NEW STANDARD社におけるアカウントエグゼクティブ(以下、AE)は、営業活動を中心に、コミュニケーションプランニングやプロジェクトマネジメント、クリエイティブディレクションなどの業務を担う存在。
弊社におけるAEの特徴は、その業務範囲の広さにあります。しかし、「営業」や「メディア」の枠を飛び出し、まだ見ぬ仕事に挑戦するのは容易ではありません。そんな越境する働き方について、AEとして活躍する松本、藤戸、野内の3人に話を聞きました。
クライアントの課題に 真摯に向き合う ──皆さんはNEW STANDARD社のAEとして働いていますよね。AEという業務の本質って何だと捉えていますか?
松本:クライアントの課題に向き合い、求められていることを考え、それを解決できるプロジェクトを実行することだと捉えています。
藤戸:松本と同じで、私は案件によってはプランナーを担当し、制作を担当する人のクリエイティビティを引き出す役割を担ったりもします。野内も同じように動いているよね?
野内:そうですね。僕のチームの場合は営業側と制作側が話し合い、案件によって、どちらがプランニングをカバーするのかを決めるような動き方をしています。
松本:僕たち3人はAEとプランナー、プロジェクトマネージャーなどで構成される縦型のチームに属していて、それぞれが異なるチームに属しています。言っていることはバラバラに聞こえるかもしれませんが、AEの根幹にあるのは課題解決およびプランや制作物が課題を解決できるのかという観点でのクオリティ担保なんです。
──クライアントの要件とクリエイティブの制作物の対立が起きてしまうことって、どうしてもあると思います。案件を円滑に進行するために心がけていることはありますか?
藤戸:営業はクライアントのプロであり、クリエイターは制作のプロであることを意識しています。その際に、彼らのクリエイティビティを信頼しているんです。とはいえ、まずはクライアントの課題解決につながっているのかを考えることも重要です。私は制作側の説明に納得のいかない場合は、クライアントへの説明責任を果たすためにとことん話し合いを重ねますね。
松本:目的の達成が不安になってしまう場合などの最低限の部分は別として、アウトプットされた制作物には口を出さず、リスペクトを徹底していますよね。僕はいつも制作物を見る際は「リスペクト」「前提のすり合わせ」「ユーザーファースト」を心がけています。言語の微妙なニュアンスの違いが落とし穴になることもあるので、しっかりと前提のすり合わせをおこないます。そして、ユーザーにとって有益な情報になっていることも重要視していますね。
──ときにはプランニングやプロジェクトマネジメントも行なうと考えると、世間一般で考えられているAEよりも業務範囲が広い印象です。得られたスキルやマインドセットって何ですか?
藤戸:普段の生活でのさまざまな体験が提案に活きてくるので、これまで以上に体験するための行動を心がけています。
野内:僕も“とりあえずやってみる精神”が身についた気がします。あと、プランニングやクリエイティブディレクションなどに携わることで、営業として働く人にとっては身につけるのが非常に難しいスキルを得られました。
松本:たしかにNEW STANDARD社では常に変化が求められていて、未経験の業務にあたる機会も多いです。業務範囲は広がり続けていて、僕の場合はやったことのない業務だとしても「どうしたらできるのか?」と考えるクセがつきました。
──取り組んだことのない業務に取り掛かるのは大変だと思うんです。取り組むためのコツってあるんですか?
松本:自分の分かる範囲のことを洗い出して、それらに対する知見がある人にアドバイスをもらうようにしています。そして、足りないところを補うようにしています。
藤戸:営業側と制作側は異なる価値観や共通言語でコミュニケーションを行なうため、よく認識の齟齬が起きてしまいます。だから、AEとしてクライアントへの説明責任を果たすため、リスペクトしながら分からないことを聞くように私は心がけていますね。
同じ仕事はひとつもない ──これまで担当した案件のなかで、特に印象に残っているものはありますか?
