なぜ採用支援システムをやっているのか | about Talentio
こんにちは。佐野です。ぼくが代表をしている株式会社タレンティオはクラウド型の採用支援システム「Talentio」を開発・販売している会社です。採用支援システム(ATSとも言われます)というと馴染...
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京都大学を卒業後、新卒でNTTデータに入社。
2012年に現フリークアウト・ホールディングス代表取締役社長の佐藤に声をかけられ、当時社員が10人ほどだったフリークアウトに入社。営業、FreakOut DSPの機能強化やアライアンス、新規事業立ち上げ等様々な業務に従事。2016年4月に執行役員に就任。
2017年より採用管理システムTalentioのプロダクトマネージャーを務める。
学生のころは特定の仕事へのこだわりはなく、幅広い業界を見ていました。そんな中で候補に残ったのがSIer、外資コンサル、メーカーの経営幹部候補でした。どうせやるなら今の自分に何の知識もない、勉強しないと追いつかないところがいいな、と思ってSIerのシステムエンジニア職を選びました。
SIerでの仕事は面白く、周囲にも優秀で良い人が多くいましたが、1万人規模の会社ということもあり新しい事業に挑戦しにくかったり、優秀な人でも裁量のある仕事に取り組めるようになるまで何年もかかってしまっていたりと疑問に感じることもありました。
そんな時に佐藤に声をかけられ、当時10名ほどのフリークアウトに入社することになりました。
フリークアウトに入社してからは本当に様々な仕事を経験してきました。
代理店向けの営業、直販の営業、広告運用チームの立ち上げ、DSPの機能改善やアライアンス締結、新規事業立ち上げ、新卒採用に研修等々...。スタートアップって裁量権があってなんでもできるイメージがみなさんあると思うのですが、裁量権が大きくならざるを得ないんですよね。なんでも必要だと思ったことをやる、そうじゃないと進まないんです。
最初は何をやっていいかわからなくて、人より朝早く来てオフィス掃除やゴミ回収、ドリンク補充をやり、先輩が営業に出ている間にはプリンターの詰まりを治す等、雑用みたいなことばかりやっていました。こういう環境を整えることって、目につきにくいけど実際はみんなが気持ちよく働くために凄く重要なことなんですよね。来た人に挨拶するとか、早く電話を取るとか、そういうことを当たり前にやっていたら、いろんな人から仕事を任せてもらえるようになり、みんなが困っていることが見えてくるようになりました。
そうして、そのときそのときで頼まれたこと、やったほうがいいと思うことをやり続けてきたら、気づいたら役割やチームに関係なく、様々な業務に携わるようになっていました。
人事の仕事に携わるようになったのも、営業メンバーのレベルアップやチーム運営のやり方などをチームをまたいで意見を出し合ってもらい、それを取りまとめて社内に共有しているうちに、「じゃあ組織関連の仕事やる?」と持ちかけられた結果です。
自分自身のキャリアを考える中で、人事という選択肢は全くなかったので「これは新しいことを学べるチャンスだな」と思いました。私たちのチームは人が資産で、これからの時代はどの業界でも人が資産になっていくだろうと感じ、そこに早くから向き合える機会があるのであれば挑戦してみるか、とワクワクもしました。
自分の価値観として、成長はそれまでの自分との変化の差分の絶対値だと思っているので、新しいことやこれまでの自分ではできないことに取り組むことは大好きです。人事という新しい領域に挑戦すれば、これまでの自分になかったものが吸収できると考えたのでやってみよう!と思いました。あと単純に、フリークアウトというチームにいる人たちがみんな曲者で、好きなんですよね。何かしらの形で貢献できることがあれば、という気持ちもありました。
人事業務を経験して気づいたことは、煩雑な事務作業が膨大にあり、かつそれが日常化していることでした。
事務作業が膨大にあれば、当然ミスも出てきます。あるとき、事務的なミスが原因で採用がうまくいかなくなりかけたことがあり、これは何とかしなければいけないと強く思うようになりました。
メンバーもミスしたくてしたわけではないですし、ミスの背景には膨大かつ煩雑な事務作業があったわけですから、個人を責めるのではなく根本の原因を解決できるような仕組みを導入しようと。
ただ、その頃に出ているHR系のWebサービスは使うイメージを持つことができませんでした。また、使い手である人事がWebサービスの利用に慣れていないこともあり、自社だけではなく他社も含めて人事業務のIT化は中々進んでいないようでした。同じ業務を続けることに意味がある時代もあったと思うんです。でも今はそれが着実に変わってきている。それに気づいて自らのやり方を変えることって実際は心理的ハードルがかなり高いことなんですよね。
こういった、人事の抱える課題を解決できないかと考えるようになり始め、HR系の事業をやりたいと思うようになりました。
そんなときにちょうど、フリークアウトが人事領域に進出する動きになり、Talentioの買収が決まりました。
Talentio代表の佐野と話をして、「一緒にやっていけたら面白そうだね」と意気投合してTalentioのプロダクトマネージャーを務めることになったのです。
(佐野が採用支援システムをやる理由については↓)
現在はプロダクトマネージャーとして、ユーザー企業さんに直接ヒアリングに行って要望を聞きながらプロダクトの方向性を決め、次の機能開発の仕様の策定と優先度の決定を行っています。
ユーザーの中にはツールを使い慣れていない方も多くいるので、そんな方でも迷いなく使えるように特にUI改善には力を入れています。採用領域の経験がある私だからこそできる、人事の気持ちに寄り添ったプロダクト作りに努めています。
Talentioを使っていただくことで、私自身が経験した「煩雑な事務作業が原因のミス」をなくし、本来人事がやるべき戦略の立案や人と会うことに集中できるようにしていきたいです。
これまで、社員5人から1万人まで様々なフェーズの会社で働いてきましたが、私にとって所属する組織の規模はあまりこだわりはありません。また、計画的にキャリアプランを立ててきたわけでもありません。
そのときそのときで面白いと思うこと・やりたいことに挑戦し続けた結果、色々な経験を積んで成長してこれたと思っているので、これからもそのスタンスを貫こうと思っています。
私にとっての面白いことは、「まだ誰もやっていないこと」かつ「それをやることで誰かに価値を提供できること」なので今後もその感覚を信じて挑戦し続けたいと思っています。
今はまず、Talentioで日本の人事をより良くしていくことですね。採用管理のシステム化、データを活用した人事の領域はまだまだ新しく、挑戦のしがいがあります。自社だけでなくて、ユーザー企業さんや他のHR系のツールベンダーさんと協力しながら人事がより戦略的な仕事ができる世界にしていこうと思います。
※ 趣味は旅行で、写真は念願のウユニ塩湖に行った時に撮ったものです。