会社設立10周年を迎えて
━設立から10年を振り返って、今率直にどのようなお気持ちですか?
正直にお話すると、成長を実感できた期間と、足踏みをしてしまった期間が半々だったなと感じています。
―設立当初に描いていたビジョンと、現在のテテマーチの姿を比べてみていかがでしょうか?
組織の大きさは当初描いていたイメージ通りの拡大ができましたが、正直自身はテテマーチで3社目の創業だったこともあり、収益に関してはもっとやれると期待していました。それも足踏みの期間がなければ、若しくはもっと短期間で抑えることができれば、設立当初の期待に沿った成長はできていたのでは、と感じます。自分自身の力量の弱さを痛感しています。
―この10年間で転機だったと感じているタイミングについて教えてください。
思い当たる転機は3つです。
1つ目は、2017年後半からのInstagramの市場が拡大した時期です。テテマーチ設立から約2年半後のタイミングで、市場が分かりやすく伸びたことが大きな転機となりました。当時Instagramの運用にお金を払うことに抵抗があるクライアントがほとんどだった中、渡辺直美さんの海外での目覚ましいご活躍は、日本におけるInstagramの普及・浸透に大きな影響を与え、彼女の存在がInstagramの発展に重要な役割を果たされたものと認識しています。
2つ目は、コロナ禍を経て人々の価値観が変化したことです。私自身、コロナ禍以降激変した時代に最初はなかなか適応しきれなかったと感じています。 特に、社員の「仕事への価値観・帰属意識の持ち方」がここで大きく変化したと感じました。
3つ目は、オフィス移転です。創業当時は、別会社と共同オフィスとして間借りしていたところから、いまでは人数も拡大し、目黒に自社単独で2フロアのオフィスを構えられています。また、モチーフの「サーカス」を表現した空間で、メディアにお取材いただけたり、来社された企業様に「素敵なオフィスですね」と仰っていただけるような、社員が誇れるオフィスになっています。
今後のビジョンについて
━次の10年、テテマーチをどのような会社にしていきたいですか?
やはり「中数精鋭」を更に強化していきたいなと考えています。私の考える「中数精鋭」という考え方は、少数精鋭が掛け算されることを示しています。売上グロスが上がることも大事ですが、一人一人の生産性が高い状態にこだわっていきたいです。一人あたりの売上が高い状態を実現するためには、個々のクオリティの向上はもちろん、人のスキルや能力に依存しない仕組みの構築が不可欠だと考えています。仕組みとは、SaaSのようなシステムだけでなく、 現状まだまだ会社全体の生産性を上げるための仕組み作りは伸びしろだらけだと思っています。
―今後、新たに挑戦したい事業領域や、実現したい夢はありますか?
私自身、挑戦したい事業領域に関しては限定しておらず、どんどん深化・探索〜拡張していきたい気持ちです。テテマーチロゴの「M」の先を「何色にも変化し、様々な価値を展開していきたい」という思いを表してレインボーカラーに設定しているように、世の中を常にワクワクさせることのできる会社を目指しています。
そのためSNSに限らず、IPビジネスや地方創生ビジネスなど、既存事業を武器にした事業開発も積極的に展開していきたいと考えています。社員がやりたいこと、市場が求めていること、その両方が重なった時に事業を展開していくという方針です。
また、「どのようなメンバーで構成された組織でソリューションを展開し、市場でどのようなポジションを築くか」という、「人の延長線上にある組織のあり方」に挑戦したいです。個々のクオリティと仕組みがかけ合わさり、常に世の中をワクワクさせる「サーカス団のような個性の溢れる集団」として、世の中に「サキダチ、ヤクダツ。」会社でありたいです。
個人的な夢は、3世代・4世代に渡る後世までテテマーチがずっと成長し続ける会社として存在し続けることです!
―テテマーチを支えて下さっている方々、そしてテテマーチメンバーへメッセージをお願いします。
2015年の設立から10年間テテマーチを存続させてこられたのは、当社を信頼してくださったお客様、並走してくださるパートナー企業様のおかげです。「サキダツ、ヤクダツ。」の精神で、皆様の期待を超える価値を提供できるよう、一層邁進してまいります。
また、テテマーチのメンバーは、目指す場所が同じ「同志」のような存在です。これまでも共に成長し、個人の掲げるビジョン「たのもうけ」と会社のビジョン達成に向けて一緒に進んでいきたいです。
― 最後に、11年目のスタートにあたって、代表の決意をお聞かせください。
社員全員が「成長に向かえている」と実感できる環境をつくっていきたいと思います。そのために基盤となる足元固めをまずは全員でやり切り、理想に向かっていきたいです。