振り返って、今率直にどのようなお気持ちですか?
正直なところ、10年前の立ち上げ当初は、ここまで大きな会社になることを想像していませんでした。こうして10周年を迎えられたのは、私たちを支え続けてくださったクライアントの皆様、そして共に歩んでくれた大切な社内メンバーのおかげです。
―大泉さんがテテマーチへのジョインを決められた経緯を教えてください
入社した経緯は、代表の上田との出会いがきっかけでした。大学休学中に、以前インターンとしてお世話になった方の紹介で、ITベンチャーの新規事業立ち上げに関わることになりました。そこで上田と一緒に働くことになり、上田が会社を立ち上げるタイミングで声をかけてもらいました。実は、同時期で、ITベンチャーの会社で社員にならないかとお誘いいただいていたので迷いました。しかし、当時のテテマーチは具体的な事業内容は決まっていなかったにも関わらず、「サキダチ、ヤクダツ。」という理念には強く共感していました。それに、すでに100人規模の会社に入るよりも、まだ何も決まっていないけど、3人目のメンバーとして会社を創っていく方が、断然おもしろそうだと思い、テテマーチへのジョインを決意しました。
―設立当初と、現在のテテマーチを比べてみていかがでしょうか?
大きく変わったなと感じる点は2つあります。
1つ目は組織規模です。創業当初は3人だったので「個人の集合体」に過ぎなかったのが、今では80人を超える組織となり、「より大きなものを動かしている」という感覚が強くなりました。
2つ目は、ブランド力・知名度の向上です。会社が大きくなったことで、よりスケールの大きな仕事に取り組めるようになったと実感しています。特にイベントなどで「テテマーチさん、知っています!」と声をかけられることが増えました。設立5年目の頃、Meta社(当時のFacebook社)が主催するカンファレンスにテテマーチが招かれ、登壇させていただいた際に初めてその実感を覚えました。しかし、当時と比べても現在は、一段とブランド力を感じることが多くなりましたね。
―この10年間で転機だったと感じているタイミングについて教えてください。
個人的に思い出に残っているシーンは2つあります。
1つ目は、設立1年ではじめてのセミナーです。四谷のお寺でInstagramのセミナーを開催するという、ユニークな企画を他社さんと共同で実施しました。有料かつお寺という場所にもかかわらず、40名もの応募があり、セミナーにこんなに多くの人が来てくれるのかと、非常に驚いたのを覚えています。それから「インスタゼミ」という自社主催のオフラインセミナーを開催できるようになり、今ではオンラインセミナーで1回数百名の方にご参加いただけるようになり、本当に成長したなと感じています。
2つ目は、私が設立3年目にクライアントワークをしていた頃、造花や花材を販売している会社と商談したときのことです。先方の担当者である、SNSに触れたことのない年配の男性が、目をキラキラさせてInstagramの活用に強い興味を示し、その可能性を感じてくれたときの顔は今でも忘れられません。「こんな企業が今後増えていくだろう」と確信しましたし、これがテテマーチのビジネスの軸になると感じた瞬間でした。
そして、経営視点での転機は2つあり、「株式会社Honey At(ハニーアット)」買収と、キャンペーンツール「CAMPiN(キャンピン)」事業の売却のタイミングです。
実は、設立7年目には、Z世代をターゲットとした商材・サービスへのコンサルティングを中心に行っていた「Honey At」という会社を買収した経験があります。買収後、二つの会社が一緒になることで困難もたくさんありましたが、それ以上に「Honey At」の社員・業務委託だった3名がテテマーチの仲間となり活躍してくれたので、結果としてとても良い経験になったと思っています。
同じく7年目には、設立当初のメイン商材であった「CAMPiN」というキャンペーンツールを、経営判断で選択と集中することを決め、事業売却しました。これは、顧客のニーズが「CAMPiN」のようなツール販売から、アカウント運用など包括的な支援を求めるように変化したこと、そしてエンジニアリソースを新たな分析ツールである「SINIS(サイニス)」の開発に集中させたいという意図がありました。これが創業時に作ったプロダクトを売るという、ひとつの転換点となりました。
今後のビジョンについて
━次の10年、テテマーチをどのような会社にしていきたいですか?
もっと変化を楽しみつつ、変化を自ら創っていくような会社にしていきたいですね。これは、テテマーチのアイデンティティである「サキダチ、ヤクダツ。」という言葉に込められた考え方でもあります。
ここまでの10年間は、Instagramの流行やSNSマーケティングの一般化といった「世の中の変化にうまく乗っかれた10年」だったと思っています。ですので、これからの10年間は、テテマーチが主体となって世の中に変化を作っていける会社になりたいと考えています。それが「サキダチ、ヤクダツ。」を真に実現している状態であり、社員にとっても楽しいことだと信じています。
―今後、新たに挑戦したいことはありますか?
コーポレート責任者としては、「社員全員が挑戦できる状態を作ること」に挑戦すべきだと考えています。ボードメンバーとしては、大きな変化を生み出すきっかけを増やしていきたいですね。
―テテマーチを支えて下さっている方々、テテマーチメンバーへメッセージをお願いします。
冒頭でもお伝えした通り、テテマーチがこれほど長く続く会社になるとは、正直想像していませんでした。これもひとえに、日頃からお付き合いいただいているクライアントの皆様、そして入社してくれた社員一人ひとりがいてくれたからこそです。皆さまへの感謝の気持ちは尽きませんが、その言葉さえも畏れ多いことかもしれません。
私たちは、皆さまにとってより一層価値のある存在となれるよう、これからも邁進してまいります。
― 最後に、11年目のスタートにあたっての決意をお聞かせください。
テテマーチは、11年目を迎えるにあたり、これまで以上の価値を提供できる企業になることを決意しています。皆さまのご期待を越えられるよう、より一層努力してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!