野内:日本マイクロソフトの案件です。僕が初めてプランニングなどの幅広い業務を担当し、『TABI LABO』に掲載する記事や動画以外の施策にも携わった案件でした。複数の記事を公開し、反応のよかった記事内容を利用し、リーフレットの制作をおこなったのです。デジタルからリアルまでに携われたし、誰もが名前を聞いたことのあるクライアントから予算を任せてもらえたことは嬉しかったですね。
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藤戸:私がプランニングを担当し、コンペに勝つことができたウエラの案件は印象に残っています。髪を染めることが好きで、私自身のn=1の意見を仮説にリサーチを広げたところ、髪の毛を染めるタイミングは「生え際が伸びてきてから」などとルーティーン化していることが分かりました。特にターゲットである30代後半の女性は子育てや仕事により美容が二の次になっていました。
そこで、ターゲット層がもっとも課金していた「旅行」と「ヘアカラー」を掛け合わせ、「旅するヘアカラー」と打ち出し、新たなオケージョンをつくることを提案し、受注するに至りました。
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松本:僕の場合は自動車ブランドのサービス開発の案件です。彼らが伝えたい世界観をヒアリングし、サービス開発の一環として体験ツアーを企画したんです。
そのなかで「ブランドに対して、どのようなイメージを持ったか?」というアンケートを実施したところ、参加者の方々にしっかりとブランドの世界観を伝えられていたことが分かりました。そして、僕たちがイベントに盛り込んでいない部分までも参加者の方々はいいところとして口にしてくれて、それを聞いていたクライアントが涙を流したんです。「自分たちのやってきたことは間違いではなかったんだ」と再確認できた機会でした。
ほかにも、イベントやユーザーインタビューなどでは実際のエンドユーザーと関わることができ、どれも印象に残っています。数値的なものではなく、商品や世界観に触れたときのユーザーの反応をみれ、それをクライアントに共有できる瞬間は非常にやりがいを感じますね。
──三者三様かつ、求められるスキルも幅広いですね。
松本:前職では獲得したスキルを深掘りしていましたが、NEW STANDARD社では幅広くスキルを身につけられるのが嬉しいですね。将来、自分のブランドをつくるのが夢で、それを叶える道を着実に歩んでいると実感できるのが、日々のやりがいなんです。
藤戸:やったことのない業務に携われるのは楽しいよね。前職では毎日100件のテレアポをして、実際にアポに行って、クロージングをして、というループの繰り返していたからこそ、業務範囲の違いが実感できている部分もあります。
圧倒的な経験を積みたい人は NEW STANDARD社に向いている ──NEW STANDARD社のカルチャーって、皆さんにはどのように映っていますか?
藤戸:カルチャーの話をする前に、入社の頃のエピソードを少しだけ話させてください。私は入社する前までは目指すべき人柄像があって、それを夢だと刷り込んで生きてきたんです。就職や転職をする際にも取り繕って話をしていて、NEW STANDARD社の面接でもそうでした。でも、びんちゃん(NEW STNADARD社 CEO 久志のニックネーム)に「それは藤戸さんの意見ではないですよね?」と指摘をされて、かなり話し込んだのですその指摘から多くの気づきがあって、感謝している部分があるんです。
そのときに「この会社に入れば、しっかりと自分の頭で考えられる人になるのでは?」と感じて入社を決めました。自分の意見をきちんと伝えたり、他人にアドバイスを求めたりする文化が、この会社には根づいているように感じています。
──そんなNEW STANDARD社に向いていると思うのは、どのような人でしょうか?
藤戸:普段の生活からCMをみるのが好きな人、クリエイティビティを感じる作品をみるのが好きな人などは向いているのではないでしょうか。CMをみて「これはどんな意図があるのだろう?」「誰に届けたかったのだろう?」と考えることが好きならピッタリな気がします。
野内:なるほど。僕は自分のやりたいこと以外にも興味を持ち、向上心のある人が向いていると思います。また、ルーティーン化したタスクをこなすのに苦痛を感じている人がいたら合っているかなと。
松本:僕もやったことのないことにワクワクを感じられるのは非常に大切だと思います。逆に言えば、経験を自分の糧にしたい人でないとキツいのではないでしょうか。
──最後に、入社前の自分にNEW STANDARD社の魅力を伝えるとしたら、どのように伝えますか?
野内:「思った以上に経験が積めるぞ」ですね。なんでも自分たちでやることが特徴だし、事業が大きくなる瞬間にも立ち会えるし、『TABI LABO』に掲載される広告記事や広告動画以外にも非常に多くの案件に関われるのは楽しいですよ。
藤戸:私はクリエイティブな仕事に就きたいと考えていたのですが、それを実現するにはデザイナーや編集者、ライター、動画ディレクターなどになるしかないと思っていました。でも、営業でもこれらの分野に関われるので「自分でつくっている感覚を味わえるよ」と言いますね。
松本:NEW STANDARD社はMI(マインドアイデンティティ)として「この世界は、もっと広いはずだ」というメッセージを掲げているのですが、それは本当だよと伝えます。「価値観とスキルが広がるぞ」と伝えたいですね。
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