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“未来を憂う若者に人工知能で夢と希望を!” 仲間と奮起し学生起業したキスモ代表の三野に、創業の思いやメンバーについて聞いてみた

株式会社キスモの三品です。

私は、キスモの新インターン生として、採用広報を中心とした人事領域などを担当しています。

会社設立からは約半年が経ちました。徐々にメンバーが増え、オフィスもだんだんと賑やかになってきたこの頃です。

今回は、Wantedlyを読んでいるみなさんにもキスモについて知っていただきたいと思い、代表取締役社長の三野にインタビューをしました!会社設立への思い、仕事内容や社内メンバー、一緒に働きたい人材像など、じっくり聞くことができたと思います。

それでは、インタビューへどうぞ!


プロフィール|三野 稜太

株式会社キスモ代表取締役社長。滋賀県出身の1994年生まれ。名古屋大学情報文化学部に在籍中で、現在は4年生。

大学3年の頃からデータサイエンスやディープラーニングの勉強を始め、東京のメガベンチャー数社でデータアナリストインターンやAI開発インターンなどに参加。学んだ経験を生かして2017年4月に友人らとともに会社を起こす決断をし、翌5月に正式にキスモを設立。

未来を悲観する優秀な学生たちを、「どうにかしたい」と感じていた高校時代

ー会社について聞きたいこともたくさんありますが、まずは三野さんの人物像に迫りたいと思います。起業までの経緯を、三野さんのバックグラウンドを辿りながら教えてもらえますか?

三野です、よろしくお願いします!

そうですね、昔に遡ると...プログラミングは小学校の時から好きでやってたんです、最初Winバッチファイルとかですけどね。高校は出身地である滋賀県でトップの学校に進学したのですが、そこにはめちゃくちゃ優秀な学生がたくさんいました。

でも、彼らは頭も良くてすごい学生なのにも関わらず、「将来、俺たちは年金がもらえないだろう」とか「お先真っ暗だ」とか、そんな風に悲観的だったんです。優秀なのに、暗い未来ばかり語ってしまう、そんな人々に囲まれた環境でした。

僕自身もそんな未来は全然おもしろくなかったし、これはどうにかしないといけないなと思っていました。だって、そんな考えの若者が増えてしまうなんて悲しいじゃないですか。日本の未来のために、自分がなんとかしたい!という思いをその頃から抱いていました。



ー高校時代のバックグラウンドは、その後の起業にも繋がっていそうですね。起業を意識し始めたのはいつ頃からだったのでしょうか?

大学3年生で就活の時期になったとき、実は「就活って面倒だな」なんて思っていました。お金が自動で湧いてくる機械でもあったらいいのに、なんて思ったり(笑)データサイエンスやディープラーニングの勉強を始めたのは、その頃でした。勉強していくうちにどんどん惹かれていきました。

ー自分で勉強し始めたんですね。しかも3年生になってから。

そうです。ディープラーニングに詳しい教授に会いに行ったり、Startup Weekendに参加して今まで知らなかった世界を目にしたり。東京のインターンにもいくつか参加しました。データチームでのインターンはすごくレベルが高くて、最初はかなりボコボコにされて... 僕はエンジニアリングはできても、データサイエンスでは他の人よりも遅れをとっていたと思います。だからインターン外の時間にも自分で勉強したりして、追いつこうと努力しました。

東京のインターンで学んでいた時の勢いがすごかったので、インターンが終わって名古屋に帰ってきた途端に成長の停滞を感じてしまいました。これはどうにかしなきゃと思って、名古屋大学で一番評判の良い研究室を訪れて相談したら、そこの先生に「それだけデータサイエンスができるようになったなら、もう起業するしかないでしょう!」と言われたんです。

ーそれがキスモを立ち上げる最初のきっかけになったのですね。

そうです。「材料工学分野でデータを用いてできることはあるし、そういうパッケージを作ったら需要があるんじゃない?」と言われたので、「じゃあやってみるか!」と思って。


「いま普通に就職しても面白くない」そんなメンバーが集結したキスモ

ー三野さんは学生起業家となったわけですが、他のメンバーはどのように集めたんですか?キスモは設立当初から取締役が4人体制で、思い切ってるなという感じもします。

取締役の大越は東京でも一緒に就活した仲間でした。寺澤はエンジニア繋がりで知り合いだったし、鈴木はビジネスコンテストで出会って意気投合した仲間です。

一つ共通していた点といえば、みんな社会に対して同じように憂いを持っていたことですかね。

ー4人とも、社会に対して憂いを持っていた?

