インバウンド観光客をターゲットに事業を展開していた私たち天創堂は、
2020年、新型コロナの影響で売上が97%減少という前代未聞の危機に直面しました。
海外からのお客様が消え、売り場には行き場を失った商品が山積みに。
日々減り続けるキャッシュをみて、眠れない日々が続きました。
積み上げてきたものが音を立てて崩れていく。
その感覚を、私は一生忘れないと思います。
そんな中、私が選んだのは「終わり」ではなく、「再スタート」でした。
2021年1月、どん底の最中に新たな会社を起業しました。
「なぜこのタイミングで?」「正気なのか?」
周囲は驚き、時に心配や反対もされました。
それでも、私の中には揺るぎない理由があったのです。
今回は、その理由について、お伝えしたいと思います。
目次
「一度きりの人生、挑戦し尽くしたい」
どん底から見つけた「世界で勝てる日本」
挑戦は「特別なこと」じゃなくていい
“挑戦者”でありたいあなたへ
「一度きりの人生、挑戦し尽くしたい」
私は小学校6年生の時、親友を亡くしました。
その経験は、今でも心の奥深くにあります。
明日が当たり前に来る保証はない。
その気づきは、私の人生観そのものになりました。
それ以来、ずっと考え続けてきたことがあります。
- 人生は一度きりしかない
- 巻き戻しはきかない
- いつ死ぬかは分からない(明日、命が終わるかもしれない)
24歳で起業を決めた時も同じでした。
倒産、借金、自己破産ーーあらゆるリスクを考えました。
でも最後に考えた事は一つ。
挑戦して失敗するリスクより、挑戦せずに後悔するリスクの方が、ずっと大きい。
この想いは、今も会社の中心にあります。
私たちのクレド【私たちの約束】第1条。
一度きりの人生を、今日を、全力で生きる
これは社長である私の想いだけではなく、
全社員が大切にしている、挑戦者としての姿勢そのものです。
どん底から見つけた「世界で勝てる日本」
2021年1月。
緊急事態宣言の真っただ中、私は奈良のコワーキングスペースの1席から
アメネスク株式会社を立ち上げました。
これまでインバウンド事業を通じて、日本の商品やサービスが海外のお客様からどれだけ高く評価されているかを肌で感じてきました。
「日本に来られないだけで、需要が消えたわけじゃない。
なら、こちらから世界へ届けに行けばいい。」
そう考えて、越境EC事業に踏み切りました。
しかし現実は甘くありませんでした。
- 半年間 売上0円
- 1期目売上わずか99万円
- 既存事業はインバウンド消滅で大赤字が続く
- 新会社も当然大赤字
まさに、どん底からのスタート。
それでも、挑戦を止めませんでした。
転機は、捨てられる”こけし”
ライブ配信をしたり、色々な物を売ろうと試みては失敗ばかりでしたが、
偶然「中古品のこけし」を世界数十か国へ販売をしているマーケットに出会いました。
日本では価値を失ったモノが、海外では数万円で取引されることもある。
その光景を目の当たりにして、確信したことがあります。
日本では埋もれているものが、世界では宝物になる
それからは中古品の買取販売へと事業を広げ、社会性も評価され始めました。
- 地域社会への貢献が評価され銀行から賞を受賞
- 奈良市の起業家育成プロジェクト「Nara Star Project」に採択
- 創業後2年で年商1億円突破
- 売上倍々の高成長と黒字化を達成
数えきれない失敗の先に、未来へ続く道が拓けました。
挑戦は「特別なこと」じゃなくていい
挑戦は、なにも新規事業や新規開拓、新商品の開発といった事だけではありません。
日々の業務の中で、昨日より今日、今日より明日と、一歩一歩進むことが大事だと考えています。
たとえば「昨日30分かかっていた業務を25分で終わらせよう」「より伝わるように資料フォーマットをブラッシュアップしよう」「休みを取りやすいように仕組みやマニュアルを作ろう」といった事も挑戦であり、その積み重ねこそが、私たちの成長に繋がっています。
だからこそ私は、社員にこう伝え続けています。
どんどん挑戦しよう。
そして、どんどん失敗しよう。
(25/10/2 全社会の資料より)
失敗を責める会社ではありません。
挑戦しないことを残念に思う会社です。
挑戦し続けられる個人の集まりが、強くしなやかな組織を創ると考えています。
“挑戦者”でありたいあなたへ
危機の中で生まれた会社だからこそ、困難を恐れず、未来を切り拓いていける仲間を求めています。
- 現状に甘んじたくない
- もっと成長できる環境に身を置きたい
- 世界と戦えるフィールドに立ちたい
そんな想いを持っている方と、ぜひ一緒に働きたい。
天創堂は、まだまだこれから大きく変わっていきます。
あなたの挑戦が、私たちの未来を変える力になります🔥