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先日TAM東京コワーキングにて社外向けのPWA導入セミナーが開催され、広報の私も潜入してきました!
PWAとは「Progressive Web Apps(プログレッシブウェブアプリ)」の略で、ウェブとアプリの両方の利点を兼ね備えた新しいアプリと言われています。
海外ではすでに多数の企業が導入していたりと国内でも注目が集まっています。
登壇者はUXカンファレンス「UX DAYS TOKYO」主宰の菊池 崇さんに加え、TAMエンジニアの菅家、ディレクターの角谷の3名。
キャンセル待ち多数の大盛況の中、セミナー開始です。
第一部、菊池さんからはまずPWAの定義や歴史からお話いただきました。
現在スマートフォン向けのアプリは市場に多数出回っていますが、あるデータによると海外ではネイティブアプリの1人あたり月ダウンロード数ゼロの割合はなんと60%超えだそう。つまりほとんどの人が手間を取ってまでネイティブアプリのダウンロードはしないという現状から、ブラウザ上で表示することができるPWA導入の重要性を説きました。
PWA開発の上で重要になってくるのが ”Progressive” (漸進的な)という言葉の捉え方です。
「どの端末でも同じように見えなくてはならない」と考えるのではなく、
”Progressive Enhancement” という言葉があったように、できるだけ多くのユーザーに使ってもらうことを意識しつつも、閲覧環境に応じて最適な体験を提供していくという考え方が重要だそう。
また、開発を進める上でAPIのより深い知識も必要になってくるということもお話いただきました。
第二部、菅家からはPWAのより具体的な機能をご紹介
今回のセミナー用に、菅家がTAMの技術ブログ「Tips Note」のPWA版のサンプルを作成しました。
参加者のみなさんもご自身のスマホでご覧になることで、実際の見え方や動きを体感いただけたようです!
アプリを開くと自動的に「ホーム画面に追加」ボタンが出てきます。
これを押すだけでホーム画面にアプリが追加され、すぐ起動ができるようになります。(※)
面倒なアプリストアからのダウンロードが必要ないのはありがたいですね!
※現状ではAndroidのみの対応なため、iOSは手動でホーム画面に追加する必要があります。
PWAの特徴として、
・ネイティブアプリのようなUIを実現
・高速でページの表示が可能
・オフライン対応やプッシュ通知(※)が可能
・ホーム画面に追加するだけでインストール可能(ストアからのDLが不要)
・URLを使って共有可能
などが挙げられます。
※現状はAndroidのみ対応
PWAサイトの相性が良さそうなジャンルとして、メディアサイトやニュースサイト、ECサイト、グローバルに展開しているサイトなどを挙げました。
すでに運用しているサイトのPWA化は導入ハードル・コスト面からもおすすめだそう。
第三部はPWA発注・制作に際してのポイントを角谷からお話しました。
PWAをはじめWebサービスを開発していく上で重要になってくるのが、「MVP」という考え方。
(MVP=Minimum Viable Product:最低限実用に足る製品)
最初から完全な製品を開発するのではなく、最低限使用できる製品をまず作成することで、本当に顧客のニーズに合っているかの検証を制作コストを抑えながらすることができます。MVPを作ったのちに、徐々に改善していく、という戦略が重要なのですね。
また、各企業のPWA導入事例もご紹介。
効果としては
・ネイティブアプリでは読み込みに10秒以上かかっていたものが、PWAでは数秒に短縮
・コンバージョンの上昇
・アプリ滞在時間の増加
・データ使用量の減少
・売り上げが300%アップした企業も!
などが挙げられ、結果が数字として顕著に出ているようです。
たくさんの企業様に参加いただき、ぜひPWAを導入を検討したいとのお声もいただきました。
PWAはあくまで手段。Web開発としては高度かつ幅広い知識が必要です。
戦略考案から開発まで一緒にクライアントと走ってくれる仲間をTAMでは募集しています!
我こそは挑戦してみたいという方、ぜひ一度TAMに話を聞きにきてくださいね!