そうです。「いま普通に就職してもおもしろくないな」って感じてた仲間が集まっていると思います。それに、彼らは能力はものすごく高いけど自分を表現するのが苦手だから、今までちゃんと評価されていなかった人たちだと思っています。だからこそ一緒にやりたいと思ったんです。

ーともに高みを目指していけるような仲間を集め、一緒に会社をやろうと考えたんですね。

そう。それこそ、大越なんか3月の終わりに突然連絡して、4月1日に集まって「さあ起業するぞ」と言ったら「おう、やるか」って感じで。みんな普通に就職してもおもしろくないなと考えていたから、一緒にできたんですよね。

すごいもの持ってるのに、活かせないなんてもったいないじゃないですか?キスモにはそんな逸材が集まっています。これは僕自身の挑戦でもあるし、彼らの挑戦でもあるし、彼らに対する僕からの投資でもあります。

これからもみんなでどんどん成長してかないといけないし、期待と挑戦の気持ちも込めて4人での取締役体制をとっています。

ー三野さん自身、自立志向のある人と一緒に何かを目指してやり遂げたいという思いが強いのですか?

そうですね。むしろそういう人と一緒にじゃないと、社会課題の解決はできないと思っています。自立志向の強い僕たちだからこそ、やれることがある。局所最適ではなく、全体最適を見据えた行動は、そこまで考えられる人にしかできないと思ってます。

人工知能による省人化・省力化で、未来ある若者が社会で顔をあげられるようにしたい

ーキスモは「人工知能を使って人々に夢や希望を与える」というビジョンを掲げていますね。でも、現代では人工知能に仕事を奪われるんじゃないかとか、AIは怖いとか、そんな声をよく耳にすることも事実。キスモは、どんな風に人工知能を使っていきますか?

現代の日本では、人口がものすごく減っていますよね。僕らの世代は年金がもらえないのはほぼ確実だし、人口も少ないから、労働も今あるシステムだけで回していくのは不可能です。「働く=死」を意味するくらいの認識の人もいます。

でもやっぱり、我々若者だって夢を語りたいですよね。「あれがやりたい、これがやりたい」って。でも、今すぐに既存の社会システムを崩して、大企業が潰れていってしまうのはまずい。じゃあどうしたらいいかというと、そのギャップを埋めなくてはいけません。そのために、僕たちは人工知能を使った省人化・省力化をしようと考えました。

僕らは、省人化・省力化は夢を与えることだと考えています。しかし、一方でそう思わない人もいて、それこそ「自分の仕事が奪われてしまうのではないか?」と怖がっている人もいます。だからこそ、ただ省人化・省力化するだけでなく、人々に夢と希望を与えられるにはどうしたらいいのかを考えています。

ー人工知能を使って社会のさまざまなシステムを省力化し、人々が本当にやりたいことができる社会を作りたいということですね?



そうです。もしかしたら、RPAやIoTの方が省力化へのアプローチとしては近いのかもしれない。でも、「僕たちだからできることは、やっぱり人工知能だ」と思っています。これは、技術的に特化してきた僕たちだからこそできることです。

キスモの誇りは、データスキルの高さ。僕たちが持つ知見を活用し、ある程度誰でもディープラーニングができるようなシステムを作っています。社内で誰が案件を受けても、データ整形さえしっかりすれば、モデル構築や学習は知見に基づいて行うことができるのです。

ー「人工知能」というキスモの得意分野を生かし、人々がやりたいことをやれていない現代社会にアプローチしていこうと考えているのですね。

ええ。高校時代のバックグラウンドや、かつては社会に面白さを感じていなかった仲間がいた経験から、「未来ある若者が社会において戦意喪失してしまう」という現実を昔から目の当たりにしてきました。

だからこそ、若者たちが未来を悲観せず社会で顔を上げてやりたいことができるように、キスモは省力化を進めて人々に夢や希望を与えられるようにならなければ、と考えています。

キスモの強みである、あらゆる課題に対してアプローチする”No-free-lunch”型事業とは?

