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ひとつの職能に拘らず、経験したすべてを価値発揮へ繋げる。元COOが語るSun*でのこれから

船木 大郎 / CTOs
都立新宿高校卒業。インフラエンジニアとしてキャリアを積んだ後、スパイシーソフト株式会社にて人気シリーズ「チャリ走」の開発・運営に参加。その後、株式会社ユニコンを設立し、COOに就任。マーケティングオートメーションサービス「Fello(現GENIEE MAJIN)」の立ち上げに開発設計・事業オーナーとして関わり、株式会社ジーニーに事業売却を行う。2017年7月よりSun*に参画後は、スタートアップや新規事業立ち上げを支援するLean Startup Unitのマネージャーを経て、現在はCTOsとして従事する。

目次
・30歳でプログラミングに触れ、起業へ
・WILLの重要性を痛感した会社経営
・“いい人”が集まるから自由がある、Sun*という場所
・大規模な組織改編の火付け役に
・「成し遂げる」のではなく、「今隣にいる誰かの役に立ちたい」

30歳でプログラミングに触れ、起業へ

世代的にインターネット黎明期ということもあり、キャリアを考える上で強く持っていたのが「インターネットに関わりたい」という思いでした。とはいえ具体的にどんな職業があるのかも分からない状態の中、手探りで飛び込んだ会社でインフラエンジニアとして働き始めたのがキャリアのスタートです。そこで6年ほど経験を積む中で、自分の中に変化が生まれていました。インフラ構築ではなく、そこに乗せるコンテンツを作ってみたいと思い始めたことがキャリアにとっての大きな転機だったと思います。その後はゲームのアシスタントプロデューサーをしたり、IT企業で新規事業に携わったり、法人営業をやったりと、とにかく様々な職種を経験しました。そうする中で、せっかくならアイデアを考えるだけではなく、形にできるスキルがあった方がいいだろうと考え、プログラミングにも触れ始めました。それが30歳の頃のことです。

プログラミングを始めた当初、プログラミングに対しては”ツール”という意識が強かったのですが、やっていくうちにプログラミング自体にのめり込んでいく感覚を持ちました。また

より優れている優秀なプログラマーのもとで働きたいと思うようになり、OSSにコミットしている尊敬するプログラマーに誘われたこともあり、師事するようなかたちでその人が経営する会社に転職しました。年収は半分も下がることになるのは分かっていたのですが、それでもプログラマーとして経験を積みたいという思いが強かったです。プログラマーを目指した時は、独学で学習しました。本から知識を得たり、OSSで良いコードを学んだり。特によかったなと思うのは、自身もOSSに参加したことです。そこでコメントをくれる人たちは、情緒的ではないというか、シンプルなコミュニケーションを取る人が多いんですよ。だから良くないコードだとすぐに指摘が飛んできたり、顕著に使われなかったりと、学びの多い経験でした。

その後友人に誘われてスパイシーソフトという会社へ転職をし、「チャリ走」というシリーズ化もされているビッグタイトルのゲームに携わることになりました。大規模なトラフィックを抱えるサービスが初めてということもあって、エンジニアとして貴重な経験だったと思います。そこには2-3年ほど在籍していたのですが、ある日友人から「会社立ち上げようと思ってるんだけど一緒にやらない?」と声をかけられ、ユニコンという会社を立ち上げることになりました。

WILLの重要性を痛感した会社経営

会社設立前の事業構想段階では、CtoCでの物々交換サービスを考えていました。メルカリも登場する前でしたし、当時としては新しいアイデアだったと思うのですが、投資家の反応がいまいちだったこともあり構想段階でのピボットを決断しました。これは会社経営を振り返っての反省点でもあるのですが、非常に優秀な制作チームがいる一方で、経営判断に関して投資家やマーケティング視点での意見を過度に重要視し過ぎる傾向があったように思います。それは経営者としてのWILLを持ちきれていなかったことの裏返しだと思いますし、結果としてチームの求心力を失うことになってしまったのかもしれないなと。

事業としては、スマホゲーム向けの機能プラットフォームサービスで最初の資金調達を行いました。その中でもっとも使われていた機能がプッシュ通知だったこともあって、それを元に作り替えていったのが「Fello」(現GENIEE MAJIN)というマーケティングオートメーションサービスです。自分はサービスのディレクション・開発・設計から携わり、最終的には事業オーナーとしてP/Lを見るところまでをやっていました。制作サイドとしてタスクをこなすのではなく、P/Lに責任を持ちつつ自らが決裁権を持つという立場ならではの自由さは楽しかったです。

「Fello」がPMFの目処がついた段階で事業売却を行い、その資金を元にさらに複数の事業を作っていきました。苦戦したことも多かったのですが、自分で会社を経営したことでしか得られない経験値もたくさん培われたのは事実です。例えば、世にいう「Visionの重要性」というのを、言葉だけでなく肌で感じることができたというのもその一つだと思います。

