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【Tech Frontiers】組み込みエンジニア編 開発の全工程を駆け抜ける。テラドローンで進化し続けるエンジニアが語るリアル

こんにちは、テラドローン広報チームです。
「テラドローンのエンジニアってどんな働き方をしているの?」という質問を多くいただくので、毎日の業務とどのように向き合い、どのような思いで仕事をしているのか、新産業という未知の領域にチャレンジしているテラドローンのエンジニアへのインタビュー連載をスタートいたします!
その名も「Tech Frontiers」
第1回目は、TLハードチームの組み込みエンジニア、今村光佑さんにお話を伺いました。

前職のバイクメーカーでは先行開発の領域を担当していた今村さん。テラドローンに入ってエンジニアとしての仕事との向き合い方が大きく変わったようです。今回は、そんな今村さんにエンジニアとしての仕事内容やテラドローンならではの開発環境などを深掘りして伺いました。
エンジニアとしてさらなる成長を考えている方、是非とも最後までご覧ください!

ーーまずは自己紹介をお願いします。

2023年1月に入社し、土木事業本部のTLハードチームでTerra Lidarの開発を担当しています。前職のバイクメーカーでは主にエンジンやモーターなどの制御技術に関連する先行開発を担当していました。「ユーザーに近い距離で開発がしたい」との思いからテラドローンに入社。現在、実際にカスタマーサクセスチームからお客様の声をもらいながら製品・サービスに反映できている点を活かしてユーザーに近い立場で開発の仕事をしています。

ーー現在の仕事内容について教えてください。

今は、新しいTerra Lidarの開発を担当しています。主に、システムの設計、コードの実装や検証を行い、実装したものをドローンに搭載しデータ取得やそのデータの解析などを進めています。他にも、製品の企画書作成やハードウェアとして成立させるためのメカ部品や電子部品の検討なども手がけていますので、製品に関する開発の全てをやっている状況です。

ーー普段、1週間のスケジュールをどんな風に組み立てていますか?

ドローンのフライト検証をする1週間を説明しますね。例えば、「新しくこんな機能を追加しよう」となった時、週の前半にシステムの実装を集中的に進めて水曜日の段階で机上検証やシステムの動作確認まで終えるようにしています。

その後、実際にドローンに機能を搭載して木曜日には現場に足を運んで飛行させています。そこで得たデータを金曜日に解析し、実装した機能がうまくいっているのかを確認。そこでうまくいかなければ(実際はうまくいかないことが多いのですが…)、課題の把握や次の対策を立て、次の週に対策を打っていく流れです。

ただ、フライトするには、システムに機能を搭載するだけでなく、ドローンに搭載可能なように機体の大きさや重心なども意識しなければなりません。例えば、重心が前方に寄っていればドローンに搭載した時に必然的に前のめりになり、飛行させても飛行が不安定になってしまいます。そのため、システムだけでなく、フライト時の機体バランスなど全体パッケージを考えながら進めなければならない難しさもあります。

だからこそ、フライト前の週の前半でやらなければならないことの方が断然多いです。システムの実装に関しても、週前半の1日、2日で簡単にできるものではなく、その前の過程の蓄積があってできているわけですが、フライト検証をやる週では特に週の前半でフライトでの検証事項を詳細に計画し、現場でスムーズにテストができるようにしています。

ーーエンジニアとしてテラドローンに入って仕事の進め方で変化した点はありますか?

前職ではモノ自体が大きく、部品によって役割が分担されていたので製品全体に携わる経験はありませんでした。当時は設計部門からの内容を基にハードとシステムを連携させる実験を担当していたので、開発における一部を担っていました。

それに比べると、テラドローンではシステムを設計するところから、コード実装、フライト検証に至るまでの一連の流れで進めていきます。開発工程の上流から下流にかけて全体に携わる点が大きく変わりました。

正直、全てをこなすのは大変なところもあります。ただ、開発の一連の流れを自分で進めることで幅広い知識がつき、スキル面であらゆることができるようになったと思います。実際、テラドローンに入ってPythonやC++などの言語で実装していくスキルはかなり身につきました。

フライト検証時の思い出を思い出し笑いしている今村さん

ーー実際に作り上げていく中で難しいと感じた部分はありますか?

Terra Lidarの場合、複数のセンサーで取得したデータを統合しており、データの処理が重要になります。そのデータ処理にはROSを使っており、言語はC++を使用しています。またスイッチ操作などユーザーが操作する処理にはPythonを使用しています。

これまで実装を進めていく中では、ROSのプログラムを書くところが難しかったです。前職でも扱ってこなかったので、ROSの仕組みから勉強し、段階を踏みながら実装していきました。また、他にもTerra Lidarの製品はあるので、共通できる箇所はライブラリとして実装するなど全体目線で実装していく難しさも感じました。

ーー新たなTerra Lidarの開発に関する動きも教えてください。

現在進めているプロジェクトでは、これまでのTerra Lidarのシステムをベースにわからない部分は自分で調べながら進めています。昨年12月から進めていますが、現在はフライト検証をしている段階です。

Terra Lidarは、ドローンに搭載したLidarにより物体の距離や形状を測定して3次元点群を取得し、そのデータをGNSS(衛星測位システム)やIMU(慣性計測装置)データ、と統合することで最終的に高精度な3次元地図として見られるようになります。そのため取得したデータの解析処理が必要となり、現在は新たなTerra Lidarの仕様に合わせた解析ソフトの実装も進めています。

個人的にはもう少しスピーディーに進めたかった部分もありますが、これからさらに別の新しい機能の搭載も必要となるため、量産化に向け、システムの信頼性などクオリティを担保することが山場となりそうです。

ーーエンジニアとして、テラドローンの開発環境に対してどんな印象を持っていますか?

基本的に1人で開発の全てを見ているので、どんどん自分で決めていかなければならない部分があります。一方で役割が分担されている開発現場だと、1つの部分が行き詰まると他の人たちも進められないこともあるかと思います。そうした部分がなく、スピード感を持って取り組める部分がテラドローンならではですね。個人的にも全体を見渡しながら進めるスキルが身に付いたと思います。

他にも、事業戦略を基に開発前の構想段階で企画書を作ることもありました。自社の立ち位置や競合との関係などを踏まえ、どんなモノを作ればいいのかといったコンセプトやスペックなどをまとめましたが、やればやるだけ自分の仕事の領域が広がる環境だと言えます。

ーーこれからテラドローンで挑戦したいことを教えてください。

スキルとして、基板、回路設計などハード領域に関する部分をやってみたいと思っています。組み込みエンジニアとしてキャリアアップし、ソフト、ハード双方のスキルが問われる中でそうした部分を身につけ、製品をよりよい形に改良できるようにしたいと思っています。

ーー最後にこれからどんな人と一緒にテラドローンで仕事をしたいですか?

自分で課題を探し出し、どんどん決めて進めていける人が向いていると思います。自分で決めていった方が仕事は早く進みますし、エンジニアに限らず会社全体がそうした雰囲気にある気がします。個人的には、自分のスキルを上げるためにもハードの領域に強い人とこれから一緒に仕事をやりたいですね。余談ですが、会社にスノボサークルがあり、その場でもみんなが個人個人のスノボスキルを上げるために試行錯誤を繰り返しててテラドローンらしいなと思いました。何かに熱中して改善行動を進められる、挑戦が好きな人をお待ちしています。

スノボサークルのみんなで!

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