ー他社にはない、キスモの強みは何だと思いますか?力を入れている取り組みがあれば教えてください。

キスモの最大の特徴は”No-free-lunch”型の事業形態です。”No-free-lunch”は簡単に言うと「一つのアルゴリズムで汎用的にあらゆるタスクをこなすことは不可能である」という意味の論理学用語。あらゆる課題に対して汎用的に省力化はできないから、課題の数だけアプローチ方法も必要なわけです。

これらのアプローチをひとつひとつスピーディに作っていくのが、我々キスモです。

弊社の事業の仕組みは、企業からの業務委託や課題解決などを案件ベースで行っています。たとえば何らかの課題を抱えている企業があるとしたら、その企業からデータをいただき、僕たちの知見やソリューションを生かしてプロダクトアウトしていきます。

そもそも何が課題なのか特定できない企業に対しては、キスモが課題を見つけてあげることも重要だと考えています。僕たちの知見を存分に生かし、コンサルティングでいかに企業の課題をキャッチしていくかは、弊社が大事にしている部分です。

ー具体的な事業事例をあげるとすると?

例えば、人工知能でモノの柔軟性を認識できる技術を利用して、モノの大きさだけではなく柔らかさまで検知する、産業用ロボット向けソフトウェアを研究開発しています。他にも、映像関連会社が映像の要約・編集作業を自動化をしたいと言ったら、そこに対して僕たちの技術で解決に導くことができるでしょう。さらに、映像の要約・編集の自動化で培った技術から、たとえば音声技術の領域に横展開させたりもできます。

企業の案件に沿った課題解決をする中で自分たちの地盤もしっかりとさせて、いずれはキスモがやりたい事業に発展させていきたいです。

特定の分野にフォーカスするというよりは、キスモが得意とする人工知能、画像認識技術や材料工学などを生かし、多岐に渡って企業の課題を解決していく。これがキスモの”No-free-lunch”の手法です。

データサイエンティストやエンジニア、新規事業メンバーを積極募集中!



ー採用を積極的に行っていますが、どんな人と一緒に働きたいですか?

データサイエンティストとエンジニアを積極募集しています。

データサイエンティストに関しては、ゼロイチで思考できる人がいいですね。「何すればいい?」と聞く人ではなく、「これやればいいかな?」と自ら考えた上で質問してくれる人。当事者意識を持ち、自分の会社だと思ってやってくれる人と働きたいです。

それから、純粋に人工知能技術に興味があることは大前提です。営業するにしても何するにしても、人工知能に興味がないと楽しめないと思います。

ー名古屋で人工知能技術に特化した企業はまだまだ少ないと思いますか?

少ないと思います。人工知能といってもいろいろあるんですよ。テレビなんかでよくAIって言葉は耳にしますが、本当はもっと細分化されているんです。僕たちキスモはその中でもディープラーニングに特化しています。

もともと機械学習をやったことがあるけどディープラーニングはまだ難しいかも、と思っている人や、やったことがあるけど挫折してしまったという人にも、ぜひ来てもらえたら嬉しいです。なぜなら、キスモには簡単にアーキテクチャを組める環境が整っているから。コードを書かなくてもパズルのように組んでいけるので、比較的簡単にできるという面では一度挫折してしまった人も歓迎していますよ。

エンジニアも募集中です。取締役の寺澤もエンジニアとして活躍していますよ。エンジニアは、アノテーション(データに対して関連情報を付与すること)などの煩雑な作業を簡単にするアプリケーション作りをはじめ、学習工程後の納品・組み込みなど、Dockerなどによる環境開発も含めてフルスタックに行います。

僕ら自身が省力化を唱っている企業なので、社内の省力化を図るために手を尽くしてくれる人材も欲しています。

ービジネス関連の役職も募集してますね?

人事広報担当も募集していますし、新規事業立ち上げのポストも募集しています。新規事業立ち上げは代表や役員とともに事業をつくっていく事業責任者となるので、とてもチャレンジングなポストです。

ーデータサイエンティスト、エンジニア、人事広報、新規事業立ち上げメンバーと、幅広く募集中ですね。少しでもキスモに興味を持った方に来ていただけたら嬉しいです。最後にみなさんにメッセージをお願いします!


人工知能を使い、他では経験できないようなことに挑戦したい方は大歓迎です。役員メンバーや能力の高い技術者と近い距離で働きたい方、大きなビジョンに向かって僕らと一緒に走りたい方、お待ちしています!

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