“いい人”が集まるから自由がある、Sun*という場所

Sun*に入社することになったきっかけは、ユニコンの事業を一部売却するという経営判断を下したことでした。事業譲渡に名乗りを上げてくれた企業の中で、メンバーが満場一致でSun*を指名したんです。泰平くん(小林泰平:Sun*代表取締役)や誠人さん(平井誠人:Sun*取締役)とは同じオフィスを間借りしていた時期もあって、実はSun*が生まれる前から何度か飲みに行ったりもする関係性でした。それもあって、Sun*という会社が魅力的な人たちであることは知っていたので、その流れで自分もSun*にジョインすることにしました。

Sun*に入って自分でも驚いているのは、かなりのジョブホッパーだった自分がこれだけ長く一つの会社に居続けられる人間なんだという発見があったことです。それは多分、会社を経営していた時と同じくらい自由にやらせてもらえていたというのが大きいように思います。「自由」という言葉の通り、Sun*入社後も枠にはまらず様々な業務に携わってきました。入社当初のSun*は、メンバー一人一人が個人事業主のようなマインドを持っている会社で、自分で案件を取ってベトナムの開発チームへと接続するというような動きがメインだったため、自分もセールス兼PMのような動きをしていました。会社としての成長を従業員軸で支えるために人事を担っていたこともあります。人手が足りなかったのもあったと思いますが、やりたいと言えばやらせてもらえる環境でした。これは今でも変わりませんね。

それだけ自由なのにSun*が成長し続けられるのには、どの世代を切り取っても”いい人”で信頼によって動ける会社だからなのかなと思います。だからこそ若手にもどんどん裁量を与えることができるし、それによって人も育っていく。結果的に、意味のないことってしたくないよね?だって意味ないから、という当たり前のことを当たり前に言えるし、常に本質的な議論に時間を費やすことができる会社になっているのだと思います。

大規模な組織改編の火付け役に

Visionに合った事業展開と、さまざまな課題解決のため、日本側でもスタートアップのような、アジャイルで事業立ち上げ支援のチームを作ろうという議論が自然発生的に上がりました。そして出来上がったのがプロダクトや事業の0→1を担うStartup Studioというサービスです。同じタイミングでLean Startup Unit(以下LSU、現在は統合しC&E Unit)という部署を作り、マネージャーを担うこととなりました。立ち上げ当初は、crewwというアクセラレータプログラムを運営する会社と一緒に、プランナーの方々の壁打ちやコンサルという形で支援をするところから始まり、デザインシンキングなどの手法を活用し、コンセプト設計・アイデア創出からMVP開発まで支援するチームに成長しました。

LSUが50人60人と大きくなるにつれて、組織づくりの壁に直面しました。そこで、職能別や階層構造ではなく、フラットな組織構成を維持したまま小さく分割してみようと思い至ったんです。プロジェクトごとに細分化し、それを横串で見るストラテジー機関を設けるマトリクス型の組織にしようと。そのアイデアを泰平くんへ持っていったところ、予想外なことに「LSUだけではなく開発事業部全体に適用しよう」という運びになったんです。開発事業部のに属する組織という位置付けだったLSUも解体され、100人規模のフラットの組織が出来上がる構想です。Sun*にとっても大きな組織改編になるのは明らかでしたが、決定から2-3ヶ月というスピード感で反映されることになりました。

組織改編に伴い、現在はCTOsの一員としてプロダクトの開発・設計や、プロダクトロードマップの策定、その中で見えてくる課題の抽出、ならびにソリューション提案などを行っています。Sun*のマネージャーに多い特徴ですが、マネージャーという肩書きを持ちながらも自身のスキルが高く、プロダクト作りが好きな人が多いです。自分もその一人で、マネージャーとしての肩書きが外れた今は、改めてプロダクト作りに振り切っている感じです。

「成し遂げる」のではなく、「今隣にいる誰かの役に立ちたい」

キャリアについては実はずっと迷いがありました。経験してきた職種も多岐にわたるし、自分の中に主軸となるものがないのでは、と。40を超えたくらいから、もう人生の折り返し地点だし何かひとつに決めて集中しなければと思ったタイミングがあったんですが、それから数年たって今は逆に「決めなくていいか」と開き直りました(笑)。というのも、Sun*で働いている中で自分のバリューがどこにあるのかを改めて考え直すと、職能も含めて様々な分野を深く広く経験してきたからこそ価値を発揮できている

Sun*全体のこれからを考えた時も同じで、変わらなくては、ではなく今のSun*をそのまま成長させたいです。会社って得てして類型化されてしまうものだと思うのですが、Sun*はおそらくどのタイプにも当てはまらない会社なんですよ。なので、既存の組織論に当てはめるとかなりはちゃめちゃな会社に見えてしまう。それでも事業として成立し、成長し続けている。これは貴重なことだし、大事にしていきたいです。そして、僕がこれまでの組織論と違う組織という夢物語を実現できると思っている理由は、これまでにないスピードで進んでいる技術革新です。技術革新とともに、これまでの組織論から逸脱した新しい形の会社が作られると思いますし、Sun*はそれが出来るポテンシャルがあると思ってます。大規模になったからと、これまでの会社に倣った会社になるのではなく、新しい組織にチャレンジしたいですし、最終的に他の会社から「Sun*みたいな会社を目指したい」と言われるような会社にしたいですね。

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